池袋暴走事故 遺族のブログ平成31年4月19日、池袋において発生した交通事故。10人が重軽傷を負い、私の最愛の妻と娘の尊い命が奪われました。 再発防止について活動して行きます。 何卒よろしくお願いいたします。 こちらの報道を受けて、想いを書きます。 最初に申し上げておきます。 いつもは出来る限り前向きに、交通事故のない世の中を目指して発信をしています。 ですが、今回は感情のままに書きます。読んで嫌な想いをする方もいるかもしれません。 ですが、もはや私一人では抱えきれない。だから書きます。 記事に感じる違和感と感情この執筆者(加害者家族の支援者)のこの手の記事を、この3年間、何度も何度も目にしました。その度に、ものすごく違和感を感じています。 違和感を感じる点 私が違和感を感じる点は以下の点です。 ①本当の真実をこの執筆者は知っているのか。 ②バッシングが起きた背景への着眼点がズレている。
おととし、東京 池袋で車を暴走させて、母親と子どもを死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせた罪に問われた、90歳の被告に、東京地方裁判所は「ブレーキとアクセルの踏み間違いに気付かないまま車を加速させ続けた過失は重大だ」と指摘し、禁錮5年の実刑を言い渡しました。 判決のあと、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんは記者会見を開き「きょうの判決は、私たち遺族が少しでも前を向いて生きていくきっかけとなり得ると思います」と話しました。 おととし4月、東京 池袋で車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡したほか、9人が重軽傷を負った事故では、旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告(90)が過失運転致死傷の罪に問われました。 裁判では運転にミスがあったかどうかが争点になり、被告側は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない。車両に何らかの異常があった」と無罪を主張してい
「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと 家族は「逮捕してもらいたかった」と話す 加害者家族の人生も激変 10月8日、東京地裁。2019年4月19日、東京・東池袋で当時87歳の被告人が運転していた車が暴走し、2名が死亡、9名が負傷する大惨事となった「池袋暴走事故」の初公判が開かれた。 「はじめに、今回の事故により奥様とお嬢様をなくされた松永様とご親族の皆様に心からお詫び申し上げます。最愛のお二人を突然失った悲しみとご心痛を思うと言葉もございません。また、お怪我をされ苦しまれた方々とご親族の皆様にも深くお詫び申し上げます。起訴状の内容については、アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶しており、暴走したのは車に何らかの異常が生じたため暴走したと思っております。ただ暴走を止められなかったことは悔やまれ、大変申し訳なく思っております」 被告人は罪状認否でこのよう
東京地検に出頭した飯塚元被告が収監にあたってコメントを出しました。 先日の裁判の判決に従い、東京地方検察庁から呼び出しがあり、本日、収監されることになりました。 この度の刑事裁判では、事故当時の私には踏み間違いの記憶がなかったため、被害者とそのご親族の方々に心苦しくも無罪を主張させて頂きましたが、提出された証拠及び判決文を読み、暴走は私の勘違いによる過失でブレーキとアクセルを間違えた結果だったのだと理解し、控訴はしないことにいたしました。亡くなられた松永真菜様・莉子様のご家族ご親族様と、お怪我をされた被害者の方々には深くお詫び申し上げます。私の過失を反省するため刑に服してまいりたいと思っております。また、この事故で多くの方々にご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。 飯塚幸三
東京・池袋で2019年4月、暴走した車に松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女莉子(りこ)ちゃん=当時(3)=がはねられて死亡した事故の刑事裁判は21日午後1時半から、東京地裁で始まった。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)に対する被告人質問があり、遺族の松永拓也さん(34)らが直接、質問した。法廷の様子を詳報する。 池袋乗用車暴走事故 起訴状などによると、飯塚幸三被告は2019年4月19日正午すぎ、東京都豊島区東池袋4の都道で、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けて時速約96キロまで加速し、赤信号を無視して交差点に進入。横断歩道を自転車で渡っていた近くの松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=当時(3つ)=をはねて死亡させたほか、通行人ら男女9人に重軽傷を負わせたとされる。
家族が事件や事故に「巻き込まれる」ことをイメージする人はいるが、「加害者」になることまで想像する人は少ないであろう。しかし、あなたの大切な家族が他人の命を奪ってしまい、ある日突然、加害者家族になることは、特殊な人々だけが経験することではなく、日常に潜むリスクなのだ。 【写真】この記事の写真を見る(3枚) ここでは、2000件以上の加害者家族支援を行ってきた阿部恭子氏の著書『 家族が誰かを殺しても 』(イースト・プレス)から一部を抜粋。2019年4月19日に「東池袋自動車暴走死傷事故」を引き起こした飯塚幸三受刑者(91)の受刑生活を紹介する。(全2回の1回目/ 2回目 に続く) ◆◆◆ 拘置所側も先例がない高齢者90歳の収監 幸三が東京拘置所に収監されてから数日後、妻の下には夫から手紙が届いていた。 「あまりに悲惨な状況に、母は泣き崩れてしまって……」 長男も、手紙の内容に衝撃を受けていた。
おととし、東京・池袋で乗用車が暴走し親子2人が死亡し9人が負傷した事故で、禁錮5年の実刑判決を受けた飯塚幸三被告が「控訴しない意向」を固めたことが、関係者への取材で分かりました。実刑判決が確定する見通しとなりました。 おととし4月、東京・池袋の路上で、飯塚幸三被告(90)が運転する乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が亡くなり、9人が重軽傷を負いました。 飯塚被告は今月2日、東京地裁で禁錮5年の実刑判決を受け、あす16日が控訴期限となっていますが、関係者への取材で、飯塚被告が「控訴しない意向」を固めたことが分かりました。この意向は弁護人にも伝わっているということで、検察側が控訴しなければ禁錮5年の実刑が確定する見通しとなります。 飯塚被告はけさ、犯罪加害者家族の支援を行っているNPOの理事長と面会し、「遺族に対して本当に申し訳ない」「裁判所の決定に従い、収監を受け入れ
去年4月、東京 池袋で車が暴走し、2人が死亡するなどした事故で、検察は運転していた旧通産省の元幹部の高齢ドライバーを過失運転致死傷の罪で在宅起訴しました。 在宅起訴されたのは、旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告(88)です。 東京地方検察庁によりますと、去年4月、東京 池袋で運転する乗用車を暴走させ歩行者などを次々にはね、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)を死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせたとして過失運転致死傷の罪に問われています。 車には暴走につながる不具合はなく、ドライブレコーダーの記録などを分析した結果、ブレーキとアクセルの踏み間違いが事故の原因だったとされ、去年11月に書類送検されていました。 検察は飯塚被告の認否について明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと、これまでの調べに対して「パニック状態になってブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性も
捜査にあたった警察官が、「事故原因はアクセルとブレーキの踏み間違えだった」と証言した。 旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(89)は、2019年、東京・池袋で車を暴走させ、松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)を死亡させるなどした罪に問われていて、被告側は、「電気系統のトラブルで、ブレーキが作動しなかった可能性は否定できない」などと主張している。 1日の裁判では、車を鑑定した警察官が、「電子回路の劣化など不具合はない」としたうえで、事故原因について、「アクセルとブレーキの踏み間違えだった」と述べた。 遺族の松永拓也さん「無罪主張というのは、遺族としてはやるせないですよね、本当に」 【関連記事】 ・「車に何らかの異常」と無罪主張…池袋11人死傷事故初公判 飯塚幸三被告(89)に妻と娘を奪われた夫の思い ・「池袋暴走事故」裁判 衝突直前の時速96km ・白昼の悲劇…3歳娘と母
東京 池袋で車を暴走させて母親と子どもを死亡させた罪に問われている90歳の被告の裁判で、21日、遺族による被告人質問が行われ、被告は「心苦しいとは思うが、私の過失はないものと考えています」などと述べました。 旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告(90)は、おととし4月、東京 池袋で車を暴走させて歩行者をはね、松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)を死亡させたほか、9人に重軽傷を負わせた罪に問われ、無罪を主張しています。 21日は東京地方裁判所で、被害者参加制度を利用して審理に参加している遺族による被告人質問が行われました。 このうち妻子を亡くした松永拓也さんは「事故当時、あなたは100%ブレーキを踏んだ自信があるのか」などと認識をただしました。 これに対し、飯塚被告は「心苦しいとは思うが、私の記憶では踏み間違いはなかった。私の過失はないものと考えています」などと述べました。 また、真菜さ
関東交通犯罪遺族の会の代表・小沢樹里さんの義弟と義妹は、交通事故で両親を亡くし、自らも重傷を負った。写真は、二人が事故現場で手を合わせる様子(小沢さん提供) この記事の写真をすべて見る 東京・池袋で乗用車を暴走させ、松永拓也さん(37)の妻子の命を奪った飯塚幸三受刑者(92)=実刑確定=に損害賠償を求めた訴訟が、27日、結審した。【前編】のインタビューで松永さんが話したように、交通事故の補償をめぐる訴訟において、事故の被害者が、加害者側損保の担当者や弁護士の言葉によって傷つけられることは珍しくない。当事者はこれをずっと問題視してきたが、その事実はあまり知られてこなかった。改めて、家族を交通事故で失った遺族や、交通事故被害者救済を専門とする弁護士に実態を聞いた。 【写真】損保側に「暴言」を吐かれた交通事故被害者家族 【前編】<「池袋暴走事故」民事初判決 松永拓也さんを苦しめた飯塚氏の「それな
東京・池袋で2019年4月、近くの主婦、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)が乗用車にはねられ死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)に対し、東京地検は15日、東京地裁(下津健司裁判長)の公判で、禁錮7年を求刑した。 起訴状などによると、飯塚被告は19年4月19日、東京都豊島区の道路を時速60キロで走行中、車線変更の際にブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み続け、時速96キロで交差点に進入。自転車で青信号の横断歩道を渡っていた松永さん母子をはねて死亡させ、通行人ら9人を負傷させたとされる。 飯塚被告は「ペダルは踏み間違えていない。私の過失はない」などと無罪を訴え、車の不具合が原因だったと主張している。【遠藤浩二】
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
去年、東京 池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、母親と幼い娘が死亡した事故を受け、現場に事故の教訓を伝える慰霊碑が設置されました。 事故を受けて、豊島区は現場近くの公園に慰霊碑を設置し、11日、除幕式が行われました。石の台座に球体が乗った高さ1メートル60センチほどの慰霊碑には交通事故ゼロを目指す未来へのつぼみが表現されています。 除幕式で、豊島区の高野之夫区長は「亡くなられた2人のご冥福を祈るとともに、交通事故を根絶して安全安心な社会を作っていきたい」と述べました。 式には、真菜さんの夫の松永拓也さん(33)も出席し、「誰もが被害者にも加害者にもなり得るのが交通事故。同じ思いをする人が出ないでほしい」と訴えました。 慰霊碑の設置費用は全国から寄せられた1000万円余りの募金で賄われたということです。 式を終えた松永さんは「この慰霊碑を見た人は交通事故のない社会にするという思いをもってもらい
池袋暴走、遺族が飯塚被告提訴 損害賠償求め―東京地裁 2021年01月19日15時09分 高齢男性が運転する乗用車が暴走し、歩行者や自転車をはね親子2人が死亡した交通事故で、現場に残された自転車と事故車両=2019年4月19日、東京都豊島区東池袋 東京・池袋で2019年4月に起きた乗用車暴走事故で死亡した母子の遺族が、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)と損害保険会社を相手に、慰謝料などの損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが19日、分かった。遺族が記者会見し明らかにした。 「部品の経年劣化」主張 池袋暴走事故で弁護側―踏み間違え否定・東京地裁 原告となったのは、事故で死亡した松永真菜さん=当時(31)=の夫拓也さん(34)ら数人。飯塚被告の初公判が開かれた昨年10月8日に提訴したという。請求額は明らかにしていない。
去年4月、東京 池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、母親と幼い娘が死亡した事故からまもなく1年となります。2人の命日を前に遺族がインターネット上でメッセージ動画を公開し、交通安全を呼びかけています。 去年4月19日、東京 池袋で車が暴走し、歩行者などを次々にはねて自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡し、車を運転していた旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告(88)が過失運転致死傷の罪で在宅起訴されています。 妻と幼い娘を亡くした松永拓也さん(33)は、事故から1年となる2人の命日を前にこれまで控えてきたみずからの名前も公表し、16日夜、インターネットのYouTube上でメッセージ動画を公開しました。 この中で、松永さんは事故当時を振り返り「連絡がきたときは何かの間違いではないかと思いました。病院に到着し、2人の遺体を見たとき、あまりの無残さにことばを失いました」と話
家族が事件や事故に「巻き込まれる」ことをイメージする人はいるが、「加害者」になることまで想像する人は少ないであろう。しかし、あなたの大切な家族が他人の命を奪ってしまい、ある日突然、加害者家族になることは、特殊な人々だけが経験することではなく、日常に潜むリスクなのだ。 ここでは、2000件以上の加害者家族支援を行ってきた阿部恭子氏の著書『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)から一部を抜粋。2019年4月19日に「東池袋自動車暴走死傷事故」を引き起こした飯塚幸三受刑者(91)の受刑生活を紹介する。(全2回の1回目/2回目に続く) ◆◆◆ 拘置所側も先例がない高齢者90歳の収監 幸三が東京拘置所に収監されてから数日後、妻の下には夫から手紙が届いていた。 「あまりに悲惨な状況に、母は泣き崩れてしまって……」 長男も、手紙の内容に衝撃を受けていた。 車椅子がなければ歩けない状態になった幸三は、
おととし、東京・池袋で乗用車が暴走し親子2人が死亡し9人が負傷した事故で、禁錮5年の実刑判決を受けた飯塚幸三被告が「控訴しない意向」を固めたことが、関係者への取材で分かりました。実刑判決が確定する見通しとなりました。 おととし4月、東京・池袋の路上で、飯塚幸三被告(90)が運転する乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が亡くなり、9人が重軽傷を負いました。 飯塚被告は今月2日、東京地裁で禁錮5年の実刑判決を受け、あす16日が控訴期限となっていますが、関係者への取材で、飯塚被告が「控訴しない意向」を固めたことが分かりました。この意向は弁護人にも伝わっているということで、検察側が控訴しなければ禁錮5年の実刑が確定する見通しとなります。 飯塚被告はけさ、犯罪加害者家族の支援を行っているNPOの理事長と面会し、「遺族に対して本当に申し訳ない」「裁判所の決定に従い、収監を受け入れ
'19年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜さん(当時31歳)と長女・莉子ちゃん(当時3歳)の2人が死亡し、9人が重軽傷を負った「池袋暴走事故」。4月27日、東京地裁で飯塚幸三被告に対する被告人質問が行われた。加害者家族をサポートするNPO法人『World Open Heart』の理事長・阿部恭子さんの元に、飯塚被告の家族から電話があったのは、事故後の 2019年4月下旬のこと。その後も家族からの相談を受け、初公判から傍聴を続けてきた。そんな阿部さんの目に映る、被告人の姿とはーー。 【写真】飯塚幸三被告の自宅マンションにかつて貼られていた「張り紙」 被告人質問に突入 4月27日、「池袋暴走事故」で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた飯塚幸三被告の7回目の公判が、東京地裁で開かれた。これまで被告人は車の故障による事故だったとして過失を否定してきたが、弁護側は証人を出
事故現場付近の実況見分に立ちあう旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長=2019年6月13日、東京都豊島区(C)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 東京・池袋で横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女の莉子さん(同3)の命を奪った自動車暴走事故から1年半。その初公判が東京地裁で10月8日にあった。悲惨な事故を引き起こしたキャリア官僚である、旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)が何を語るのか、世間は注目した。 【チェックリスト】うちの親は大丈夫?高齢ドライバー「免許返納」10のポイントはこちら 地裁では雨のなか、傍聴券20枚を求めて400人超が抽選に並んだ。2人死亡、9人に重軽傷を負わせた飯塚被告は、介添人に車椅子を押されて入廷した。 「今回の事故により、奥様とお嬢様を亡くされた松永様ご遺族に、心からおわび申し上げます。最愛のお2人を亡くされた悲しみ、ご心痛を思いますと言
昨年4月19日、東京・池袋で乗用車が暴走し、横断歩道を渡っていた母子が死亡した事故の初公判が10月8日、東京地裁で開かれた。旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)は「心からおわび申し上げます」と謝罪しながらも「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶している。車に何らかの異常が発生し、暴走した」と述べた。それが多くの人の激しい怒りを買っている。(47NEWS編集部・共同通信編集委員=佐々木央) 89歳被告「車に何らかの異常が発生し、暴走した」無罪主張 池袋暴走初公判 ■事件がつくる2種類の弱者 犯罪はその両側に2種類の弱者をつくり出す。報道に接してあらためてそう思った。 一方は犯罪行為の客体の側、被害者とその家族だ。そしてもう一方は、主体の側、加害者または加害者と疑われた人と、その家族である。 この場合の「弱者」とは、人種や性別をはじめ社会的に固定した集団・階層として差別・抑圧
東京・池袋で起きた暴走事故の遺族が損害賠償を求めている裁判で、東京地裁は車を運転していた飯塚幸三受刑者(92)に賠償を命じる判決を言い渡した。 【画像】 禁錮5年で収容中の飯塚幸三受刑者 この裁判は2019年4月、豊島区東池袋で車が暴走し松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)が死亡した事故で、夫の松永拓也さんら遺族9人が、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三受刑者らに1億7000万円あまりの損害賠償を求めているもの。 裁判では事故の悲惨さや過失の重大さが慰謝料の算定にどれほど影響するのかなどが争われてきた。 飯塚受刑者は事故前に医師から手足が動きづらくなるパーキンソン症候群の可能性があると診断されていて、松永さんは法廷で「なぜ運転をやめることができなかったのか。やめていれば2人は亡くならなかった」と訴えていた。 東京地裁はきょうの判決で飯塚受刑者側に対して、約1
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東京・池袋で乗用車を暴走させ、松永拓也さん(37)の妻子[真菜さん(当時31)、莉子ちゃん(同3)]の命を奪った飯塚幸三受刑者(92)=実刑確定=に損害賠償を求めた訴訟が、27日、結審した。東京地裁は飯塚受刑者らに、約1億4000万円の賠償を命じる判決を言い渡した。10月中旬、AERA dot.は松永さんに判決前の胸中を取材。そこで明かされたのは、約3年間の民事裁判で経験した苦しみや葛藤、そして今後の人生への願いだった。 【写真】「真菜も許してくれるかな」家族で暮らした自宅の今 * * * ――2021年に民事裁判を提訴した際の気持ちをお聞かせください。 やはり、むなしさはありました。2人の命さえ戻ってくるなら、お金なんていらない。でもそれがかなわないなら、せめてなぜあの事故が起きたのかを明らかにしたいと思いました。 というのも、個人の罪を裁く場である刑事裁判では、「飯塚氏がブレーキと
3分15秒あたりからどうぞ。2020年10月8日に初公判が行われるも「車の何らかの異常で暴走した」と無罪を主張した飯塚幸三被告。ユーチューバーの令和タケちゃんさんが、自宅前に抗議に行きました。 すると、すでに警察官が一名常駐しており、動画には自宅マンションに近づこうとするだけで身を挺してこれ以上進ませまいとする様子が映し出されています。 動画には「警察官が常駐してるとか、飯塚大使館か?」「税金の無駄」「税金で警察官を常駐させるとは何事だ」「さすが上級国民」などのコメントが寄せられています。 ストーカー被害などで警察に訴えても警察官が家の前に常駐してくれたりはしないことを考えると、この違いはなんなんだと思ってしまいます。
2019年4月の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(34)らが、運転していた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反罪で公判中=に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁(鈴木秀雄裁判長)で開かれ、元院長側は請求棄却を求めた。 「上級国民」家族が背負う十字架 バッシング激化させた情報とは? 訴状によると、原告は亡くなった妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3)=の親族9人で、慰謝料など計約1億7千万円を請求。無罪を主張する元院長の刑事裁判が長引く可能性を見越して提訴した。拓也さんは「早く元院長から真実を聞きたい」と説明している。
東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(89)の公判が27日午後1時半から東京地裁であり、被告人質問が行われた。これまで無罪主張をしてきた飯塚被告が、質問に何を語ったのか。法廷での質疑を詳報する。 池袋暴走事故 起訴状などによると、飯塚幸三被告は2019年4月19日正午すぎ、豊島区東池袋4の都道で、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続けて時速約96キロまで加速し、赤信号を無視して交差点に進入。横断歩道を自転車で渡っていた近くの松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=当時(3)=をはねて死亡させたほか、通行人ら男女9人に重軽傷を負わせたとされる。
「人前で笑っていいのか、葛藤もあるんですよね」 インタビュー取材を終えて、写真撮影でカメラを向けると、東京・池袋暴走事故で妻と娘を失った松永拓也さんはふとこぼした。 【動画】慰霊碑の前でこの2年を振り返る松永さん 事故から2年、できることは何でもしてきた。 事故5日後の記者会見。厳罰を求める署名活動。事故防止策や被害者支援を求める国への要望書。刑事裁判と民事裁判。 メディアを通じて、常に「闘う姿」を見せてきた。 松永さんを突き動かすのは「2人の命を無駄にしない」という思い。 そのために何が必要か。2人ならどうするか。 常に自分に問いかけ、葛藤してきた松永さんは「大きな視点を持って、事故をなくす」という一つの“答え”に辿り着いた。 2019年4月19日。松永さんの妻真菜さんと娘莉子ちゃんは、東京・東池袋で赤信号を無視した暴走車にはねられた。 遺体を自宅に引き取った松永さんは、2人の手を握った
東京・池袋で2019年、乗用車に母子がはねられ死亡した事故について、旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で公判中=が運転していたハイブリッド車「プリウス」を生産したトヨタ自動車が21日、報道各社にコメントを出した。全文は以下の通り。 【21日公判の法廷画】飯塚幸三被告(左)に質問する遺族の松永拓也さん(右) 「今回の事故でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに、おけがをされた方の一日も早い回復をお祈り申し上げます」 「私たちは、クルマが安全であることはもちろん、お客様が心から安心してクルマをお使いいただけることが大切であると常日頃から考えております」 「本件の被告人が、裁判の中で、本件の車両に技術的な欠陥があると主張されていますが、当局要請に基づく調査協力の結果、車両に異常や技術的な問題は認められませんでした」 「自分たちが
被告代理人を通じて、松永拓也さん(36)のもとに謝罪の申し入れがあったのは2021年9月下旬のことだった。被告は飯塚幸三受刑者(91、禁錮5年の服役中)と損害保険会社の代表である。(前後編の「後編」)【水谷竹秀/ノンフィクション・ライター】 【写真】家族旅行に七五三…残された写真には最愛の妻子の笑顔がおさめられていた その上申書には、次のように記載されていた。 「本件事故につき、直接謝罪する機会を設けさせて頂きたいと考えています。そこで原告(松永さん)らが上記被告飯塚の要望に了承頂けるのであれば、裁判所において下記候補日程で、新たに期日を設定頂きたく上申いたします」 東京地裁に提出された時期は、過失運転致死傷の罪に問われた飯塚受刑者に対する実刑判決が確定した直後だった。アクセルとブレーキを踏み間違え、時速96キロのスピードで事故現場を暴走していたのだ。しかも、近く刑務所に収監される可能性が
東京・池袋で2019年4月、暴走する乗用車にはねられて妻子を亡くした松永拓也さん(37)ら遺族が、運転していた旧通産省工業技術院元院長、飯塚幸三受刑者(92)=自動車運転処罰法違反で実刑=側に約1億7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、受刑者と保険会社に計約1億4660万円の支払いを命じた東京地裁判決(10月27日)が13日までに確定した。遺族側、受刑者側の双方が期限までに控訴しなかった。 【写真】妻・真菜さんの字がぎっしりと並ぶ育児日記 訴訟では飯塚受刑者が自身の賠償責任を認めたため、過失の程度と賠償額が争点だった。判決は、アクセルとブレーキの踏み間違えが事故原因と認め、「飯塚受刑者は最も基本的な注意義務を怠った。過失は一方的で重大」と指摘した。【斎藤文太郎】
3歳の娘さんと31歳のお母さんが亡くなり、多くの人たちがけがをした東京・池袋の暴走事故の第2回公判が12月3日に東京地裁で開かれます。 筆者にも同じ年頃の娘がいますので、事故の一報を聞いたときは大変悲しく、胸が苦しくなりました。また、加害者として起訴された飯塚幸三被告が、社会的地位がとても高い高齢者であり、逮捕されなかったことも大きな話題となり、SNS上では「『上級国民』だと罪が軽くなるのか?」といった批判が飛び交いました。そして、10月8日の初公判で、飯塚被告が無罪を主張したことでさらに批判が強まりました。 バブル崩壊以降、非正規雇用が増え、日本社会の格差は大きくなるばかりです。筆者もロストジェネレーション「ど真ん中」世代ですので、多くの人の心に社会的地位が高い人への負の感情や、バブル期に豊かさを満喫した世代への世代間憎悪のような感情があることも理解しています。だから、「厳しく罰してほし
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