NHK BS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/20 13:17 UTC 版)
NHK BS | |
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基本情報 | |
運営(番組供給)事業者 | 日本放送協会 |
旧チャンネル名 |
NHK BS1 NHK BSプレミアム (再編前のベースとなった系統) |
衛星基幹放送(BSデジタル放送) | |
放送事業者 | 日本放送協会 |
チャンネル番号 | Ch.101(HD)、102(サブ)、103(予備) |
独立データ放送 | Ch.700、701、707 |
リモコンキーID | 1 |
物理チャンネル | BS-15ch |
HD放送開始 | 2023年12月1日 |
NHK BS(エヌエイチケイ ビーエス)は、2023年12月1日から日本放送協会(NHK)で放送されている衛星基幹放送、テレビジョン放送、国内放送である。
概要
NHKは総務省から「肥大化」の是正を度々求められていて、その中で衛星放送の超高画質化に伴い、衛星基幹放送のチャンネルを画質別に縮小整理するよう求められていた。
このため2022年10月11日に、NHKは衛星放送再編の修正案を発表し、2011年4月1日から放送されているBSプレミアムを2024年3月末をめどに停波、それに先駆けて2023年12月1日にチャンネル再編を実施するとした[1]。その際に仮の名称として、BS1を下地とした「新BS2K」と、BSプレミアム・2018年12月1日から放送されているBS4Kを下地として統合する「新BS4K」という2つが示された。
そして再編まで8か月を切った2023年4月19日、再編後のチャンネル名が正式発表され[2][3][4]、このチャンネルは2K画質で放送されることからNHK衛星放送の“エントリーチャンネル”として「NHK衛星放送といえばまず、これ!と認識してほしい」という思いから「NHK BS」という名称となった。チャンネルの色はBS1の青色を引き継ぐ。
日本政府の方針として、衛星テレビジョン放送は海外の事例も踏まえ更なる高画質化を進めることになっていて、このチャンネルは24時間放送を続ける予定だが、NHK衛星放送のメインチャンネルとしての役割は同日に再編開局となる「NHK BSプレミアム4K」に移され、編成は従前の2K画質放送2チャンネルの内容から厳選されたものになる予定である。解像度は1440×1080ピクセル。またビットレートは約17.8Mbps。
一連の再編をPRするメインパーソナリティーには、再編年の大河ドラマ『どうする家康』で主演を務める松本潤が起用された。
ジャンルはドラマ・教養番組・ドキュメンタリー・紀行番組・国際情報・スポーツなどであるが、再編前のBS1・BSプレミアムの番組の大半はそのまま残る予定で、例として朝にワールドニュースを放送したのち、連続テレビ小説の過去作のアンコール(7時15分 ‐ 7時30分)→新作の先行放送(7時30分 ‐ 7時45分)を放送し、土曜日には週間総集編(全5本をノーカット再放送)を継続、大河ドラマも日曜18時枠で先行放送、プレミアムシネマまたは大相撲中継(平日13 ‐ 15時台)などを編成する[5]。スポーツ中継に関しては土・日の放送が中心で、夜間の場合は通常編成を優先させるため、サブチャンネルでの放送となることが多い。平日の場合はプレミアムシネマやドキュメンタリー・紀行番組の放送を休止して放送の場合もある。Jリーグ中継やプロ野球などのスポーツ中継は2024年度以降は平日は午前、水曜~土曜の18時 - 22時前後に放送枠が組まれている。
4月以降のプロ野球シーズンはスポーツ中継を優先させるため、午前帯、水曜~金曜の夜帯に中継枠が組まれ、教養・ドキュメンタリーといったBSプレミアムの番組が減少している。
NHKにおける後半期の番組編成改定は例年9月下旬から10月上旬の間に行われるが、BSに関しては前身のBS1と同様、野球(日本のプロ野球やアメリカのMLB)のシーズンオフや欧米での夏時間終了との兼ね合いもあり、他の放送波よりも1か月遅い10月下旬から11月上旬の間に行われる[6]。
沿革
- 2023年12月1日 - 放送開始。
- 2024年7月17日 - 試験電波を発射していたBS103チャンネルが7月16日24時に停波したことにより、BS-103chが予備チャンネルになった。
チャンネル内訳
放送事業者名は「NHK」。
- テレビ放送
- 101・102chのチャンネル名は「NHK BS」で、マルチ編成の番号はつかない[注 3]。
- 独立データ放送
- 論理チャンネル枠:70x
- BS700・701・707ch
- 再編前のBS1からそのまま移行した。
放送形態
1日の放送編成の大略
※2024年度上半期の月 - 金曜の場合[7]。
- 5:00 - 6:00 クラシック倶楽部
- 6:00 - 7:00 ワールドニュースを中心とした報道・情報枠
- 7:00 - 8:00 ★連続テレビ小説の過去作のアンコール(7時15分 ‐ 7時30分)→新作の先行放送(7時30分 ‐ 7時45分)
- 8:00 - 9:00 ワールドニュース(スポーツ中継の場合もあり)
- 9:00 - 11:55 エキサイティング・スポーツ(スポーツ中継=大リーグ)[注 4]
- 11:55 - 13:00 ワールドニュース(同アジア、同アメリカ)などの地域報道・情報枠
- 年度上半期にほぼ相当する4 - 10月は随時大リーグも放送。
- 13:00 - 16:00 プレミアムシネマ、BSセレクション(大相撲期間中は★大相撲中継、スポーツ中継で休止の場合もあり)
- 16:00 - 17:00 ワールドニュース(スポーツ中継の場合もあり)
- 17:00 - 18:00 にっぽん縦断 こころ旅、にっぽん百名山、美の壺などの紀行・バラエティ枠
- 18:00 - 22:00
- 22:00 - 翌0:10 国際報道20XX、ワースポ×MLB、BS世界のドキュメンタリーを中心とした報道・情報枠
- 翌0:10 - 翌1:30頃 NHKワールドTVの番組などの報道・情報枠ほか随時海外ドラマ
- 翌1:30頃 - 翌4:00 BSセレクション、随時エキサイティング・スポーツ(MLB中継)[注 4]
- 翌4:00 - 5:00 NHKワールドTVの番組、クローズアップ現代の再放送枠
土 - 日曜
- 5:00 - 8:00
- 土曜 ワールドニュース
- 日曜 エキサイティング・スポーツ[注 4]・BSセレクション
- 8:00 - 9:30 今週の連続テレビ小説
- 9:30 - 17:00 エキサイティング・スポーツ(スポーツ中継=NHKプロ野球・J1サッカーリーグなど)[注 4]/BSセレクション(随時)
- 18:00 - 22:00
- 22:00 -
- 22:45 - 翌2:00 夜間特集番組ゾーン/ウィークエンドセレクション/FIFAワールドカップ 〜伝説の試合ノーカット〜(日曜)
- 翌2:00頃 - 5:00
★BSプレミアム4Kとの同時放送番組
脚注
注釈
- ^ 他にも000chが割り当てられているが、使用されたことはなく詳細も不明。 さらに、BSプレミアム→103チャンネル時代には104chが割り当てられていたが、停波後チャンネル自体が削除された。
- ^ 再編後も「2」には102ch、「3」には103chが設定されていることが多い。
- ^ 103chは名称がなく、「−」となっている。103チャンネル(旧BSプレミアム)が6月30日に被災地向け放送を終了した為。
- ^ a b c d e f g 「エキサイティング・スポーツ」は国内放送番組時刻表の上のみで使用している呼称。この枠であっても、不定期でスポーツ以外の「BSセレクション」として放送する時間帯もある。また翌2:00以降は時刻表には記載ないものの、実際にはフィラー番組「映像散歩」が放送されることが多い。
出典
- ^ “NHK経営計画の修正について”. 日本放送協会. p. 5 (2022年10月11日). 2023年4月28日閲覧。
- ^ BS最新情報|BS放送|NHK
- ^ NHK衛星放送「新BS」2チャンネル名称を発表 松本潤がメインパーソナリティーに | ORICON NEWS
- ^ NHK、新BS放送の名称を「NHK BS」「NHK BSプレミアム4K」に決定。12月再編 - PHILE WEB
- ^ NHK、衛星放送再編もレギュラー番組廃止“ほぼなし” 『ザ少年倶楽部』&朝ドラ・大河ドラマ先行放送も継続(オリコン)
- ^ “山名啓雄メディア総局長 7月定例記者会見 要旨”. 日本放送協会. p. 1 (2024年7月24日). 2024年7月27日閲覧。
- ^ 2024年度(令和6年度)前半期 放送番組時刻表 (PDF)
関連項目
外部リンク
- NHK BS放送|NHK
- #BSおすすめ配信 - NHKプラス
- NHK BS (@NHK_BS1) - X(旧Twitter)
NHK-BS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/26 08:53 UTC 版)
NHK-BSとは、日本放送協会(NHK)によって運営されているテレビ放送を主にした日本国内向け放送衛星による衛星放送(BS放送)チャンネルの総称である。[要出典]デジタル放送の論理チャンネル枠は、テレビ放送が「10x」、データ放送が「70x」。リモコンキーIDは「1」「2」「3」(順に101・102・103ch)が割り当てられている[1]。
現行
2021年(令和3年)1月13日、2021年(令和3年)度から3か年の経営計画が発表され、2023年(令和5年)度を目途にBS1・BSプレミアムの2波を1波へ整理・削減する方向で検討を進めていると発表した[2]。その具体的内容は2023年4月に発表され、2024年(令和6年)3月末をめどにBSプレミアムが停波するのに先駆けて、2023年12月に再編を実施し、以下の画質別の3つのチャンネルに再編した[3][4]。
旧編成としては2023年(令和5年)11月30日付で終了となり、再編前最後は旧:BS1・BSプレミアムは『BSプレミアムがお引っ越し!カウントダウンSP』(BSプレミアム:同日 21:00 - 24:00、BS1:同日 22:40 - 12月1日 0:10。うち、22:40 - 24:00は同時生放送)、旧:4Kは『ヒューマニエンス・“遊び” それは人類の可能性の宝庫』(定時番組で23:00 - 24:00)[5]。移行後の最初は、BS(2K)が前記番組を放送したのち、『街角ピアノスペシャル・ハラミちゃん パリを行く』(12月1日 0:10 - 1:40)、BSプレミアム4Kは『4Kプレミアムカフェ・煙はるかに 世界SL紀行 キューバ(2001年)』(0:00 - 2:03。旧:BSP・4K同時で11月30日 9:30 - 11:33の再放送)。旧:BSPはチャンネル名を「NHK」とした移行案内放送。なおEPGの都合上、BSプレミアム4Kは1日 2:03 - 4:00休止後正式な24時間放送開始。旧:BSPは1:30 - 5:00までは移行案内字幕を一時停止し、5:00から完全に移行案内放送に移行[6]。
- NHK BS8K - 8K画質:フラッグシップチャンネル(変わらず)。
- NHK BSプレミアム4K(BSP4K) - 4K画質:新メインチャンネル。BSプレミアム・BS4Kを下地として統合。デジタル4K101ch。
- NHK BS - 2K画質:エントリーチャンネル。BS1を下地とするも一部BSプレミアムの領域を扱う。デジタル101・102ch。
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NHK BS8Kのロゴ(2020 - )
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NHK BSプレミアム4Kのロゴ(2023 - )
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NHK BSのロゴ(2023 - )
過去
2011年(平成23年)3月31日までは、以下の3波体勢で放送されていた。
- NHK衛星第1テレビジョン(旧:BS1) - デジタル101ch/アナログBS-7ch(1989年(平成元年)6月1日から)。
- NHK衛星第2テレビジョン(BS2) - デジタル102ch/アナログBS-11ch(1989年(平成元年)6月1日から)。
- NHKデジタル衛星ハイビジョン(BShi) - デジタル103・104・105ch[9]。旧:NHK-BS(デジタル)の代表サービス(2000年(平成12年)12月1日から)。
- データ放送 - デジタル700・701・707・708ch。
2011年(平成23年)4月1日から2018年(平成30年)11月30日までは以下の2波体勢で放送されていた。
- NHK BS1(新BS1) - 「NHK衛星第1」の名称変更。デジタル101・102ch[10]。新NHK-BSの代表サービス。
- NHK BSプレミアム(BSP) - 「NHK衛星第2」及び「NHKデジタル衛星ハイビジョン」を統合しリニューアル。デジタル103・104ch[10]。
- データ放送 - 700ch・701ch・707ch。
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NHK BS1のロゴ(2020 - 2023)
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NHK BSプレミアムのロゴ(2020 - 2023)
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NHK BSプレミアムの旧ロゴ(2011 - 2020)
2018年(平成30年)12月1日から2023年(令和5年)11月30日までは上記2波に加え、以下の新4K8K衛星放送2波を追加した4波体勢で放送されていた。
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NHK BS4Kのロゴ(2020 - 2023)
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NHK BS8Kのロゴ(2020 - )
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NHK BS4Kの初代旧ロゴ(2018 - 2020)
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NHK BS8Kの初代旧ロゴ(2018 - 2020)
なお、全般的な放送概要については日本における衛星放送の項目を参照。
脚注
- ^ BS11及びTwellVの開局前は、「11」に700ch、「12」に701chが登録されている機種もあった。
- ^ “NHK、BSは2023年度/ラジオは2025年度にチャンネル数削減へ”. phileweb (2021年1月14日). 2021年1月17日閲覧。
- ^ “NHK経営計画の修正(案)について”. 日本放送協会. p. 5 (2022年10月11日). 2022年10月13日閲覧。
- ^ “NHK『新BS』松本潤がメインパーソナリティー”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2023年4月19日). 2023年4月19日閲覧。
- ^ NHK番組表2023年11月30日夜(18 - 24時)
- ^ 同上・2023年11月30日深夜(0 - 5時)〈12月1日未明〉
- ^ “能登半島地震に伴う臨時対応 NHK総合がBSで見られます!”. NHK金沢・石川WEBノート. NHK金沢放送局 (2024年1月16日). 2024年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月5日閲覧。
- ^ “BS103ch放送終了のお知らせ” (PDF). NHK. 2024年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月5日閲覧。
- ^ 2007年(平成19年)9月30日まではアナログBS-9chでも放送されていた。アナログBS-9chは、BShi放送開始以前はハイビジョン実用化試験放送に割り当てられていた。
- ^ a b 2011年(平成23年)7月24日まで、新BS1はアナログBS-7ch、BSPはアナログBS-11chでも放送されていた。
関連項目
- ハイビジョン試験放送(NHK BShi本放送開始の前にBS-9chアナログで放送されていたチャンネル)
- NHKワールド(日本国外向け)
外部リンク
「NHK BS」の例文・使い方・用例・文例
- 様々な番組が NHK から世界各地に向けて送られている.
- 最近 NHK で星の進化に関するテレビ番組があった.
- NHK で「花言葉特集」を放映した.
- もう一人 NHK からアナウンサーを引き抜こう.
- NHKの新ドラマ発表
- 次のNHK朝の連続ドラマが発表された。
- 中越さんがNHK朝の連続ドラマのオーディションを受けたのは5度目であった。
- 中島さんはNHKのシリーズである「プロジェクトX」の主題歌「地上の星」を歌っている。
- NHKの「イタリア語会話」などのテレビ番組や多数の雑誌に登場。
- NHKが初めて紅白用の調査結果を公表
- 日本放送協会(NHK)が「紅白歌合戦」のための調査で上位15組を占めた歌手やグループを公表した。
- 同調査結果は,NHKが選考過程について,今年,よりオープンにする必要を感じたために,初めて公表された。
- 7月に元NHKチーフプロデューサーが紅白を巻き込む着服の不(ふ)祥(しょう)事(じ)でつかまったのだ。
- NHKは上位15組に紅白へ出場する優先権を与える。
- NHK,議論の末にラグビーの試合を生中継
- 2月12日の朝,ラグビーファンは,日本放送協会(NHK)が,日本ラグビー選手権準々決勝の試合の生中継を中止しようとしていると聞いて驚いた。
- NHKは,トヨタ自動車対早(わ)稲(せ)田(だ)大学の試合を,午後に生中継するのではなく,その夜遅くに試合の録画番組を放送するつもりにしていた。
- しかし,ラグビー協会は,ロゴについて,NHKと事前に話し合わなかった。
- NHKは,民間会社の宣伝をしない公共放送団体であるため,そのジャージを映したくなかったのだ。
- 試合前の午前中に,NHKは,予定変更についての苦情と問い合わせを何百件も受けた。
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