写実主義
写実主義(しゃじつしゅぎ)、あるいは現実主義は、現実を空想によらず、ありのままに捉えようとする美術上、文学上の主張のこと。リアリズム(英:Realism)、レアリスム(仏:Réalisme)。
主な写実主義
- ルネサンス以降の美術は現実をそのまま表現することを目指してきたため、広義の写実主義と呼ぶことができる。その流れは西洋美術の伝統となり、権威付けられた。フランスで伝統の牙城となった芸術アカデミー主体のエコール・デ・ボザールの写実主義は、象徴主義や印象派から批判された。
- 19世紀フランスではロマン主義の風潮に対抗し、ギュスターヴ・クールベが写実主義を主張した(レアリスム宣言)。
- 文学史上の写実主義としてはフランスのギュスターヴ・フローベールやオノレ・ド・バルザック、イギリスのチャールズ・ディケンズ、ロシアのフョードル・ドストエフスキー、ブラジルのマシャード・デ・アシス、ポルトガルのエッサ・デ・ケイロスが知られる。
- ロシア革命の後、社会主義リアリズムが唱えられた。
- 近代日本では坪内逍遥が『小説神髄』で戯作や勧善懲悪を否定し、写実主義を主張した。
- 中国では茅盾が写実主義文学作家として知られる。『子夜』や『中国的一日』が代表作である。
関連項目
- ミメーシス (アウエルバッハ) - ヨーロッパ文芸の現実描写、文体、リアリズムの歴史について述べた書籍
- リアリスト芸術家
- スーパーリアリズム
写実
「写実」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女の作品はとても写実的だ
- 実物とそっくりに,写実的に
- そのシーンは彼の小説の中に写実的に描かれていた
- その絵はとても写実的です。
- 私はこれらの出来事を映画で[著書で]写実的に表わそうとした.
- ティツィアーノはさまざまなものの質感を非常に写実的に描き分けた.
- 印象派の画家たちはそれまでの美術が単なる写実に堕してしまったと感じた.
- 写実的
- 写実主義
- 写実主義者
- 写実小説
- 写実派
- その肖像は、写実的に描かれていた
- 写実的な性的場面
- 写実的な描写
- 写実的肖像画
- 想像上の風景や幻想的イメージを題材に細部にまで気を配る写実主義絵画
- 絵画や文学において、写実的(事実そのまま)描写をする主義
- 写実あるいは言語による生き生きとした表現
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