(英エコノミスト誌 2011年6月18日号) 欧州周縁国を救った救済戦略が不十分であることが判明してきた。このことは、欧州統合というプロジェクト全体を脅かしている。 ソブリン債務危機に取り組もうとする1年に及ぶ欧州の試みは、日増しに不穏な展開となっている。ここ数週間、危ない国家財政について明らかに追加支援を必要としているギリシャへの対応を巡って、欧州各国の首脳が言い争っている。 だが、2010年5月の最初の救済策にさらに融資を上積みする第2次支援は、ギリシャがもっと痛みを伴う改革を断行しない限り、うまくいかない。今、追加の改革が疑わしくなり、金融市場に動揺を走らせ、世界中の株式市場を下落させている。 6月15日には、ドラマという言葉を生み出した国で数々のドラマがあった。国中でゼネストが実施され、数万人がデモに参加したアテネの中心地では、暴力的な抗議行動が繰り広げられた。ギリシャのヨルゴス・
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