lactealとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > lactealの意味・解説 

乳糜管

(lacteal から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
乳糜管
ヒトの絨毛の断面 X 350.
a. 基底膜上皮細胞からいくぶん剥離している
b. 乳糜管
c. 円柱上皮
d. 線条縁
e. 杯細胞
f. 上皮細胞の中の白血球
f’. 上皮細胞の下の白血球
g. 血管
h. 筋細胞断面
小腸絨毛中の血管とリンパ管
テンプレートを表示

乳糜管(にゅうびかん)は小腸絨毛にあって食物中の脂肪を吸収するリンパ管である。

乳糜管で脂肪がリンパと混ざり合い乳白色になったものを乳糜と呼ぶ。乳糜管はより大きなリンパ管に合流し、脂肪はそこから胸管に運ばれさらに左鎖骨下静脈へ移される。

このとき脂肪はカイロミクロン(キロミクロン、乳糜状脂粒)の形で血液中に存在し、血液中でカイロミクロンはリポタンパクリパーゼにより脂肪分解される。やがて十分な量の脂肪が失われそこへさらにアポリポタンパク質がくわわると、カイロミクロンレムナント(カイロミクロン残留物)と呼ばれる粒子となり肝臓に取り込まれる。肝臓からは、カイロミクロンレムナントから放出された脂肪がトリグリセリドとなって超低比重リポタンパク(VLDL)を構成し、血液中に再還流される。このVLDLがさらに血中リポタンパクリパーゼによる脂肪分解を受け体中のあらゆる組織に脂肪が運ばれ、また特にこのとき放出された脂肪酸はトリグリセリドの形で脂肪組織に蓄えられる。VLDLからトリグリセリドが失われるとリポタンパク粒子はサイズが小さく(タンパク質は脂肪より比重が大きいため)比重が大きくなり、最終的には低比重リポタンパク(LDL)になる。LDLはアテローム発生性を持つと考えられているため多くの研究論文が書かれている。

小腸からの他の吸収経路と比較すると、リンパ系による経路では代謝の最初の段階を欠いていることに注意。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「lacteal」の関連用語

lactealのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



lactealのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの乳糜管 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS