太平洋戦争末期、鹿児島県南九州市知覧町にあった特攻基地などから飛び立った特攻隊員の遺書や手紙などについて、南九州市は、世界各地に伝わる貴重な文書などの保護を進めるユネスコの「記憶遺産」への登録を目指して申請手続きを行うと発表しました。 南九州市の知覧特攻平和会館では、太平洋戦争末期に九州を中心とした基地から出撃して亡くなった特攻隊員が家族に宛てた遺書や手紙など、およそ1万4000点を保管・展示しています。 南九州市によりますと、このうち、書いた特攻隊員が特定されている遺書や手紙など333点について、英語への翻訳作業を終え、「知覧からの手紙」と題し、来年の登録を目指して4日、申請手続きを行うということです。 南九州市の霜出勘平市長は知覧特攻平和会館で記者会見し、「来年で戦後70年を迎えるなかで、遺族が少なくなっているからこそ特攻隊員のメッセージを広く発信し、改めて戦争の悲惨さや平和について考