Mk.VIIIとは? わかりやすく解説

Mk.VIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:43 UTC 版)

チャーチル歩兵戦車」の記事における「Mk.VIII」の解説

Mk.VIIMk.Vと同じQF 95mm榴弾砲乗せたCSClose Support, 近接支援型戦車

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Mk.VIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:37 UTC 版)

ヴィッカース QF 2ポンド砲」の記事における「Mk.VIII」の解説

第一次世界大戦後、経空脅威増大対処するため、多連装化による投射火力濃密化が志向されることになった。まず1921年から1922年にかけて、ドラゴン級軽巡洋艦ドラゴン」において、Mk.IIの6連装銃架試験的に搭載された。この試験好成績収めたことから、アームストロング社とヴィッカースに対して同様の連装機銃試作発注された。アームストロング社の設計持続射撃適していたが、構造的に複雑であったことから棄却されヴィッカース社の設計採用されることとなった。そしてこのための砲として開発されたのがMk.VIIIである。 モックアップ1923年7月完成したものの、大蔵省による予算削減影響実機による試験1927年まで遅延した1928年には「タイガー」による洋上試験が行われ、1930年には「ヴァリアント」に搭載され就役した。当初、この8連装銃架は「M銃架」(M mounting)と称されていたが、まもなくMk.V称されるようになり、続いて改正型のMk.VI開発された。当初、この8連装銃架では、上下配され機銃クランク装置を介して同期し交互に射撃を行う(controlled fire)ことで間断ない弾幕形成するように設計されており、その動作から「ピアノガン」(Piano-Gun)または「シカゴピアノ」(Chicago-Piano)というニックネーム付けられていた。その後1939年、このクランク装置撤去して自動射撃automatic fire)を行う改修が行われ、改修後のものはそれぞれMk.VAおよびMk.VIA称された。また戦時中には、Mk.VIA*をもとに遠隔機力操縦remote power control, RPC)の導入行われており、RPC装置としては、油圧式のRP.10およびRP.11と、メタダイン式のRP 50用いられた。 2ポンド・ポンポン砲の宿命的な問題点として指摘されていたのが初速低さ622メートル毎秒)による弾道特性悪さであった。このことから、1937年には、弾頭を0.764 kg軽量化することで初速732メートル毎秒強化した初速モデル開発された。この高初速モデル搭載した銃架は、上記の「Mk.VIA*」のように、制式番号後ろアスタリスク付することで区別された。しかし戦争中通じて従来通りの低初速モデル生産継続されており、おまけにこれらの間には弾薬互換性がなかった。上記同期射撃controlled fire)と自動射撃automatic fire)の区別含めて、Mk.VIIIには下記のようなサブタイプ生じることになったCLV: 同期射撃用の低初速モデル CHV: 同期射撃用の高初速モデル ALV: 自動射撃用の低初速モデル AHV: 自動射撃用の高初速モデル ただし、特に初期モデルでは信頼性問題があり、1941年12月マレー沖海戦では、戦艦プリンス・オブ・ウェールズ搭載の8連装機銃一基だけで12回も故障起こし、もう一基も8回も射撃中止陥ったとされる一方1941年1月交戦の際、空母イラストリアス」は2ポンド・ポンポン砲をすべてAHV換装した直後であったが、いずれも大きな動作不良はなく、全門合計で約30,000発を発砲したとされている。 なお、これらの8連装機銃搭載する余地のない艦のために、4連装銃架としてMk.VII開発され1935年から1936年にかけて「クルーセイダー」で試験が行われたのち、就役した。こちらも高初速モデル搭載したMk.VII*のほか、電動油圧式Mk.VII*PやRPC装置導入したRP.50 Mk.VII*Pも配備された。8連装銃架とは異なり、4連装銃架全て同期射撃を行う設計とされていた。 第二次世界大戦開戦当初の構想では、巡洋艦以上の艦では、多連装の2ポンド・ポンポン砲ごとに機銃射撃指揮装置配する計画とされていた。しかし実際には、1940年Mk.IV方位盤就役するまでは、砲側での目視照準基本であり、上記1941年1月交戦の際には空母イラストリアス」にはMk.III*方位盤搭載されいたものの、特に急降下爆撃機に対して効果薄かったキング・ジョージ5世級戦艦ではMk.IV方位盤導入され、HACS高射装置統合して方位盤射撃計画されており、「プリンス・オブ・ウェールズ」では282レーダー導入されいたものの、マレー沖海戦では十分な効果あげられなかった。 その後、これらの多連装型2ポンド・ポンポン砲は、ヘイズメイヤー社製のFCS連動56口径40mm連装機銃によって代替されていった。これは1940年ナチス・ドイツオランダ侵攻受けてイギリス脱出してきたオランダ海軍機雷敷設艦「ウィレム・ファン・デル・ザーン」が搭載していた砲の性能感銘受けて自国でも装備化したのである。しかし一方で、2ポンド・ポンポン砲をMk.XVI銃架組み合わせた単装機銃については、比較簡単に搭載できる大口機銃として、引き続き多用された。大戦末期には、東洋艦隊中心として、特別攻撃隊対策として70口径20mm機銃からの換装による搭載相次いだ。 なお、本砲はライセンス生産型日本海軍でも「毘式四十粍機銃」として艦載用に用いられているが、同様にトラブル多発しフランスオチキスホッチキス)系である十三機銃二十五粍機銃置き換えられている。

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