全身管理
全身管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:52 UTC 版)
II度以上の熱傷面積が成人の場合20%、小児の場合10%を超えると全身状態が悪化するため、入院治療が必要である。 広範囲熱傷では細胞外液が急速に喪失し、脱水による低容量性ショックが起こる。これに対し乳酸リンゲル液の大量輸液が行われる。必要輸液量は患者の体重を元に計算する公式が用いられ、代表的なものにはパークランド法などがある。急速なサイトカインの流出による浸透圧の変化に対応するべくコロイド溶液、アルブミン製剤を用いる輸液法もある。 パークランド法(日本ではバクスター法ともよばれる)輸液量(ml/day)= 熱傷面積(%) × 体重(kg) × 4 また、広範囲熱傷では全身性炎症反応症候群(SIRS)や創感染が起きやすく、遷延すると多臓器不全を引き起こすため、これらの制御を目標とした集中治療が行われる。
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