USERS
写真提供 USEF名称:USERS宇宙機(Unmanned Space Experiment Recovery System)
小分類:科学衛星/技術開発衛星
運用機関・会社:財団法人 無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)
打上げ年月日:2002年9月10日
打上げ国名・機関:日本
打上げロケット:H-IIAロケット3号機
打上げ場所:種子島宇宙センター
国際標識番号:02042A
解説:
USERSは、衛星軌道のような重力のほとんどない環境で、地上ではできない大型の超伝導材料を作る実験などを行う宇宙実験システムです。実験は約8カ月間行われ、作られた材料はリエントリモジュールで地球に送り返され、小笠原沖で回収されます。USERSの実験は経済産業省などの委託で行われ、今後のハイテク産業に活用される宇宙での素材製造のために役立てられます。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
本体は四角い箱形のサービスモジュール(SEM)の上に、キノコの傘のようなリエントリモジュール(REM)を載せた形です。高さ約3.6メートルで、両脇の太陽電池パネルを展開すると幅約17.5メートルになります。
2.どんな目的に使用されるの?
微小重力下で実験装置(SGHF)を使って大型の超伝導材料の製造実験を行い、結果をリエントリビークル(REV)で地球に戻し回収します。軌道に残るSEMは、低中高度を周回する衛星技術に関する情報を集めるために使われます。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
打上げから5日間で運用軌道に乗り、機器のチェック後、2002年10月初めから実験をはじめました。2003年5月頃には実験炉を搭載したリエントリモジュールを大気圏に再突入させ、小笠原東方海上で回収する予定です。
4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
ありません。
5.どのように地球を回るの?
近地点509キロメートル、遠地点519キロメートル、軌道傾斜角30.9度の地球周回軌道を94.9分で回ります。
USERS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 15:30 UTC 版)
USERS (Unmanned Space Experiment Recovery System、次世代型無人宇宙実験システム) は、地球周回軌道上から 宇宙実験成果物を帰還回収させることができる、日本で初めて実用化された無人の自律帰還型回収システムである。
- 1 USERSとは
- 2 USERSの概要
「USERS」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- usersのページへのリンク