企業の間で取り引きされるモノの価格の動きを示す先月の企業物価指数は、中国経済の減速への懸念から鉄くずの価格が下落したことなどで、去年の同じ月を3.9%下回り、リーマンショック後の平成21年11月以来の大幅な下落幅となりました。 個別の項目で見ると、中国経済の減速への懸念から鉄くずの取り引き価格が世界的に下がっていることで「スクラップ類」が、去年の同じ月と比べて32.8%の大幅な下落となったのに加え、鉄鉱石などの原材料価格が下がったことで「鉄鋼」が4.6%下落、原油価格の値下がりで、ガソリンなどの「石油・石炭製品」も26.9%下落しています。 これについて、日銀は「中国経済が減速しているのではないかという懸念から、国際的に取り引き価格が下落した品目が多い。中国経済の動向が与える影響について、引き続き注視していきたい」と話しています。