任天堂は10日、家庭用ゲーム機やソフトの新たな研究開発拠点を京都市内に建設する方針を明らかにした。昨年末に128億円を投じて本社(京都市南区)近くに約4万平方メートルの土地を取得した。同社は据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」や携帯型の「ニンテンドーDS」シリーズの需要が世界中で拡大しているため、自社ソフトなどの研究開発部隊を強化する。 同社は00年、本社を移転したのに伴い、開発拠点も新本社に移した。しかし、DS向けソフト「脳を鍛える」シリーズの爆発的なヒットなどを受け、新本社だけでは手狭になり、現在は旧本社(同市東山区)と2カ所に分かれて開発している。新拠点の具体的な建設時期は未定だが、一カ所に集約して効率化することなどを検討している。 任天堂は、09年3月期の連結決算で売上高、営業利益とも過去最高を更新する見通し。研究開発部門を中心とする新規採用者も80人規模で採用を続けており、