7月25 福島原発事故と一億総懺悔 カテゴリ:福島原発事故関連 東日本大震災は自然災害であり、基本的には責任を負うべき組織、機関、人間は存在しない。これに対して、福島原発事故の場合、引き金となったのは東北地方太平洋沖地震とそれに伴う津波であったが、基本的には、人災と呼ぶべきであろう。この場合、どのような組織、機関、人間に責任があり、その責任の程度はどのように考えるべきかが問題となる。今回はこの問題について考えてみる。 言うまでもなく一番の責任は東電に帰する。福島第1原発の原子炉はすべて沸騰水型であるが、この型の原子炉で冷却水を循環させる電源が停止した場合、過酷事故となることは設計当初から知られていた。また、バックアップ用のディーゼル発電機が津波に襲われた場合、その機能が停止することも分かっていた。さらに、福島第1原発のディーゼル発電機を飲み込むような津波が発生する可能性が無視できないことも