MZ-700との互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/26 04:06 UTC 版)
「MZ-1500」の記事における「MZ-700との互換性」の解説
前述のようなハードウェアの拡張は、MZ-700の設計をほぼそのままに未使用だった部分を拡張する形で実装されており、海外でリリースされたMZ-800が新規のハードウェアに対して互換性のある回路を実装したこととは対照的な設計となっている。 MZ-700において拡張ROM領域であった$E800~$FFFFには第2モニタ9Z-502Mが置かれ、QD・FD・RAMボードからのブートや、モニタ自体にはメモリダンプなどの機能拡張が行われている。従来の第1モニタは1Z-009Bに改訂され、いくつかのバグフィックスがなされた他はMZ-700とほぼ完全な互換性を保っているなど、前述のハードウェア設計も含め、後方互換性は非常に高く設計されている。 シリーズローエンドを担う姿勢は変わらず、映像出力には引き続きRF出力・コンポジットビデオ出力が用意され、家庭用テレビへの接続が可能になっているほか、家庭用テープレコーダー用の入出力端子も用意されている。 QDの搭載によりデータレコーダはオプションであるが、上記のように家庭用のテープレコーダーが利用できるほか、専用データレコーダ用のインタフェイスも装備している。 BASICはS-BASICと互換性を保ちつつ、グラフィックスやサウンド、クイックディスクのサポートなど新機能に対応した5Z-001が添付されている。命令セットに互換性はあるものの、ファイルアクセスなど仕様の異なる部分や、BASIC本体の機能の増加によるフリーエリアの減少の影響を受け、動作しないMZ-700のソフトウェアも存在する。その場合でも従来機種のシステムがそのまま動作するため、MZ-700のシステムを読み込むことで解決することができた。 2016年には、MZ-1500で拡張された部分と一部オプションを実装した「MZ-1500バージョンアップアダプタ」を拡張バスに接続することによって、MZ-1500相当にする試みが個人によっておこなわれ、幾つかのMZ-1500用のソフトウェアがMZ-700で動作する様が動画で公開されている。
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