流石にいくらネタバレでも、最後はあまり語りたくありません。最後の方で私、めっちゃ泣きました。今思い出しても泣けます。戦後になっていたのだと思いますが、少年は孤児院で保護されているのですが、父親と再会したからって、少年はちっとも嬉しくないのです。あんなに帰りたかった家に帰れると言うのに、です。そして、少年の感情が爆発します。ここでもう、私いきなり涙腺崩壊。
それまで、映画としては淡々と話は進むのです。会話もほとんどありません。あるサイトで監督が言っていましたが、3時間の映画でたった9分しか会話はないそうです。そりゃそうですよね、インタースラブ語なんてスラスラ話せる役者がいるわけもないですしね。でもそれがいいのです。そして、音楽すらありません。聞こえるのは自然の音がほとんどですが、これがまた抜群に良いわけです。モノトーンでしかありえないめちゃくちゃ綺麗な自然。ずっと見ていたいぐらい、素晴らしい映像美ですよ。比較するならそうだなぁ、あのレオナルド・デカプリオ主演の『レヴェナント』に匹敵するくらい自然が綺麗です。個人的には超えますね。
ともあれ、そんなにドラマチックな展開もないので、こっちもそんなに感情の起伏はありませんでしたが、ほんとにラスト、泣いた泣いた(笑)
そして、本当のラストで、もうめっちゃ感動しましたね。これは、ホロコーストの歴史を少し知っていたからだと思います。あの筆舌に尽くし難い前代未聞の悲劇がたったそのラスト一分にも満たない映像の中に凝縮されていたのです。もちろんこの映画本編があったからですけど、これほどにハードに残酷で残虐な表現をした映画でこれほどに感動した映画は記憶にありません。
そしてエンドロールが始まると同時に流れる女性ボーカルのこれまたハマり方が最高すぎて、涙を止められませんでしたね。
と、ちょっと絶賛しすぎてますし、これはもちろん見る人に依ります。耐えがたいと思う人もいるだろうし、淡々としすぎてつまらないと思う人もいるだろうし、何が感動かもわからない人も多いかと思います。でも、私は個人的にこの映画は近年見た中で最高傑作に推したいくらいです。以上。
ネタバレありまくりだよ。ネタバレ嫌ならそっ閉じを願うよ。 『異端の鳥』とは? 僕はパンフレットも買わず事前情報も得ずに見たので、Wikipediaが一番簡潔で良かったのでコピペす...
マルタ(叔母) オルガ(まじない師) ミレル(粉挽き) レッフ&ルドミラ(鳥おじ) ハンス(軍人) プリースト&ガルボス(ナイフ) ラビーナ(ヤギ) ミトカ(ソ連) ニコデム& (孤児院) だったと思う...
よく覚えてますねー 一回しか表示されなかったのにスゲェや
父親に会った時はもう戦争は終わっててユダヤ人は普通に生きていけるようになってたの? ドイツ軍のおじちゃん、司祭の章の司令官と続けて殺されずにすんだのはなんで? 最後って本...
父親に会った時はもう戦争は終わっててユダヤ人は普通に生きていけるようになってたの? はっきりとは表現してなかったけど、戦後と考えて良いんじゃないかな。だから父親が息子...
詳しくありがとう 俺は「ユダヤ人見つけたら収容所に入れて絶対頃す」もんだと思ってたから、靴磨いて見逃されたのがよくわからなかったのよね 途中のヤギ姉貴と暮らしてたあたりで...
ロシアで湯気が出る可搬装置と言ったらサモワールやろな。知らんけど。
長い、白黒、抽象的(寓話的)、東欧 と言えばどうしたって「サタンタンゴ」を連想するわ。 7時間19分には及びもないが、よっぽど気合いが乗らなきゃスルーしちゃうよね。
予告編動画のコメ欄が「試写会の退席者が多かったそうだが残虐性ではなく、長すぎて途中退席したんじゃねww」コメントがちらほら見受けられたので落胆したけど、流石俺らの増田だ。...