演奏法とは? わかりやすく解説

奏法

(演奏法 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 04:59 UTC 版)

奏法(そうほう)とは、楽器演奏の仕方のことであるが、一般には、楽器の音の出し方がいくつかある時にそのそれぞれを指していう。なお、一般に、異なる高さの音を出すため、また、異なる強さを出すための音の出し方の違いは、奏法の違いと言わず、奏法が違うというときには音色の違いを目的とするのが普通である。




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演奏法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:20 UTC 版)

チェロ」の記事における「演奏法」の解説

演奏法については、楽器構え方大きく異なっていたりポジションシステム異なっていたりはするが、ヴァイオリン共通する部分が多い。 「ヴァイオリン演奏のしかた」を参照 以下に、ヴァイオリン奏法大きく異なる点を列挙する楽器は、胴を左右の脚の間に置き、棹(ネック)が奏者から見て顔の左側にくるように構える。楽器ずれないようにエンドピンの先を床に固定する運指は、低ポジション指板の上の方を用いる)では人差し指中指薬指小指用い、各指で押さえ音程間隔半音基本とする(人差し指中指の間は全音とすることもあり「拡張」と呼ばれる)。この関係上、音階などの運指においてヴァイオリンよりも頻繁に開放弦用いられる傾向にある。またヴァイオリン比べて頻繁なポジション移動必要になる概ね第7ポジションを境として以降の高ポジション指板下部用いる)では親指指板上に乗せて弦を押さえる(親指ポジション)。 親指ポジションでは親指を含む各指の間の音程ヴァイオリン同様に全音半音双方を取る(ただし小指余り用いられない)。この場合には親指用いないポジション時と違い頻繁なポジション移動不要になるため、分散和音などの急速なパッセージでは低ポジションでも敢えて親指ポジション用いられることがあるまた、この奏法お蔭でチェロ実効音域ヴァイオリンそれよりも概ね5度ほど広くなる重音は、ヴァイオリンほど頻繁に用いられず、また多く制限を受ける(たとえば開放弦用いないオクターブ重音は低ポジションでは不可能である)。これは特に低ポジション時に各指が半音間隔で音を取らなければならないためである。従って、重音を高度に用いパッセージでは親指ポジションの高度に技巧的活用要求されることが多い。 運指だけではなく運弓も、一般にヴァイオリンよりも大き動き要求されることが多い。単純に楽器大きさからくる違いもあるが、ヴァイオリンよりも遥かに太く張力の強い弦を振動させるために弓は大きく使われる傾向にあるし、運指の関係上たとえばオクターブ跳躍の際の移弦は隣接するではなく2つ隣の弦になる。他方で、一般にチェロの弓の長さヴァイオリンの弓のそれよりも「短い」ので、これらの問題増幅される傾向にある。 ヴァイオリンは弓の傾き変えて弦に接する毛の量を操作する奏法があるが、チェロには存在せず、弦に接す弓の毛の量は弓の弦への沈め方で操作するヴァイオリン右手首と右手指を組み合わせて動かしはっきりした発音なめらかな返しを行う「指弓」という奏法があるが、チェロ右手首を積極的に動かすことは推奨されない構え方違いから、ヴァイオリンでは高音弦が弓を持つ手元近くなるが、チェロでは逆に低音弦が手元近くなる。従って、たとえば重音奏法場合には右腕動きヴァイオリンチェロでは逆になる調弦は、低音域で5度和音響き聴き取りペグによって調弦をする。しかし、楽器の構造上、弦の張力強く、またそのためにスチール弦用いられることも相まってペグによる微調整難しいため、すべての弦にアジャスター組み込まれテールピース採用されることが多い。他方ヴァイオリンヴィオラ隣り合う弦の重音調弦し、また柔らかく調弦しやすい金属巻きガット弦用い奏者が多いので、アジャスターすべての弦に取り付ける例は少ない。なお、アジャスターによる調弦の際には自然フラジオレット活用し隣り合った低い方の弦の第3倍音と高い方の弦の第2倍音同音程となるようにアジャスター調整する方法もよく用いられる

※この「演奏法」の解説は、「チェロ」の解説の一部です。
「演奏法」を含む「チェロ」の記事については、「チェロ」の概要を参照ください。

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