許嫁とは? わかりやすく解説

いい‐なずけ〔いひなづけ〕【許嫁/許婚】

読み方:いいなずけ

動詞いいなづく」の連用形から》

双方の親が、子供が幼いうちから結婚させる約束をしておくこと。

結婚約束をした相手婚約者フィアンセ


きょ‐か【許嫁】

読み方:きょか

いいなずけ」に同じ。

自身にはすでに—の少女…があって」〈蘆花思出の記


許嫁

読み方:イイナズケ(iinazuke), キョカ(kyoka)

幼少のときから両方の親どうしが子供の結婚約束しておくこと


許嫁

作者織田作之助

収載図書織田作之助作品集 1
出版社沖積舎
刊行年月1999.12

収載図書織田作之助作品集 1
出版社沖積舎
刊行年月2008.8


許嫁

読み方:イイナズケ(iinazuke)

作者 織田作之助

初出 昭和16年

ジャンル 小説


許婚

(許嫁 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 18:01 UTC 版)

許婚(いいなずけ、いいなづけ、きょこん)とは、本人たちの意志にかかわらず双方のまたは親代わりの者が合意で結婚の約束をすること。また、その約束を結んだ婚約をさす言葉。許嫁とも書かれる。

語源

許婚・許嫁は共に当て字で、もともとは「言ひ名付く(いひなづく)」という語の連用形が名詞化した語とされる。他にも、「結納付け」や「忌み名づけ」などが転じたという説があるが、有力とはされていない。

意味の変遷

  • 古代、男性が女性の名を知ることがその女性を占有することと同義だった。この時代には、結婚を前提としての交流手段だったと考えられる。この風習に関する記述は、『万葉集』などで散見される。
  • 室町時代ころから武家の間で男性支配の婚約の形として、当事者の意志に関係なく取り交わされる形になった。これは、戦乱の世の中で、政略として結婚が行われたためと考えられる。この時代の許嫁は、当事者の意志を無視したものであり、悲運に泣いた女性の物語も多く残されている。
  • 現在では、古い形での婚約がなくなり、婚約した当人同士が相手をさす言葉になった。

関連項目


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