Mozc
Mozcとは、Googleがオープンソースソフトウェアとして公開する日本語入力システム(IME)の名称である。
Mozcは、GoogleのIME「Google 日本語入力」をBSDライセンスのもとにオープンソースで提供するものである。Google 日本語入力をオープンソース化することで、開発予定の「Chrome OS」へ組み込みやすくする意図があるという。
参照リンク
Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。 (Ver 0.11.365.10x) - (Google 公式ブログ)
mozc - (英語)
Mozc
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 07:26 UTC 版)
「Google 日本語入力」の記事における「Mozc」の解説
Mozcとは、Google 日本語入力のオープンソース版である。これは2010年5月11日にGoogle日本語入力をGoogle Chrome OSに移植するために必要な部分をオープンソース化したものである。Gboardほどの更新頻度ではないが、確実に更新されている。 オープンソース版のMozcとGoogle 日本語入力との大きな違いは、Mozcは日本語変換エンジンでありこれを用いて日本語入力を行うにはibus、uim、Fcitxのようなインプットメソッドを別途インストールする必要がある点である。またGoogle 日本語入力の売りであるインターネット上の語句を収集して生成される変換辞書を使わず、代わりにMozcプロジェクトが作成した変換辞書を使う点も異なる。変換辞書などを含めた完全にオープンソース化に対応しないのは、インターネットから収集してきたデータが変換辞書として使われている関係上、SEO対策に悪用されないようにするためであるという。 Webデータから自動抽出された大規模語彙データは含まれていません。 語彙集合は基本的に IPAdic と同一です。 そのため、固有名詞以外の変換精度は Google日本語入力 とほぼ同一です。以下、Google 日本語入力で使用している辞書および IPAdic との主な違いです。IPAdic に収録されていない、表外動詞や形容詞が一部含まれています。 IPAdic に収録されていない、Web 上に多く出現するカタカナ語が含まれています。 IPAdic の中にある単語のみで構成され、Web上によく出現する複合語 が追加 されています。(例: 再起動, 社員証)。 Google 日本語入力で使用されている辞書に含まれている カタカナ→ 英語 は含まれていません (例:アンドロイド→Android)。 Google 日本語入力で使用されている辞書に含まれている 郵便番号 → 住所 は含まれていません。 — Google Japan Blog、Google 日本語入力がオープンソースになりました 2014年現在のMozcプロジェクトの成果物(ソフトウェア)では、言葉と言葉のつながり(コロケーション)をもって変換精度を高める処理や、言い間違いを訂正する処理については実装されているものの、それを実現するための対応するデータが実質的に含まれていない点もGoogle 日本語入力と異なる点である。
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