トップガンジョー
トップガンジョー（欧字名:Top Gun Joe ）は、日本の競走馬[1]。2006年のエプソムカップ、新潟記念の勝ち馬である。
| トップガンジョー | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 欧字表記 | Top Gun Joe[1] | ||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
| 性別 | 牡[1] | ||||||||
| 毛色 | 栗毛[1] | ||||||||
| 生誕 | 2002年4月2日（22歳）[1] | ||||||||
| 抹消日 | 2009年8月27日 | ||||||||
| 父 | マヤノトップガン[1] | ||||||||
| 母 | ゴールデンノヴァ[1] | ||||||||
| 母の父 | ゴールデンフェザント[1] | ||||||||
| 生国 |
 日本（北海道新冠町）[1] | ||||||||
| 生産者 | ハシモトファーム[1] | ||||||||
| 馬主 | 河内孝夫[1] | ||||||||
| 調教師 | 和田正道（美浦）[1] | ||||||||
| 競走成績 | |||||||||
| 生涯成績 | 27戦6勝[1] | ||||||||
| 獲得賞金 | 1億8041万9000円[1] | ||||||||
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戦績
編集2歳（2004年）
編集2004年6月20日の2歳新馬（函館芝1200ｍ）でデビューし、8頭立て4着となる。その後1戦を除いて惜しい競馬が続き、6戦目の2歳未勝利を4馬身差の快勝で初勝利を挙げる。
3歳（2005年）
編集3歳初戦の若竹賞は10着に敗れたが、続く春菜賞を勝利し2勝目を飾る。次走、重賞挑戦となったスプリングステークスは好位から競馬をして3着を確保、皐月賞の優先出走権を獲得する。クラシック一冠目の皐月賞は後方につけたが直線で伸びず10着に敗れた。続くエーデルワイスステークスは2番手からレースを運んだが差し切られ2着、ラジオたんぱ賞は5着と上位に食い込んだ。古馬との初対戦となった魚野川特別は1.8倍の断然人気に応え2馬身半差の快勝、3勝目を飾る。次走、セントライト記念は13着と惨敗に終わる。自己条件のアイルランドトロフィーは4着となり、初の関西遠征となった清水ステークスは接戦のなか捕らえ切って1着となる。続く中日新聞杯は5着となる。
4歳（2006年）
編集4歳初戦、小倉大賞典では再び5着となる。3か月後、都大路ステークスは3着と好走した。続くエプソムカップは先団につけると直線半ばから抜け出して、最後はグラスボンバーの追撃を3/4差振り切りゴール、重賞初制覇となった[2]。さらに、新潟記念を道中後方追走から徐々に進出し、直線で大外に持ち出すと、サンレイジャスパーをクビ差抑えて優勝、重賞連勝を果たした[3]。その後は天皇賞（秋）を目標に調整されていたが、右前脚の靱帯に異常が確認され年内休養となった[4]。
5歳（2007年）- 7歳（2009年）
編集休養が長引き、1年ぶりの実戦となった新潟記念はトップハンデ58kgで挑み、果敢に逃げたが15着と大敗。続く毎日王冠はブービーの13着に敗れた。次走の福島記念は11着、中日新聞杯13着と惨敗が続いた。
その後は休養が長引き、1年2か月ぶり、7歳となった東京新聞杯は12着、復帰2戦目の中山記念は10頭立て8着に終わった。結局これが最後のレースとなり、8月27日付で競走馬登録を抹消[5]、現役を引退した。
引退後
編集引退後、当初は千葉県成田市の和田牧場で乗馬となり[5]、その後青森県十和田市の十和田馬術協会に移動。2016年より引退名馬繋養展示事業の助成対象となっていた[6]が、2021年12月に助成対象から外れている。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[7]およびnetkeiba.com[8]に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離（馬場） | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ （人気） |
着順 | タイム （上り3F） |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬（2着馬） | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2004.6.20 | 函館 | 2歳新馬 | 芝1200m（良） | 8 | 3 | 3 | 31.9（6人） | 4着 | 1:11.8（36.1） | 0.5 | 穂苅寿彦 | 54 | スキップジャック | 490 | |
| 7.25 | 新潟 | 2歳未勝利 | 芝1600m（良） | 12 | 7 | 10 | 12.5（4人） | 2着 | 1:36.0（35.2） | 0.6 | 穂苅寿彦 | 54 | ストラスアイラ | 486 | |
| 8.8 | 函館 | 2歳未勝利 | 芝1800m（良） | 13 | 8 | 12 | 16.9（5人） | 11着 | 1:54.5（40.0） | 2.5 | 穂苅寿彦 | 54 | シックスセンス | 476 | |
| 9.5 | 新潟 | 2歳未勝利 | 芝1600m（良） | 18 | 1 | 2 | 9.1（5人） | 3着 | 1:36.0（34.9） | 0.2 | 穂苅寿彦 | 54 | シルクタイガー | 472 | |
| 10.2 | 中山 | 2歳未勝利 | 芝1600m（良） | 10 | 4 | 4 | 4.5（3人） | 3着 | 1:35.4（35.6） | 0.1 | 穂苅寿彦 | 55 | シャコーサクセス | 480 | |
| 11.21 | 東京 | 2歳未勝利 | 芝1600m（良） | 16 | 6 | 11 | 4.2（2人） | 1着 | 1:35.5（35.4） | -0.7 | 穂苅寿彦 | 55 | （ガッテンワン） | 492 | |
| 2005.1.23 | 中山 | 若竹賞 | 500万下 | 芝1600m（良） | 16 | 7 | 13 | 8.3（4人） | 10着 | 1:36.4（36.0） | 0.9 | 穂苅寿彦 | 56 | ダイワアプセット | 504 |
| 2.5 | 東京 | 若菜賞 | 500万下 | 芝1400m（良） | 16 | 7 | 14 | 5.1（2人） | 1着 | 1:22.8（34.1） | -0.3 | 穂苅寿彦 | 56 | （マルターズビクター） | 496 |
| 3.20 | 中山 | スプリングS | GII | 芝1800m（良） | 16 | 8 | 15 | 22.0（7人） | 3着 | 1:47.7（35.3） | 0.4 | 武豊 | 56 | ダンスインザモア | 494 |
| 4.17 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m（良） | 18 | 1 | 2 | 128.2（13人） | 10着 | 2:00.3（34.8） | 1.1 | 小牧太 | 57 | ディープインパクト | 486 |
| 6.12 | 東京 | エーデルワイスS | 1000万下 | 芝1600m（良） | 18 | 4 | 8 | 5.1（2人） | 2着 | 1:34.2（34.9） | 0.3 | 穂苅寿彦 | 56 | サクセスドマーニ | 490 |
| 7.3 | 福島 | ラジオたんぱ賞 | GIII | 芝1800m（良） | 16 | 5 | 9 | 6.3（2人） | 5着 | 1:47.6（37.2） | 0.4 | 中館英二 | 55 | コンラッド | 496 |
| 8.21 | 新潟 | 魚野川特別 | 1000万下 | 芝1600m（良） | 10 | 8 | 10 | 1.8（1人） | 1着 | 1:33.8（33.5） | -0.4 | 後藤浩輝 | 55 | （マイネルリバティー） | 494 |
| 9.18 | 中山 | セントライト記念 | GII | 芝2200m（良） | 15 | 7 | 12 | 8.7（5人） | 13着 | 2:12.7（35.6） | 0.9 | 藤田伸二 | 56 | キングストレイル | 492 |
| 10.8 | 東京 | アイルランドT | 1600万下 | 芝1600m（良） | 10 | 7 | 8 | 5.3（3人） | 4着 | 1:33.2（34.5） | 0.4 | 穂苅寿彦 | 55 | フォーカルポイント | 496 |
| 11.12 | 京都 | 清水S | 1600万下 | 芝1600m（稍） | 18 | 4 | 7 | 3.7（2人） | 1着 | 1:33.2（34.3） | -0.0 | 武豊 | 56 | （インセンティブガイ） | 500 |
| 12.10 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝1800m（良） | 16 | 5 | 10 | 6.4（4人） | 5着 | 1:46.7（35.8） | 0.3 | 幸英明 | 55 | グランリーオ | 506 |
| 2006.2.4 | 小倉 | 小倉大賞典 | GIII | 芝1800m（良） | 16 | 5 | 10 | 12.8（7人） | 5着 | 1:48.0（35.5） | 0.8 | 中館英二 | 54 | メジロマイヤー | 518 |
| 5.7 | 京都 | 都大路S | OP | 芝1600m（重） | 10 | 8 | 10 | 4.3（2人） | 3着 | 1:35.8（37.0） | 0.3 | 秋山真一郎 | 54 | ロードマジェスティ | 508 |
| 6.11 | 東京 | エプソムC | GIII | 芝1800m（重） | 18 | 7 | 14 | 19.8（7人） | 1着 | 1:49.2（36.4） | -0.1 | 後藤浩輝 | 57 | (グラスボンバー) | 500 |
| 8.27 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 芝2000m（良） | 17 | 3 | 5 | 9.2（6人） | 1着 | 1:57.2（33.9） | -0.0 | 後藤浩輝 | 57 | (サンレイジャスパー) | 500 |
| 2007.8.26 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 芝2000m（良） | 18 | 6 | 12 | 8.9（3人） | 15着 | 1:59.5（37.2） | 1.7 | 後藤浩輝 | 58 | ユメノシルシ | 502 |
| 10.7 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m（良） | 14 | 6 | 9 | 31.0（6人） | 13着 | 1:46.4（36.5） | 2.2 | 蛯名正義 | 57 | チョウサン | 506 |
| 11.10 | 福島 | 福島記念 | JpnIII | 芝2000m（良） | 16 | 4 | 8 | 32.8（14人） | 11着 | 2:02.0（37.6） | 1.4 | 芹沢純一 | 57.5 | アルコセニョーラ | 506 |
| 12.2 | 中京 | 中日新聞杯 | JpnIII | 芝2000m（良） | 16 | 6 | 11 | 26.6（10人） | 13着 | 1:59.3（35.6） | 0.8 | 芹沢純一 | 57 | サンライズマックス | 506 |
| 2009.1.31 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m（不） | 16 | 4 | 8 | 141.0（16人） | 12着 | 1:38.7（38.1） | 1.8 | 柴山雄一 | 56 | アブソリュート | 516 |
| 3.1 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m（稍） | 10 | 1 | 1 | 69.8（9人） | 8着 | 1:50.3（35.7） | 1.1 | 柴山雄一 | 57 | カンパニー | 506 |
血統表
編集| トップガンジョーの血統 | （血統表の出典）[§ 1] | |||
| 父系 | ロベルト系 |
[§ 2] | ||
父 マヤノトップガン 1992 栗毛 |
父の父 *ブライアンズタイムBrian's Time 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
| Bramalea | ||||
| Kelley's Day | Graustark | |||
| Golden Trail | ||||
父の母 *アルプミープリーズAlp Me Please 1981 栗毛 |
Blushing Groom | Red God | ||
| Runaway Bride | ||||
| Swiss | Vaguely Noble | |||
| Gala Host | ||||
母 ゴールデンノヴァ 1994 栗毛 |
*ゴールデンフェザント Golden Pheasant 1986 芦毛 |
Caro | *フォルティノ | |
| Chambord | ||||
| Perfect Pigeon | Round Table | |||
| Pink Pigeon | ||||
母の母 *カルポピーCalpoppy 1981 栗毛 |
Be My Guest | Northern Dancer | ||
| What a Treat | ||||
| Panetona | Pan | |||
| Tanata | ||||
| 母系(F-No.) | (FN:8-i) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | なし | [§ 4] | ||
| 出典 | ||||
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “トップガンジョー”. JBISサーチ. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “【エプソムＣ】（東京）〜トップガンジョー横綱相撲で重賞初制覇！”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI) 2022年12月17日閲覧。
- ^ “新潟記念、トップガンジョーが重賞2連勝”. netkeiba.com 2022年12月17日閲覧。
- ^ “トップガンジョー、故障で天皇賞断念”. netkeiba.com 2022年12月17日閲覧。
- ^ a b “重賞２勝トップガンジョーが引退、乗馬に”. スポーツニッポン 2022年12月17日閲覧。
- ^ トップガンジョー - 引退名馬、2022年1217閲覧。
- ^ “トップガンジョー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月17日閲覧。
- ^ “トップガンジョーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年12月17日閲覧。
- ^ a b c “血統情報：5代血統表｜トップガンジョー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月17日閲覧。
- ^ “トップガンジョー 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年12月17日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- トップガンジョー - 競走馬のふるさと案内所