台湾低気圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 04:30 UTC 版)
台湾付近に発生し、発達しながら北東に進む低気圧のことを「台湾低気圧(たいわんていきあつ)」と呼ぶ。台湾低気圧は日本に襲来し被害をもたらすこともあり、天気図では低気圧の周囲の等圧線の形が坊主の頭に似ていることなどから、古くは「台湾坊主(たいわんぼうず)」と呼ばれていた。 この低気圧は時に台風並みの勢力に猛烈に発達し、いわゆる「爆弾低気圧」となって波浪・暴風・集中豪雨といった災害をもたらすことがあった。1970年の冬に日本に大災害をもたらした「昭和45年1月低気圧」(気象庁による命名) はその典型的な例で、台湾付近で発生し北東に進んで日本に接近、東日本や北日本に猛烈な暴風雪や高波などをもたらし、死者14人・行方不明者11人などの被害を出した。 なお気象庁では、特に強調する必要がある場合の他は、「台湾低気圧」についても「東シナ海低気圧」として用いることとしている。
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