ちょう‐りつ〔テウ‐〕【調律】
調律
調律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:20 UTC 版)
カリヨンは鐘を叩くことで音を出すため、ザックス=ホルンボステル分類では打奏体鳴楽器の舌奏式釣鐘(111.242.222)に分類される。カリヨンに使用する鐘は、通常の銅よりも大きな剛性と共鳴音を得るためにベルブロンズ(またはベルメタル(英語版))と呼ばれる銅とスズの特殊な合金で作る。鐘の音色と音質は、鐘の重さと輪郭、形状によって決まる。そのため、鐘が欠けたり腐食したりしなければ鐘の音が変化することはない。鐘の形状に応じてそれぞれ調和したりしなかったりする倍音と部分音の構成が変化して、心地よい、調和のとれた一連の音色を生み出すには鐘の輪郭を注意深く調整する必要がある。鐘の製作者は通常5つの主要な音程に焦点を合わせて調整を行う。特に、ティアス (tierce) と呼ばれる短三度の倍音は、カリヨンの独特の音を生み出すことが知られており、現在も研究の対象となっている。 鋳造だけでは完全に調律した鐘を造ることができないため、鐘はやや厚めに鋳造し、旋盤で表面を削りとって調律を行う。音色の調整が完了すると、以後鐘の音色が変わることはほとんどなく、設置後に鐘を劣化させるのは火事と大気汚染だけであると言われている。 古いヨーロッパのカリヨンは中全音律に調律されていた。現代のカリヨン、特に北米のカリヨンは平均律に調整されている。 カリヨンの音声サンプル 北米のカリヨン(3 min 53 s) リサ・ロニーの演奏する ネーデルランド・カリヨン(英語版) 2012年 ルクセンブルガーカリヨン (1 min 6 s) ノートルダム大聖堂 (ルクセンブルク)のカリヨン, 2018年 カナダのカリヨン(3 min 20 s) パーシバル・プライスが演奏する ピース・タワー(英語版)カリヨン 1927年 これらの音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。
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「調律」の例文・使い方・用例・文例
- ピアノ調律師.
- このピアノは調律しなければいけない.
- 私のピアノは、調律される必要がある
- 絶えず変化している一定の順序で調律されたベルを鳴らすこと
- このピアノは、有能な調律師の注意を要する
- 139小節の不調和音を調律する
- 同音の調律
- 一つの連続色調を作り出すために調律されるバグパイプのパイプ
- 回転する円筒上のピンが櫛のような金属板の調律された歯に当たって音楽を奏する
- 鍵盤を押し下げるとハンマーが調律された弦をたたいて音を出す、という仕組みで演奏される鍵盤楽器
- 心臓が房室結節によって制御されている時の正常な心調律
- 一般的に竹木琴と木であるか青銅製のチャイムとゴングを含む多くの調律された打楽器を含む伝統的なインドネシアのアンサンブル
- ピアノを調律する人
- 特殊音の存在によって特徴付けられた心調律
- 四穴という,江戸時代の調律器具
- 調律師という職業
- 律管という調律の道具
- 半音階に調律された音を出す一組の鐘
- 調律師という職業の人
- 楽器の調音や調律のための調子笛
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