木本に由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:07 UTC 版)
バーク堆肥 樹皮を堆肥化させたもの。肥料の品質の確保等に関する法律における特殊肥料と地力増進法における土壌改良資材の両方に分類されている。土壌改良材としての定義は、広葉樹の樹皮を主原料(85%)として牛糞および尿素を加えて堆積腐熟させたものである。土壌資材としての主な効果は土壌の膨軟化である。一方、堆肥化が未熟なままでは作物の生育を阻害する。原因として、C/N比が著しく大きいため分解過程で土壌中の窒素分を減少させることと、生育阻害物質のフェノール酸やテルペン類を含む。バーク堆肥の品質は日本バーク堆肥協会で定められており、乾物中当たり窒素1.2%以上、リン酸0.5%以上、加里0.3%以上とされている。 剪定枝堆肥 樹から剪定した枝を粉砕し、堆肥化したもの。 大鋸屑堆肥 木材くず発酵堆肥 製材所から廃棄された木材くず(鉋屑)に加水して水分を調節し、乾燥鶏糞などの副資材を加えて発酵させたもの。 木葉肥料 エンジュ滓 エンジュは、主に中国で栽培されているマメ科落葉高木である。エンジュは医薬品の原料(ルチン)を含み、エンジュ粕はルチン抽出後の残渣である。登録の有効期間が6年の普通肥料である。窒素全量3.0%以上、リン酸全量1.0%以上、加里全量2.0%以上を含む。 カポック油粕 カポックという熱帯性喬木の種子から油を抽出した滓。登録の有効期間が6年の普通肥料である。窒素4.5%、リン酸2%、加里1%程度を含む。 木の実油粕 カポック種子以外の木本性植物の種子を搾油した粕の総称。やし、茶、オリーブ等の実の油粕。あぶらぎりの種子など。特殊肥料に指定されている。 果実の石灰処理肥料 果実の加工滓を石灰で処理したもので、乾物1kgにつきアルカリ分含有量が250gを超えるもの。 パーム椰子灰 椰子油の原料となるパーム椰子の外側の殻を焼いた灰。やや濃い灰色の粉末。30%以上の加里成分と若干のリン酸成分と苦土成分等を含む。塩基性である。
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