サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
CES 2025
outdoorgearzine.com
バックパック&ギアテント・シェルター・タープ 驚くほど軽いのに強くて快適、価格も◎。斬新なアイデア盛り沢山の「arata AX シリーズ」は自立式山岳テントの新しい景色を見せてくれる【実践レビュー】 登山・ハイキング向けのテントにはさまざまなフォルムや構造が存在していますが、日本の登山界隈で最もメジャーなスタイルといえばやはり「自立式(ドーム型)ダブルウォール型」でしょう。 これにはいくつかの理由が考えられますが、北米などでのハイキングに比べて、日本の登山では風が強くスペースも狭く、地面も硬くてペグが刺さりにくい険しい山岳地帯の稜線上にのテント場があることが多い、あるいは降雪にも耐えられるような高い強度が求められる、といった日本国内の登山特有の事情が大きく影響していることなどが主な要因に挙げられます。 そんな事情もあって、日本ではこの「自立式(ドーム型)ダブルウォール型」テントに関して昔か
ウェア 【俺たちのワークマンが帰ってきた】PREMIUM超撥水ソフトシェルトレックフーディ&パンツ レビュー:高パフォーマンスと低価格で久々に度肝を抜かれた本格派ソフトシェル(の開発協力をした話) 「ワークマンは登山でも”使える”んじゃないか?」――そんな記事をこのサイトで初めて掲載したのが2016年。その頃のワークマンなんて知る人ぞ知るブランドであったにもかかわらず、当時あまりの反響の大きさには本当にびっくりさせられました。そこからはあれよあれよという間に人気が爆発。今やワークマンは登山やキャンプをはじめとしたアウトドアはもちろん、バイク、ゴルフ、エクササイズ、普段着など幅広いフィールドに広がっています。 さてそんなワークマンからある日、登山向けのソフトシェルの開発に協力して欲しいといった趣旨の話がありました。 詳しく聞いてみると、これから「本気で山に使える」ワークマンの登山ウェアを作る
バックパック&ギア 【年末年始セール中】Insta360 X4 を登山やハイキングで使ってみたレビュー:待望の8K 対応360度カメラは無敵の「万能アクションカメラ」へと進化していた 以前から主に冬のBCスキーで愛用してきた小型軽量・高画質な360度カメラ「Insta360 Xシリーズ」。ONE X2 の頃からその魅力に虜になって以来、このサイトでもそのユニークで美しい自撮りスキー動画の世界と可能性について何度か取り上げてきました。 関連記事そのXシリーズが今シーズン「X4」へと待望のフルリニューアル。最新モデルでは高速5nm AIチップによる8K/30FPS や、5.7K/60FPS のビデオ画質や取り外し可能なレンズガード、大容量バッテリー、より大きなタッチパネル液晶、ジェスチャーコントロールなど、前モデルと比べて多くの点で全面的にアップグレードされています。 実をいうとこの新しいIn
軽さも、強さも、快適さも隙無し。山岳向け軽量テント(シェルター)の進化はまだまだ止まらない欧米を中心に現在のULハイカーたちの間で最も人気を集めているといっても言い過ぎではない、次世代軽量テント(シェルター)「DURSTON GEAR X-Mid Pro 1」をついに試すことができました。このテントは北米の濃ゆいウルトラライト・ギア好きたちが集まるコミュニティサイト(Backpacking Light)のカリスマ的人物(Dan Durston)が立ち上げたブランド「DURSTON GEAR(ダーストン)」の名前を世に知らしめたシンボル的アイテムであり、彼にとっても渾身の一作といえる製品です。アメリカ本国でも発売とともに即完してからまったく手に入らない状態が続いていましたが、冬のある日に偶然見つけた販売再開のメールによって運よくGET。 そこで今回はそんな注目のテントをさっそくじっくりとレビ
Discord始めました軽量シェルターを知れば、アクティビティの可能性はぐんと広がるくたくたになるまで歩いたブーツを脱ぎ、やっとのことで潜り込んだテントの中では、できる限り安心・快適でいたいと思うのが人というもの。このため広々と快適、どんな悪天にもびくともしない頑丈なテントは厳しいフィールドの中で何よりも頼もしい存在です。 でもちょっと待った。テント泊をそこそこ経験して、ある程度のハプニングも笑ってやり過ごせるほどに経験を積んだあなたなら、ここでいったん立ち止まってあらためて考えてみてはいかがでしょう。その山行、本当にそこまで充実した住まいが必要だろうかと。 十分な対候性と快適性を備えたテントは確かに安心ですが、その頑丈さに応じて重くかさばってくることもまた事実。その「行き過ぎた安心感」は、ともすれば楽しく歩くことまでも犠牲にしてしまってはいないでしょうか。 テントは数ある装備の中でも最も
Discord始めましたより身軽に山を楽しみたい人、より純粋に自然と向き合いたいと思う人に寄り添う相棒極限まで重量を切り詰めて身軽に歩く「ウルトラライト(UL)・バックパッキング」という考え方は、21世紀の新しい登山の楽しみ方としてすっかり定着しました。 ULを志向する理由はそれぞれですが、ひとつには「荷物が軽ければ軽いほど、もっと速く、もっと長く、もっと楽に歩ける」という実利的な側面が当然あるでしょう(実際にはそんな単純な話ではないにせよですが)。そしてもう一つには、荷物をそぎ落としたその先にある「本当に必要なもの、本質的なものだけで自然と向き合う」という理念的な純粋さもまぎれもない魅力のひとつとして挙げられます。 いずれにせよ、今や自分が山を始めた20数年前のように、20キロを超えるようなバカでかい荷物で歩く人は以前に比べれば少なくなりました。軽量コンパクトな荷物での長距離ハイクは新し
バックパック&ギア 【前編】本当は秘密にしておきたい、冬の伊豆半島絶景トレイルでチェアリング旅をしながらRIVERSのコーヒーギアを使ってみた【忖度なしのギアレビュー】 今やコーヒーは、理想の山旅の必需品ただ登って下りてくるだけというのも、何だか味気ないなーー。 山を登るようになってから25年が経とうというころ、ふとそんな思いにかられ、何の気なしに山で好きなコーヒーを淹れて飲む、ということを始めてみた。 とはいえ実際に山でコーヒーを淹れるとなると、コーヒー豆をはじめ抽出器具など、これまで以上に多くの道具が必要になってくる。もとより自分はお世辞にも繊細とはいえない味覚の持ち主であることは百も承知だ。とにかくまずは「コーヒーを淹れる」という特別な時間を堪能できさえすればそれでよかった。だからはじめのうちはコーヒーも粉で十分。抽出器具などもとにかく荷物の邪魔にならない、簡素な超軽量モデルで揃えて
自分がフィールドとしている関東近郊の山々にとって9月下旬から11月頃あたりまでは、ハイキングやトレッキングに最適な時期です。 気温は高すぎず風は涼しくてさわやか、ジメジメしていないし、虫も少ない。何よりも標高の高いところから徐々に紅葉が始まり、10月下旬ごろには麓でも最盛期を迎えていきます。11月に入ってからは雪の心配もやや出てきますが、低山であれば静かで情緒のあるウィンターハイクを楽しむことができます。 そこで、そんな季節のテント泊ハイキングでピッタリの個人的におすすめの最強装備「ファーストチョイス(以下、FC)」リストを考えてみました。 ここではこのサイトを運営しながら日々いろいろな道具を実際に使ってみた結果、総合的にみてスタメンに落ち着いた「今使うならこれ」という山道具をまとめています。想定している季節は9月下旬あたりから先の秋~冬~春先、ちょうど先日も泊りで歩いてきた奥秩父~奥多摩
空気圧によってコーヒーを抽出する「Aeropress(エアロプレス)」を知っていますか。 2005年、元々フリスビー・メーカーであるAEROBIE(エアロビー)社によって開発されたこの道具は、端的に言えば大きな筒状の容器にコーヒー豆とお湯を注ぎ、注射器のように空気圧で押し出すことによってコーヒーを抽出するちょっと変わったコーヒー抽出器具。発売以来、野外でも簡単に手早く上質なコーヒーが作れる、しかも工夫次第で味わいのバリエーションが豊富に楽しめるといった奥の深さも相まって世界中でファンを増やし、今では抽出技術を競う世界大会が開かれるまでに地道な広がりを見せ続けています。 ただ、かくいう自分もコーヒー×アウトドアというキーワードにつられて数年前に試してみたのですが、正直なところ個人的にはあまりハマらず。味と手軽さは認めつつも、やっぱりちょっと全体的に器具自体が大きすぎて、個人や少人数ですること
スリーピングパッド(マットレス)は、硬く凸凹の地面や、凍えるような雪面の上で寝るためになくてはならない道具。寝袋の性能をフルに引き出すためにも不可欠であり、快眠のためには軽視できない道具であることは意外と知られていないかもしれません。 そのマットレスにはさまざまな種類・タイプがあることはこのサイトでも以前から説明してきましたが、なかでも「安価」「膨らませる必要がない」「パンクの心配がない」などその手軽さで入門として、また基本の1点としておすすめなのが「クローズドセル」タイプのマットレスです。 先ほど挙げた特徴以外にも、ちょっとした座布団に使えたり、自分の好みのサイズに切ることができたりしてバックパックの背面パッドに兼用できたりと、シンプルな道具だけにいろいろな工夫が可能なことも魅力の一つです。 確かに断熱性や携帯性は他のタイプと比べるとイマイチですが、使い方やケースによっては十分な性能を備
冬のアウトドアで欠かせない、防寒のための中間着(ミッドレイヤー)ですが、今シーズンは未来の素材ともいえる「エアロゲル」を搭載した化繊中綿インサレーションジャケットがアツい!ということは、先日当サイトでも「導入編」として紹介したところです。その記事をご覧になると、この未知の物体がいかに革新的で素晴らしい素材であるかが十分にお分かりいただけるでしょう。知れば知るほど、驚くことばかり。 そこで今回は、贅沢にもエアロゲル素材が搭載された化繊インサレーションジャケット5アイテムを実際に購入し、極寒の北海道でフィールド比較検証してみました。 2020年12月の北海道にて、登山・ランニング・日常使いと使用してみました。服装は基本的にベースレイヤーの上にジャケットを着用したのみ(筆者はかなりの汗っかき)。 今回の検証はエアロゲルが搭載されているという共通点があるのですが、それぞれのスペックが大きく異なった
冬山アクティビティでのレイヤリングに欠かせないミドルレイヤー(中間着)の代表格、インサレーションジャケットの進化は、内部に詰め込む化繊中綿素材の技術革新とともにあると言っても過言ではありません。 そして今シーズン、この化繊中綿市場に新しいタイプの中綿素材を採用した製品が続々投入されていることをご存知でしょうか。NASAによって実用化され、ここ数年さまざまな産業での普及が加速しているハイテクでユニークな絶縁素材「シリカエアロゲル」です。 アウトドア業界では、おなじみ”インサレーション界の巨人”ことPrimaLoft® (プリマロフト)が2017年に繊維の中にエアロゲルを搭載した新製品、PrimaLoft® Cross Core™ Seriesを発表し、近年徐々にその素材を採用した製品が手に届くようになってきています。 調べるほどにヤバい、エアロゲル内蔵インサレーションジャケット。秘密は驚異的
先月公開した「テント泊登山に持っていく調理道具リストと選び方【基本編】」で予告した通り、今回は【実践編】と題して登山で実際に持っていく道具の現時点での自分なりの一軍ラインナップを紹介したいと思います。 前回の基本編でも話したように、山の調理道具に何を持っていくべきかは極端な話、その時々の山行によって毎回違います。例えば「季節や場所」「人数・メンバーの質」「用途・山行スタイル」「何を食べるか」など、多くの要因によって最適なチョイスが変わるもので、それを考える楽しみというのが登山やスルーハイキングの醍醐味のひとつと言っても過言ではないでしょう。 常日頃、その山行のたびに、無意識で道具をチョイスしていましたが、今回あらためて典型的なケースと最適セットを選んでみたのですが、まぁ楽しい楽しい。楽しすぎてあれやこれやと検討していくうちにどんどん時間が過ぎていってしまいました。 あまりにも膨大なケースそ
もしあなたが極限まで食料を切り詰めたストイックなハイカーでも、すべてを現地調達で済ますようなサバイバリストでもない限り、テント泊登山には食事を調理し、食べるための道具を持っていかなければなりません。 ただ、実際に山で煮炊きをしたことがない人にとっては、どのような調理器具を用意するのがよいのか、想像がつかないことがほとんどでしょう。そこには「季節や場所」「人数」「用途・山行スタイル」「国内か、海外か?」など、多くの要因によって最適なチョイスが変わります。しかも便利な新しい道具が日々生み出される昨今、永遠に「正解」にたどり着くことはないのかもしれません。 とはいえ、過不足なく最適な道具がハマった山行では、まるで自宅のキッチンが小さなバックパックの中に丸々収まったかのような魔法を体験することでしょう。 そこで今回は、泊まりのハイキングや登山で必要な調理・食事道具のリストと、選び方の基本的なポイン
これからとあるシューズを開発しようと思っているので、相談にのって欲しい――。 そんなメールが届いたのは昨年の秋ごろ。 このサイトでは昨年からワークマンのアンバサダーとなってはみたものの、やっていることはこれまでと同様、相変わらずギアレビューを書いていただけ。特にそれで不満があるわけではないけれど、せっかくなのでもっとこの立場でしかできないことがしてみたいとも思っていたところでした。 淡い期待を膨らませ、打ち合わせ場所であるオフィスへ。着いて開口一番出てきたのはなんと、「1,900円の山歩きもできるシューズを作るので、どんなシューズがいいと思うか、意見を聞かせて欲しい」というお題。「むむむ……」しばらく言葉が出ませんでした。 本格的な登山靴ではないとはいえ、ある程度のハイキングも可能なシューズを、1,900円で……そんな都合のいい話、少なくとも自分はこれまで聞いたことありません。これまで数万
2018年ガーミンはinReach Explore + とMini、また2019年にGPSMap 66iを発売した。すべてイリジウム衛星網を利用した位置情報付きの双方向メール・システムで、SOS発信ができる。 inReach Explore + は本体に地図表示が可能なので、独立したGPSとしても利用できる。Miniは超軽量の衛星通信用デバイスである。GPSMAP 66iは独立型GPSとinReach Miniを融合させたタイプで、ガーミン社と旧デローア社の技術の融合型である。いずれもスマートフォンとブルートゥース接続すると楽にメールが作成できる。また、Earthmateというアプリは独立したGPSアプリとしても利用可能である。 inReachの第一世代モデルはデローア社によって開発され、アメリカのハイカーに熱狂的に受け入れられた。アメリカの山岳地方では携帯電話はほとんど実用にならず、人が
このサイトではおなじみ、ワークマンの格安ギアレビューも早いもので5年目に突入しました。この間、ワークマンの知名度はあれよあれよとうなぎのぼり。(当時からは信じ難いことですが)今では「高コスパ」アパレルの代名詞から「イケてる」アパレルブランドとして認知されるまでになりかけているとか、いないとか。この快進撃どこまで続くのやら、まさに天井知らずと言ったところです。 その勢いを反映するように、ワークマンでは今シーズンもさまざまな新作・アップデートが数多く登場しています。そこで毎年恒例、低山ハイキングや軽登山、トレイルランニングなどに活用できそうなアイテムを発掘すべく、2020年春夏モデルの中から商品をピックアップして、登山に実際に使ってみたレビューを今年もはじめていきます! レビューにあたって ピックアップアイテムと評価基準についてワークマンのアイテムについては、人気者になったおかげで、最近ではた
「メイド・イン・チャイナ」といえば、安かろう悪かろうの代名詞――。もしまだこんな考えを持ちつづけている人がいたとしたら、それは早いところ改めた方がいいかもしれません。 中国は今やその圧倒的な生産力によって、世界経済のなかで強い存在感を誇示する経済大国であることは誰もが認めるところですが、実際にはそうした世界の工場としての存在にとどまらない成長が静かに、そして着実に進んでいるようです。 家電やIT分野に目を向ければ、最近の中国メーカーは技術的にも日本を凌ぐほどの勢いで、その成長の片鱗は隠せないほどに大きくなっているのは分かると思いますが、状況はアウトドア産業でも同じ。ここ数年中国では、名だたるトップアウトドア・ブランドの製品を下請けやOEMで生産することで得たその高度なノウハウや技術力をベースに、自ら世界に通用する高い品質のオリジナル・プロダクトを開発するブランドが立ち上がり、世界への進出が
山に行く醍醐味は、やっぱり山で作るご飯!という人は結構な数いるのではないでしょうか。特にこの時期、寒い中の温かい食べ物・飲み物は本当に癒やされますし、続く山行の活力にもなります。 そこで必須になるのは調理道具であるバーナーやクッカー。特にクッカーは調理後は食器にもなるので、調理したてで熱くても持ちやすいものがいい、寒い時は冷めにくいものがいい…などと要望は耐えません。もちろんそれぞれ対応したものはありますが、山に行くなら荷物は少なく軽いほうがいいに決まってます。すべて満遍なく万能に使えるクッカーがあればなーと思いながらどこか妥協して使っている人も多いとおもいます。 今回紹介するSOTOのクッカーは、ワンセットで何でもこなせるクッカーセットです。そんなわがままなに応えてくれるクッカーセット、ソロ向けということですが、どこがどう万能なのか、比較も織り交ぜながら実際に使って評価してみました! S
ウェア Review:patagonia マクロ・パフ・フーディ これを待ってた!「まるでダウン」と話題を独占した高機能インサレーションに待望の厚手タイプが登場 人類の羽毛への挑戦はここまで来たpatagoniaがおよそ10年の歳月をかけて新開発した、ダウンライクな化繊中綿「プルマフィル」を引っさげ、2017年満を持してリニューアルしたマイクロ・パフ・フーディ。その衝撃は今でも忘れません。 化繊なのに、まるでダウンのように軽くて、柔らかく復元力の高いロフト、羽織ってもまったくストレスの感じない肌触りと着心地のよさは「ついに人工羽毛はここまで来たか」と思わせるのに十分なクオリティを感じさせてくれました。効率的でスタイリッシュなキルティングも素晴らしかった。 ただ、不満がなかったわけでもないのです。特にその断熱性について。昨年のインサレーション比較レビューでも言及しましたが、この軽さを考えれば
詳細レビューアシンメトリーでクールなデザインアッパーはアシンメトリーなアイレットが配置された特徴的なデザイン。単純にかっこいいし、締め心地やフィット感に影響しない範囲で遊びを効かせるところは嫌いじゃないです。 つま先から足首まですっぽりと包み込むような快適な履き心地とフィット感つま先の甲部分からシュータン~足首全体にかけて縫い付けられている、ストレッチ性のニット地はこのブーツの大きな独自ポイントの一つ。 このニット、甲部分がシューレースと連動して足全体が適度な圧力でホールドされるだけでなく、かかとから足首にかけてもしっかりフィットすることによって靴との一体感がさらに高まり、普通の登山靴には体感できない極上のフィット感を得ることができます。 この絶妙なフィットはマムートがGeorganic 3Dと呼ぶ、計算された圧力とサポート性コントロールと、3D Knitと呼ばれるニット縫製技術の組み合わ
ハードシェルやレインウェアといったアウトドア用の防水透湿ジャケットは、今や「高透湿・ストレッチ」のオンパレード。とにかく汗抜けのよさと動きやすさをウリにした新モデルをどのメーカーも競い合っている、それが最近のトレンドといえそうです。 ミレーはそんな「高透湿・ストレッチ」なハードシェルを、実に4年くらい前から独自に開発していました。それがこの「テイフォン50000」シリーズ。その高性能・高バランスは当時度肝を抜かれましたが、細かなアップデートが加わったとはいえ、数年たった今でも基本性能で変わっておらず、それでもトップレベルの品質の高さを有しているのだから驚きです。今や定番化した「網シャツ」ことドライナミック™メッシュなどのメッシュアンダーウェアもそうでしたが、相変わらずマーケットを先んじた独自の視点には感心されます。 そのティフォン50000シリーズは順調にラインナップが拡大し、今シーズンに
防風、撥水、丈夫な上、透湿性もありストレッチもきき、保温もできる。そんな万能のような謳い文句のソフトシェルジャケット。とはいえ、各機能はどちらかというと”完全”ではありません。雨が降っても撥水程度なので激しい雨なら濡れてしまうし、フィルムが入っているわけではないので、強い風は防ぎきれません。しかし専門的な衣類とは違い様々な性能を持ち合わせ、アウターとしてだけでなく、インナーとしてでも幅広い使い方がでる良いとこどりジャケットとして認識されています。 そんなソフトシェルジャケットですが、携行性を重視するため、薄手で軽量そしてパッカブルで保温性は低めだったり、冬の登山で使うためには生地を厚めにし防風性を高め、フリースを裏打ちしてあるモデルなどと、各性能のバランスはメーカーや用途によって様々。ソフトシェルって良いって聞くから欲しい!なんて思って買いに行くと、よくわからなくなってしまいます。 そんな
突然ですが、ガス機器の「適合性検査」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 通称「ガス検」なんて呼ばれることも多く、ぼくはこっちの言葉で知っていたものの、正直何が行われているものかなんて考えたこともありませんでした。 普段何気なく使用している「ガスこんろ」や「ガスストーブ」は、火という危険物をあつかう道具であることから、日本国内で販売するためには、法律に基づき、その安全性について第三者機関の検査・認証が必要です。適合性検査とは、私たちがフィールドでいつも安心して製品を使用できるように、国に登録された検査機関が行う検査のことをいいます。 一説によると、日本のガス検は通過基準は世界一厳しいなんてことも言われているこの適合性検査、実際のところどんなことをしているのか。先日、日本ガス石油機器工業会の協力のもと、その検査を実際に見せてもらえる機会に恵まれました。 工場というと縫製工場や組み立て工場
梅雨時に限らず、天候の変わりやすい山歩きでは片時も忘れてはいけないのが、濡れと寒さを防ぐために欠かせない山の必携アウターであるレンウェアです。 気がつけば当サイトではかれこれ1年おきくらいに必ず書いてきましたが、今年もおなじみ登山向けレインウェアの比較レビューをはじめていきたいと思います。 今回はこれまで以上にどれも軽量・コンパクトなだけでなく、防水性や蒸れにくさをはじめ細部までスキのない完成度の、甲乙つけがたい優秀モデル揃いの豊作年でした。そんなOutdoor Gearzine的最新レインウェアの2021頂上決戦を早速どうぞ。 比較候補を選ぶ今回は市場で売られている幅広いレインウェアの中でも比較的軽量(250g前後以下)であり、かつ性能的に耐久性以外ではアウトドア向け雨具の中でもトップクラスというモデルを中心に選びました。春~秋で日帰りから2~3泊程度の登山までなら十分対応できるであろう
コスパと機能性がウリのワークマン。作業着としてだけではなく、スポーツやアウトドアなどといったカジュアル路線もかなり充実してきていますよね。先日、行われた2019年秋冬新製品発表会が開催されたので、その様子をお伝えしたいと思います。場所は新宿の駅ビル「ルミネゼロ」内にあるイベントホール。 会場には「秋冬モノなのにこの値段!?」という新製品がずらりと展示されていました。パンツやジャケット、ブーツ、ダウン、グローブなどなど……。アウトドアやランニングなどのスポーツでも使える、防寒、防風、防水、伸縮性などの機能面はもちろんのこと、カラーリングもかなりカジュアルなモノが目立ちました。
出会いは今から4年ほど前——。驚きのコスパという理由で何気なく取り上げてみた「ワークマンで山装備」は、あれよあれよという間に話題になり、その勢いはまだまだ衰える気配を見せていない様子。ほんとすごいことになってます。 最初の方に持ち上げておいていうのもなんですが、現在の熱狂ぶりに関しては、正直ちょっとついていけない気もしなくはない。まぁそうした喧噪は脇に置いておくとして、今回は普段山道具に慣れ親しんだ自分でも、見つけたら問答無用でカートにぶちこむレベルの優秀アイテムをあらためてまとめてみます。 この4年の間で登山やアウトドア向けの、いわゆる「Field Coreブランド」のちょうどいいアイテムは着実に増えてきました。ただ、その中にはガッツリと山慣れしている人にとっては価格以外での魅力に乏しいものがあったりするのも事実。その一方で本格登山でもガンガン使えるアイテムが、お店の片隅で偶然見つかった
当サイトが発足当時から毎年続く長寿企画、見逃せないレインウェア特集の季節が今年もやってきました。 このコラムがはじまる2015年以前には300g以下でも十分に軽量といえたレインウェアも、2016年にはトレイルランに特化した100g前後の防水透湿ジャケットが登場。同時期には透湿性がバケモノ級のモデルや、なめらかな肌触りで着心地抜群の軽量(3レイヤー)モデルなども相次いで登場し、軽量さを競いながら透湿性・着心地などの面で加速度的に進化が進んでいきました。そして昨年2018年はよりしなやかなニット裏地を備えたGORE-TEX ACTIVEの進化版や、新たにストレッチ素材を採用したレインウェアなど、快適さも目的に応じて多彩になり、より個性豊かな特徴をもったモデルが目立つようになりました。 そして今シーズンはというと、基本的には「軽いだけでなく、より快適に」という大きな流れは変わらず。そのうえで、登
新作からアップデートまで、今シーズンの登山向けバックパックをひと通り背負ってみましたので感想をまとめてみたいと思います。 筆者の好む登山スタイルから、主に40リットル前後のサイズが中心です。このサイズは日帰り登山から小屋泊まりの縦走、軽量ハイクのテント泊まで幅広く使え、初心者が初めて選ぶのにちょうどよいサイズ感で、各メーカーの人気・定番モデルがひしめいています。 また、目的やスタイルに合わせてバラエティが豊富なのもこのクラスの特徴。今シーズンは結果的に、オーソドックスなハイキング向けタイプと、主にクライミング・ファストパッキング向けのシンプルなタイプが多かったため、大きくこの2タイプに分けて紹介します。もちろんここで挙げたモデルを含めて、今シーズンもバックパック比較レビューを絶賛実施中です。今後近いうちにアップしていきますので、そちらもご期待ください。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Outdoor Gearzine "アウトドアギアジン"』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く