東京電力福島第一原発の事故が、地元の食品を地元で消費する地産地消の動きにも影を落としている。放射能汚染に敏感な首都圏では野菜の直売店の売り上げが激減し、インターネットで原発から遠い産地の野菜を購入する人が増えている。デパートやスーパーでも、売れているのは西日本産だ。 (編集委員・吉岡逸夫) 昨年、局地的に放射線量が高いホットスポットと報道された千葉県柏市。同市高田の直売店「かしわで」の店頭には、地元の青首大根やブロッコリー、同県流山市産のサニーレタスや白菜などが並ぶ。値段は安いが、平日とあってかお客はちらほら。