プレナスが展開する持ち帰り弁当最大手の「ほっともっと」が業績不振に苦しんでおり、グリル料理に注力した新業態「ほっともっとグリル」への転換を急いでいる。東京都内にある174店のうち、約2割にあたる37店がほっともっとグリルへと変わった(9月7日現在)。 全国に2700超の店舗を持つほっともっとが、9月以降に直営店190店を大量閉店すると突如発表したのは8月9日。その一方で、高級感あるほっともっとグリルの急拡大で、事業再構築を図っているのだ。 スチームオーブンを使って人手を省くと共に、味と改装効果でイメージを上昇させて、顧客数の回復や単価アップを狙っている。 東京都以外のほっともっとグリルの展開は、青森県(1)、群馬県(1)、富山県(1)、岐阜県(1)、兵庫県(1)の計5店にとどまり、近畿以西はまだ1店のみである。都内で先行する一方、それ以外の地域では実験段階にあって、ニーズを探っている模様だ