ポートフォリオ
ポートフォリオとは、個人や企業が自らのスキルや実績を示すために作成する資料のことである。主に、デザイナーやアーティスト、建築家、投資家などが利用することが多い。ポートフォリオは、作品集や過去のプロジェクトの概要、経歴、スキルセット、受賞歴などを網羅的にまとめたもので、自己PRや仕事の依頼、転職活動などに活用される。
デザイナーやアーティストのポートフォリオは、主に自身の作品を紹介することを目的としており、ビジュアル面が重視される。一方で、建築家のポートフォリオは、設計図や模型、施工写真などを用いて、建築物の構造やデザイン思想を伝えることが重要であるとされている。投資家のポートフォリオは、過去の投資実績やリターン、リスク管理の方法などを示すことで、投資スキルをアピールする。
ポートフォリオの作成においては、対象となる業界や職種に応じた内容や形式を選択することが求められる。また、自身の強みや特徴を際立たせることで、印象に残るポートフォリオとなる。さらに、定期的に内容を更新し、最新の実績やスキルを反映させることが望ましいとされる。
portfolio
「portfolio」とは、書類入れ・作品集・有価証券のことを意味する英語表現である。
「portfolio」とは・「portfolio」の意味
「portfolio」とは、書類入れ・作品集・有価証券などの意味で用いられる名詞であるが、その他にも幅広い意味がある。図面、書類などを運ぶための大きくて薄いケース、アーティストやwebデザイナーなどの自己紹介・作品紹介のための作品集や文書、政府のメンバーの特定の仕事または責任範囲、企業が提供する製品やサービスの範囲、または誰かが所有するビジネスという意味で用いられる。「portfolio」の語源・由来
「portfolio」の語源は、花という意味の印欧語根の「bhleh-」である。印欧語根の「bhleh-」が、紙という意味のラテン語の「folium」に変化し、ラテン語の「folium」と運ぶという意味の印欧語根の「porta」が合わさり、二つ折りの札入れという意味の印欧語根の「portafoglio」に変化した後、「portfolio」になった。また、アルミ箔という意味の英語の「foil」も、語源を同じくする。「portfolio」を含む様々な用語の解説
「product portfolio」とは
「product portfolio」とは、製品ポートフォリオ、製品群という意味の英語表現である。企業が生産して販売する商品やサービスのメニュー・一覧を指す。「product portfolio(製品ポートフォリオ)」を分析することで、企業の仕組みや収益の可能性を考察することができる。「product portfolio(製品ポートフォリオ)」は、成熟した企業と新しい企業とでは異なる傾向がある。
「business portfolio」とは
「business portfolio」とは、事業ポートフォリオという意味の英語表現である。組織に関する重要な情報を含む文書であり、組織の活動内容、目標、利用可能な資産、および使命に関する詳細が含まれる。「business portfolio(事業ポートフォリオ)」を使用して情報を整理し、情報に基づいた意思決定を行うことができる。
「portfolio」の使い方・例文
・He's trying to build up a portfolio of work to show during job interviews.(彼は、就職の面接で見せる作品のポートフォリオを作ろうとしている)
・These funds are less risky because you hold a portfolio selected and monitored by a specialist manager.
(これらのファンドは、専門のマネージャーによって選択および監視されたポートフォリオを保持しているため、リスクが低くなる)
・The photographer has an impressive portfolio that holds an assortment of images she has taken in her career.
(写真家は、彼女がキャリアの中で撮影したさまざまな画像を含む印象的な作品集を持っている)
・His financial advisor was pleased with the profitable growth demonstrated in his investment portfolio.
(彼のファイナンシャル アドバイザーは、彼の投資ポートフォリオで示された収益性の高い成長に満足していた)
・Each principal candidate had a remarkable resume and portfolio, but the oldest applicant got the job.
(各主要候補者は素晴らしい履歴書とポートフォリオを持っていましたが、最年長の応募者がその仕事に就いた)
・The members of the art class each had an art portfolio that portrayed various original artwork.
(アートクラスのメンバーはそれぞれ、さまざまなオリジナルのアートワークを描いたアート ポートフォリオを持っている)
・It's the smaller venture companies who are recently the crown jewels in many a major labels portfolio.
(最近、多くの主要レーベルのポートフォリオで最も重要な役割を果たしているのは、小規模なベンチャー企業である)
・Among our portfolio are hotels, restaurants, gastropubs, transportation industry, healthcare, education and contract caterers.
(当社のポートフォリオには、ホテル、レストラン、ガストロパブ、運輸業界、ヘルスケア、教育、契約ケータリング業者が含まれる)
・During this time he will spend time helping you identify evidence to collect for your portfolio.
(この間、彼はあなたのポートフォリオのために収集する証拠を特定するのに時間を費やす)
・For choosing the right sized portfolio, select the largest work of art that you want to display.
(適切なサイズのポートフォリオを選択するには、表示したい最大の芸術作品を選択してください)
「portfolio」の発音
「portfolio」の発音はカタカナ語では「ポートフォリオ」と表記されるが、発音記号ではイギリス英語は「pɔːtfəʊliəʊ」、アメリカ英語は「pɔːrtˈfoʊlioʊ」と表記される。そのため、イギリス英語の発音記号をカタカナにすると「ポォートゥファゥリィアゥ」、アメリカ英語の発音記号をカタカナにすると「ポォートゥフォウリオゥ」という発音になる。「ポォー」は、イギリス英語は「パッ」と破裂音を出した後すぐ、唇を突き出し「ォ」の発音をし、アメリカ英語は「ォ」の発音をした後、舌先を内側に巻きながら音を伸ばすと、ネイティブに近い発音になる。ポートフォリオ
ポートフォリオとは、ポートフォリオの意味
ポートフォリオとは、本来、図面や地図など綴じられていないペーパーをひとまとめにして入れるケースのこと。そこから転じてさまざまな業種で使われている用語でもある。一般的によく見聞きするものとしては金融投資用語としてのポートフォリオである。その他で割合多く用いられるのはクリエイティブ用語としてである。また、教育用語としてもよく使われるようになってきている。ポートフォリオの語源
英語の Portfolio は、イタリア語の Portafoglio を語源としている。Port はポータブルなどとおなじ接頭語で「可搬性の」と言う意味である。folio は二つ折りの、と言う意味だがイタリア語の foglio では一枚のシートを意味する。個々のペーパーはそれぞれ個別に意味のあるものだが、まとめ方を変えるだけで別の意味を持つようになるのがポートフォリオと考えればいいだろう。金融投資用語におけるポートフォリオ
金融投資用語におけるポートフォリオは、「金融商品の組み合わせ」を意味する言葉である。株式や投資信託と言った商品分類だけでなく、具体的にどのような銘柄を示すのかという情報をすべて含んだものだ。ポートフォリオは投資の具体的な内容を把握するために必須のものではあるが、投資計画を立てる際にはポートフォリオから入ることはしない。まずアセットロケーションと呼ばれる、運用の目的や期間に応じた概要を計画する。その上で、ポートフォリオを組み立てて投資を実行する。その後、個々の投資を評価してポートフォリオの内容を組み換え、最適な投資に役立てる。常にポートフォリオの内容が、アセットロケーションの目指していた方向に合致しているかどうかをチェックすることが重要となる。ネット上でポートフォリオをリアルタイムで検証できるようなツールも証券会社などによって提供されているので、それを活用して投資活動を行うのが一般的と言える。
クリエイティブ用語におけるポートフォリオ
クリエイティブ用語におけるポートフォリオとは、実績をアピールするために使われるものである。例えばイラストレーターだったら、自分の作品の一部を営業用ツールとして持ち歩けば、それがポートフォリオになる。その際、営業先の業種に合わせて組み立てを変更できるように、できるだけ多くのジャンルから1枚~数枚ずつを準備しておくのが好ましい。写真家でも、営業先の求める可能性が高い方向性に合致させる作品を、データではなくペーパーで準備するとよい。もちろん、営業先の業種だけを重視するのではなく、自分が最も得意とするジャンルと代表作を表紙代わりに入れると効果的だ。ポートフォリオの組み立て方に決まったルールはない。自分の仕事によっては立体物を含めることも可能である。しかし、重要なのは営業先が短時間で全体像を把握できるような組み立てを行うことそのものが、構成力をアピールするポートフォリオの一部になると考えておくことが大切である。
教育用語におけるポートフォリオ
教育用語におけるポートフォリオとは、「成果物のファイル」と考えるとわかりやすい。学生や生徒一人ひとりに専用のファイルやケースを準備しておき、提出されたレポートや試験の答案用紙、活動記録や評価データなどを入れれば、それがポートフォリオになる。それを学生や生徒に対する評価に用いることで公平で確実な評価が行えるという性質のものである。最終的に提出物などは各個人に返却することが原則になるだろうから、評価後はそのデータを別のメディアに記録して保存することが求められる。客観的な成績の数値データだけでは後日の情報として弱いと考えるなら、写真や動画を活用して保存用のデータを作っておくことが好ましい。こうした評価方法のベースになる保存方法はパーソナルポートフォリオと呼ばれ、管理者が「評価方法に対する評価」を行う際にも利便性の高いものとされている。
ポートフォリオ
英語:portfolio
「ポートフォリオ」とは、株・金融・投資・資産運用の分野において「自分が保有している有価証券などの金融商品・金融資産の全容および構成」の意味で用いられる言葉である。広い意味では株式・債券・外貨預金・不動産なども含む。狭い意味では「自分が保有する株式の銘柄の全容」の意味で用いられることも多い。
金融証券のポートフォリオは、資産の(総額などではなく)構成内容に焦点を当てた言い方であり、分散投資の原則に則って資産運用するにあたり重要な要素となる。
もともと「ポートフォリオ(portfolio)」は、書類の持ち運びに適した構造の平たいカバンを指す語である。複数の書類をまとめて持ち運び、簡単に出し入れできる構造の、書類入れ・書類カバンのこと。および、そのような書類入れカバンにしまって保管したり持ち歩いたりする書類・書類群を指して「ポートフォリオ」と呼ぶことも多い。
就活の「ポートフォリオ」とは
就職活動または転職活動の文脈で用いられる「ポートフォリオ」は、主にデザイン関係の職種に応募する際に用意される「自分の過去の制作実績をまとめた作品集」のことである。過去にこんなものを制作・創作した、という活動履歴とその成果を提示してアピールするわけである。デザイナー職などのデザイン系の就職活動においては定番のアイテムとなっている。教育の「ポートフォリオ」とは
教育におけるポートフォリオは、教育評価の手法で、児童や生徒の学習の記録・成果・作品などをひとまとめに集積して評価に活かすという考え方や方法のことである。
ポートフォリオ【portfolio】
ポートフォリオ
ポートフォリオ〈ポートフォリオ選択理論〉
本来は紙ばさみの意味ですが、海外ではこれらの紙ばさみに自分の資産内容を示したペーパーをはさんで持ち歩いたことから、保有資産の構成内容を「ポートフォリオ」と称します。ポートフォリオは分散投資を前提にしており、株式や債券、外貨建て金融商品など異なる投資対象の組み合わせによって、リスクの最小化とリターンの最大化の両立をめざします。また、投資家自身の年齢や年収、ライフプランなどを考慮に入れたうえで、ハイリスク・ハイリターン型の金融商品の組入比率を高めたり、逆にローリスク・ローリターン型の金融商品の組入比率を高めるなどの調整を行い、個々人に最適なポートフォリオ比率を決定します。ポートフォリオの決定には、さまざまな理論があり、これらポートフォリオ選択理論に基づいた資産配分比率の決定がなされます。
ポートフォリオ(ぽーとふぉりお)
英字-portfolio解説:投資家の有価証券類の内訳または資産の内訳のことを指します。また、商品ファンドの場合は投資家の資産運用構成を指し、「ファンドのポートフォリオ」という場合は商品ファンドの先物運用部分の構成内容となります。つまり、債券、株式、預貯金、外国為替、貴金属、穀物など数ある商品にどのように資金を分散して、いかに優れたポートフォリオにするかが、運用利回り向上の決め手となります。
portfolio(ポートフォリオ)
参照:ポートフォリオ 一般用語欄ポートフォリオ【Portfolio】
ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ portfolio
ポートフォリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/15 14:15 UTC 版)
ポートフォリオ(英語: Portfolio)とは、書類を運ぶ平らなケースを意味する。紙入れ、札入れを意味する イタリア語: portafoglio に語源を持つ[1]。かばんや書類ケース、ファイルフォルダがそれにあたる。さらに、その集められた資料や情報そのもの全体を意味する場合もある。
ポートフォリオの主な寸法
呼び名 | mm×mm | in×in | 比 |
---|---|---|---|
大全紙 | 508×610 | 20×24 | 1.200 |
全紙 | 457×560 | 18×22 | 1.222 |
A3ノビ | 329×483 | 13×19 | 1.462 |
半切 | 356×432 | 14×17 | 1.214 |
大四つ切 | 279×355 | 11×14 | 1.272 |
四つ切 | 254×305 | 10×12 | 1.200 |
六つ切ワイド | 203×305 | 8×12 | 1.500 |
六つ切 | 203×254 | 8×10 | 1.250 |
2L | 127×178 | 5×7 | 1.400 |
KG | 102×152 | 4×6 | 1.500 |
ハガキ | 100×148 | 1.480 | |
L (サービスサイズ) | 89×127 | 3½×5 | 1.429 |
脚注
関連項目
ポートフォリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 01:09 UTC 版)
「積水ハウス・リート投資法人」の記事における「ポートフォリオ」の解説
資産規模5,329億円、物件数121物件である(2020年12月15日現在)。うち113物件が住居であり、「エスティメゾン」「プライムメゾン」等のブランドの賃貸マンションである。 オフィス・ホテルの組入物件は以下の通り。 ガーデンシティ品川御殿山 御殿山SHビル 本町南ガーデンシティ 本町ガーデンシティ(オフィスビル部分・ホテル部分) HK淀屋橋ガーデンアベニュー 広小路ガーデンアベニュー 赤坂ガーデンシティ ザ・リッツ・カールトン京都
※この「ポートフォリオ」の解説は、「積水ハウス・リート投資法人」の解説の一部です。
「ポートフォリオ」を含む「積水ハウス・リート投資法人」の記事については、「積水ハウス・リート投資法人」の概要を参照ください。
「ポートフォリオ」の例文・使い方・用例・文例
- ポートフォリオを分散させてもシステマティックリスクは排除できない。
- ポートフォリオセレクションの考え方はマーケティング戦略上のほかの局面にも応用がきく。
- 効率的フロンティアは現代ポートフォリオ理論の概念である。
- モーゲージ証券は今の荒れた市場で、確かなポートフォリオを組むもっとも効果的なツールの一つと考えられている。
- ラップ口座は複数の資産ポートフォリオや投資ポートフォリオを持っていて、それを1カ所にまとめることを考えているクライアントに適している。
- 個別株オプションを利用してポートフォリオのヘッジを図った。
- 貸出金ポートフォリオは金利スワップでマクロヘッジされている。
- 業界のポートフォリオ
- 私のポートフォリオを後日あなたに送ります。
- 彼は外交問題のポートフォリオを持っている
- 彼女が大きなポートフォリオを所持していたので、彼は彼女を覚えていた
- 多くの異なった証券のポートフォリオを表示する償還可能証券を発行する専門の幹部で成る統制投資会社
- 芸術家はは、彼の作品のポートフォリオをまとめた
- ポートフォリオインシュアランスという,資金運用を株式で行う方法
- ポートフォリオマネジャーという職業
- ポートフォリオマネジャーという職業の人
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