日常用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 12:05 UTC 版)
下駄は基本的には日常用の履物だが礼装用の下駄も存在する。 下駄には天候によって大まかに晴天用、雨天用、晴雨兼用があるが、その違いは歯の違いによって決まるところが大きい。晴天用の下駄に日光下駄や右近下駄、雨天用に高下駄、晴雨兼用の下駄に利休下駄(利久下駄)や時雨下駄がある。高下駄は雨による泥跳ねを避けるため歯が高く、接地面積を狭くするために薄くなっている。利休下駄(利久下駄)は高さ5 - 6cm程度で本来は晴雨兼用で雨天の場合は先端に爪掛けを付けることもあった。その後、日本では舗装路が普及し細い歯では歩きにくくなり、歯の前後にカーブを付けた時雨下駄が作られ、利休下駄(利久下駄)は雨天用、時雨下駄は晴雨兼用と捉えられるようになった。 現代の日本では、ビニール素材の軽装履(サンダル構造の草履)やスニーカーにとって代わられ、さらに車の運転に適さないこともあり、一般的には履かれることは少なくなった。 温泉の旅館では浴衣と下駄が備え付けてあり、外湯に行く場合は旅館は下駄を貸し、それを履いて出かける。城崎温泉、鳴子温泉など、下駄履きを前提としたまちづくりをした温泉街もあり、下駄のレンタルがある地域もある。
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