下水システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/11 08:30 UTC 版)
主下水道には多数の枝があったが、いずれも公的な排水路であり、公衆便所や公衆浴場や他の公共建築物に繋がっていた。個人宅の廃水はたとえ裕福な人の家であっても、汚物溜めのようなものを使っていた。 クロアカ・マキシマはローマ帝国時代ずっと保守され使い続けられており、現代においても中心街の雨水や汚れをフォルム・ボアリウムなどの古代のフォルムの地下を通って排水している。紀元前33年、アグリッパがクロアカ・マキシマの調査と修理を行った。考古学調査により、この建造物には様々な年代の様式と材料が使われていることがわかっており、常に注意を払われていたことが示唆されている。最近では、現存する排水溝を現代の下水システムに連結し、川からの逆流に備えている。 クロアカ・マキシマは女神クロアキナ(en)が守っているとみなされていた。 信憑性は様々だが、遺体を埋葬せずに下水に流したという記録がいくつかあり、皇帝ヘリオガバルスや聖セバスティアヌスもそう言われている。後者の光景はルドヴィコ・カラッチの絵画作品の題材になっている。 クロアカ・マキシマのテヴェレ川への排水口は、今でもロット橋とパラティーノ橋の近くに見えている。フォロ・ロマーノのバシリカ・ユリアの隣にクロアカ・マキシマに降りていく階段がある。クロアカ・マキシマの一部はサン・ジョルジョ・イン・ヴェラブロ教会でも見ることが出来る。
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