前庭
前庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 03:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動前庭(ぜんてい、まえにわ)
- 前庭(ぜんてい、まえにわ)は、住宅地・屋敷・場内・敷地において建築物の前にある庭。国会前庭など。住宅庭園も参照
- 前庭(ぜんてい)は、医学・生物学などにおいて何らかの器官の手前にある平坦な部分。口腔前庭、膣前庭など。
- 前庭(ぜんてい)は、内耳にある器官のこと。本記事ではこの前庭について述べる。
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2011年10月) ( |
前庭(耳) | |
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ヒトの内耳(中央部が前庭) | |
英語 | Vestibule of the ear |
器官 | 感覚器 |
神経 | 聴神経 |
前庭(ぜんてい、英語: vestibule、ドイツ語: Vorhof、ラテン語: vestibulum)は、内耳にあり重力と直線加速度を司る感覚器官。前庭器官の名でも知られる。
前下内側は蝸牛と、後上外側は三半規管と接する内耳の中央部にある器官である。三半規管同様、内部はリンパ液で満たされており、三半規管や蝸牛に通じている。内壁には卵形嚢と球形嚢という2つの耳石器(後述)が、中耳側には前庭窓と蝸牛窓がある。
耳石器の数は、哺乳類は卵形嚢と球形嚢の2つだけだが、魚類、両生類、爬虫類、鳥類は更に3つ目の耳石器として壷嚢を持っている。これらの耳石器の内部には炭酸カルシウムでできた平衡砂(耳石)があり、感覚細胞に繋がっている。これが重力や直線加速度によって傾くことで前庭神経から脳に刺激が送られる。
ヒトの前庭
側頭骨の岩様部にある内耳は骨迷路と膜迷路に分けられる。前庭は前庭、蝸牛、骨半規管(三半規管)、内耳道の4部から成る骨迷路の一部にあたる。前庭内側は内耳道底、外側は鼓室内壁に接する。外側壁に前庭窓、蝸牛窓の2孔があり、前庭窓は卵円形で鼓室に通じ、アブミ骨底がこれに合して閉じる。蝸牛窓は前庭窓の後下方で円形もしくは三角形を呈し、結合組織性の第2鼓膜に閉ざされるが蝸牛鼓室階に通じる。
内側壁には前庭稜が垂直に走り、庭腔を前後の陥凹に分ける。前側は球形嚢陥凹で球形嚢を配置、後側は卵形嚢陥凹で卵形嚢を置く。内耳道底になる部分に篩状斑 macula cribrosa があり、内耳道底から膜迷路に分布する神経束が通る。篩状斑は、卵形嚢陥凹中の上篩状斑、球形嚢陥凹中の中篩状斑、卵形嚢陥凹下部の下篩状斑の3部に分かれる。
関連項目
前庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:06 UTC 版)
前庭は三半規管と蝸牛に挟まれた内耳の中央にあり、側面の前庭窓で中耳の鼓膜部分と接している。その中には2つの袋があり球形嚢と卵形嚢と呼ばれ、これらの中に有毛細胞を持つ平衡斑が感覚器官として働く。嚢の中には平衡砂という炭酸カルシウムの結晶を乗せた平衡砂漠と呼ばれるゼリー状物質が有毛細胞を覆っており、身体の動きや傾きなどによって平衡砂漠が動き、それを有毛細胞が感知する。
※この「前庭」の解説は、「耳」の解説の一部です。
「前庭」を含む「耳」の記事については、「耳」の概要を参照ください。
「前庭」の例文・使い方・用例・文例
- 前庭の穴を埋める
- うちの前庭にはリンゴの木が2本ある
- 彼の家の前庭にはライラックが咲いていた。
- 耳石は内耳の前庭にある。
- 前庭には一面雑草が密生していた.
- ガレージを作るために前庭に屋根をつけて囲む.
- めんどりは(えさを探して)納屋の前庭をほじくり回していた.
- 七面鳥が尾を立てて(前庭を)歩き回った.
- 肥料のにおいのする前庭
- 泥々の前庭
- 東洋のある国々の宿で大きな前庭がありキャラバンのための設備を提供する
- 前庭の球を供給する女性の内部の外陰部の動脈の分岐
- 前庭球の静脈
- 前庭器官の有毛細胞と蝸牛の有毛細胞を供給する複合知覚神経
- 潤滑粘液を分泌する2つの後方の前庭分泌腺のどちらか
- 膣前庭に開く腺
- 建物の前庭を囲った屋根つきの廊下
- 神社の前庭
- 前庭という,動物の内耳にある器官
- 前庭器官という,動物の内耳にある器官
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