統合後の態様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 00:28 UTC 版)
統合の形態としては、すでに阪急電鉄グループが持株会社制に移行したばかりであることから、共同の持株会社を新たに設立するのではなく、阪神電気鉄道が阪急HDの傘下に入り、阪急側の持株会社の商号を変更するという形をとった。 経営統合を行った2006年10月1日時点の資本関係は、次のとおりであった。 阪急阪神ホールディングス株式会社(持株会社) - 阪急ホールディングス株式会社から商号変更阪急電鉄(100%子会社)宝塚歌劇団(阪急電鉄の一部門) 阪神電気鉄道(100%子会社)阪神百貨店(阪神電気鉄道の100%子会社)現在はエイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店)に統合 阪神タイガース(阪神電鉄の100%子会社) 阪急ホテルマネジメント(100%子会社)現・阪急阪神ホテルズホテル阪神(阪急ホテルマネジメントの100%子会社)現在は阪急阪神ホテルズに統合 阪急交通社(100%子会社)現・阪急阪神交通社ホールディングスグループへ再編 当時、阪急ホールディングスとともに阪急東宝グループ(現阪急阪神東宝グループ)を形成していた阪急百貨店と東宝は、阪急ホールディングス傘下ではなかったため、この経営統合には関与しなかった。そのため、阪急阪神ホールディングスにとっては、阪神百貨店や阪神タイガースは傘下企業となるが、従来から関係の深い阪急百貨店グループや東宝グループは傘下企業ではないという状態となっていた。 しかし百貨店事業に関してはその後、この経営統合をきっかけとして、翌年の2007年10月には、阪急百貨店が株式交換で阪神百貨店を完全子会社化した上で、持株会社形式による経営統合(「エイチ・ツー・オーリテイリング」の発足)が行われた事により、これまで旧阪急百貨店グループとしては、資本的なつながりの少なかった阪急阪神ホールディングスとも、一定の資本関係を持つことになった。さらにその翌年の2008年10月には、持株会社傘下の百貨店事業会社が合併した「阪急阪神百貨店」も発足した。この百貨店事業の経営統合・合併の詳細については、エイチ・ツー・オーリテイリングを参照のこと。 2006年9月の経営統合直前には、阪急梅田駅で阪神タイガースの広告が、また阪神梅田駅には宝塚歌劇の広告がそれぞれ掲示され、両者の重要なコンテンツを活用しようとする動きもあった。なお、当時の阪神タイガースの経営、および系列百貨店における優勝・応援セールに関する阪神電鉄の見解については、阪神タイガース経営を参照のこと。
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