段波
別名:ボア
英語:bore
水位の高さが異なる非連続の段のような差が生じ、段の低い側へなだれ込むようにして水が押し寄せる現象。水面の段差により生じる波。
段波が海洋上で大規模に発生した場合、大量の海水が移動して陸地に溢れる事態を招くことがある。この場合、現象としては「津波」によく似る。段波は単に波形を示す語であり、津波は海底面の変動により生じた大規模な波を指す語であって、対象は重複し得るが必ずしも一致しない。
段波は潮汐、気象現象、地形などの要因による発生することがある。河川において水門が決壊した場合、水面の高さに差があれば段波が発生する。 アマゾン川で発生する流水の遡上現象「ポロロッカ」は、潮汐に起因する段波である。
2013年11月にフィリピンに大規模な台風が上陸し、レイテ島の沿岸部などに壊滅的といえる被害をもたらした。11月18日のNHKの報道によれば、レイテ島の沿岸部の海域では、台風の強烈な風と台風通過直後の吹き返しの風によって段波が発生し、津波のようになって沿岸部を襲った可能性があるという。
関連サイト:
フィリピン 「段波」で被害拡大か - NHKニュース 2013年11月18日
bore
「bore」とは、うんざりすることや穴をあけることを意味する表現である。
「bore」とは・「bore」の意味
「bore」とは、主に「うんざりする」「退屈する」「つまらない」といった意味で訳される英単語である。この意味での「bore」は主に受け身で使われる。例えば「History class is bored me.(歴史の授業は退屈だ。)」のように使う。「bore」は「くりぬく」「穴をあける」「掘る」という意味も持つ。例えば「To bore a well is our mission.」なら「私たちの使命は井戸を掘ることだ。」となる。意味を広げてとらえ「押し分けて進む」「穴が開くほど見つめる」といった意味で用いられることもある。「bore」を名詞として使う場合「退屈な人」「穴」「穿孔(せんこう)機」と訳す。「海嘯(かいしよう、潮汐によって川の水が逆流する現象、潮津波)」や「(銃の)口径」と訳すこともある。なお、「bore」は動詞「bear」の過去形でもあるので使い分けには注意したい。「bear」は「生む(生まれる)」「実を結ぶ」「抱く」などを主な意味とする語だ。
「bore」の発音・読み方
「bore」を日本語で発音するなら「ボォール」となる。アクセントは音を伸ばす部分にある。「ボォー」の「ボ」は、唇を閉じた状態で息で唇は引きはがすよう息を勢いよく吐き出して発音するとよい。「ォー」は若干唇を丸めるようにして音を伸ばす。最後の「ル」は「r」の発音だ。舌先を丸めるようにして口蓋上部に近づけ、口蓋と舌先の間から息を漏らすように「ル」と発音する。ただし、この「r」の音は極めて音が短く小さい。そのため弱く短く発声するとよいだろう。「bore」の語源・由来
「bore」の直接の語源は古期英語「borian(刺し通す)」と考えられている。この語はゲルマン祖語の接辞「bherH(突き通す)」に由来する語だ。この語から「burona(穴を開ける)」が生まれ、古期英語に伝わり「borian」が生まれたとされている。なお「bore」が「生む」や「生まれる」で用いられている場合、その原形は「bear」だ。「bear」の直接の語源は中期英語「bere」である。中期英語「bere」はゲルマン祖語「berana(運ぶ)」に由来する。「berana」は西ゲルマン祖語に組み入れられ変化した後、古期英語へと引き継がれ「bera」となった。「bera」は中期英語において「bere」と変化した。
「bored」と「boring」の違い
「bored」と「boring」は、どちらとも「退屈な様子」を表す単語である。だが「bored」は(主に人が)自分の退屈な気持ちを表す場合に用いる語である。対して「boring」は人や物事あるいは現象が退屈な様子を表す。例えば「I'm bored.」なら「私は退屈だ。」となるが、「I'm boring.」だと「私はつまらない人間だ。」となる。「bore」の活用変化一覧
「bore」の活用変化は次のとおりである。・原形(現在形) boar
・過去形 bored
・過去分詞形 bored
・現在分詞形 boring
「bore」は「bear」の活用変化の結果の場合がある。「bear」の活用変化は次のとおりだ。過去形でありながら「Bored」でなく「Bore」が用いられている場合は原形が「bear」である。
・原形(現在形) bear
・過去形 bore
・過去分詞形 borne
・現在分詞形 bearing
「bore」を含む英熟語・英語表現
「Love the babe for her that bore it.」
「Love the babe for her that bore it.」は、英語のことわざ。そのまま訳すと「その子を生んだ彼女のために赤ちゃんを愛しなさい。」となる。日本語のことわざに近いものでは「将を射んとせばまず馬を射よ」だ。ただし、ここで使われる「bore」は活用変化したもので原形は「bear(生む・抱く)」である。
「bore」に関連する用語の解説
「bore hole」
「bore hole」とは、垂直あるいは水平に掘られた細い穴のこと全般を示す。「(くみ上げ式の)井戸」もしくは「試掘用の穴」「ボーリングによる穴」と訳すことが多い。「borehole」とも書く。井戸を表す場合は、必ずしも組みだすものは地下水だけとは限らない。水・石油・その他の液体、あるいはガスなどの気体を得るための穴(井戸)も含む。
「bore」の使い方・例文
・Boring! Your talk is bored me really!(つまらん!お前の話はほんとうにつまらん!)・World's largest tidal bore forms in China's Qiantang River.(世界最大の海嘯は中国の銭塘江で生じる。)
・It's just boring work every day. I'm bored!(毎日退屈な仕事ばかりだ。もううんざりだ!)
・The work of digging borehole bored us with its every day.(井戸を掘る作業は退屈な毎日だった。)
ボアストロークレシオ
シリンダーのボアとストロークの関係で、その機関の特性を一般論として説明することができる。同一行程容積でボアとストロークの比、すなわちB/Sが大きくなるとストロークが小さくなるため高回転向きのエンジン特性となり、より高回転での運転が可能となる。反面、燃焼室形状がより偏平となるため、圧縮上死点におけるサーフェースボリュームレシオ(S/V比)が高くなり、部分負荷における炭化水素の増加や冷却損失の増加による燃費の悪化が懸念され、その軽減対策が必要になる。反面、B/Sが小さくなるとストロークが大きくなり、上死点における燃焼室形状がよりコンパクトとなり、S/V比も低くなって燃費の向上や炭化水素の低減が期待できる。しかし、ストローク増により高回転化が制約されるため、ピストンの軽量化など軽減対策が必要になる。B/S>1をショートストローク機関、B/S=1をスクエアエンジン、B/S<1をロングストロークエンジンと呼ぶ。S/Bで表わすこともある。
参照 S/V比ボア
ボア
ボア
- Boa
- ボア属 - ヘビの1属。本来のボア。代表種ボアコンストリクター。
- ボア科 - ヘビの1科。「○○ボア」という種を多く含む。
- ボア (服飾) - 襟巻きの一種。
- BoA - 韓国の女性歌手。
- ボア (ロックバンド) - イギリスのロックバンド。
- ボア島 (Boa Island) - アイルランド 下アーン湖内の島。
- Boar
- Bore
- Vore
- Vorarephilia(丸呑みフェティシズム)の略。
関連項目
Bore
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 02:01 UTC 版)
内径(ボア径)。レシプロエンジンのシリンダーの内径、銃砲の口径など。 ボア (管楽器) - 管楽器の内部チェンバー 穴。 海嘯、潮津波。
※この「Bore」の解説は、「ボア」の解説の一部です。
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