あるアプリの設定画面を開いたら、[プロフィール設定]と合わせて、[助ける]という項目があった。 一瞬何のことかわからなかったが、しばらくして"Help"を日本語にしたものだと気づいた。海外で開発されたアプリなので、この"Help"という言葉がどこで使用されるかを考えないで訳したのか、日本ではカタカナの「ヘルプ」を使うということを知らずに機械的に訳してしまったためだろうと、同業者として同情したが、ふと、何がおかしいのだろうと思い始めた。 最初に「ヘルプ」という言葉を使い出したのも、おそらくパーソナルコンピューターが一般化しだしたころの海外製ソフトウェアだと思う。今でこそ「ヘルプ」と言われたほうがピンと来るが、もしこのカタカナ言葉がまだ馴染みのある言葉でなかったとするならば、なんと呼ぶのが相応しいだろう。 「ヘルプを開く」や「ヘルプをクリックする」などの使われ方を考えると、名詞であることが望ま