ノウハウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ノウハウの意味・解説 

ノウ‐ハウ【know-how】

読み方:のうはう

《「ノーハウ」とも》

ある専門的な技術やその蓄積のこと。「仕事の—をおぼえる」

技術競争有力な手段なり得る情報経験また、それらを秘密にしておくこと。

「ノウ‐ハウ」に似た言葉

ノウハウ


ノウハウ

読み方のうはう
【英】 know-how

国際商工会議所ICCによれば,ノウハウとは「製品製造方法技術実施知識専門知識及び経験全体であって,…〕特許実施利用するために必要な特許製造法結合している技術,さらに製造者研究により創造した競争者がまだ入手できないでいる実用化方法特性技術的専門知識もまたノウハウということができる」とされる。あるノウハウが特許要件満たしていても,これについて公開を忌んで特許権取得してない場合特許法による保護享受し得ない。ただし,そのノウハウが不正競争防止法上の営業秘密要件不正競争2条4項)を満たしていれば,同法保護を受けることができる。

(注:この情報2007年11月現在のものです)

手続き的知識

(ノウハウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 08:29 UTC 版)

手続き的知識(てつづきてきちしき、Procedural Knowledge)とは、何かをする際のハウツー的な知識。普通はノウハウ(Know-how)ともいう。人工知能認知心理学知的財産権における意味も合わせて解説する。

解説

ノウハウは宣言的知識などの他の知識とは異なる形式であり、何らかの作業に直接適用可能である。問題解決の手続き的知識と問題解決に関する宣言的知識は異なる。例えば、この種のノウハウと呼ばれる知識は、法体系によっては企業の知的財産権が考慮され、企業買収の際にその知識も購入されたものとみなす。

手続き的知識の限界は職業依存性がある。すなわち、手続き的知識は宣言的知識よりも汎用性に乏しい傾向がある。例えば、コンピュータの専門家は各種言語(あるいは擬似コード)でのアルゴリズムに関する知識を持つと推測されるが、Visual Basic しか知らないプログラマは Visual Basic で書かれたアルゴリズムの実装しか知らないかもしれない。従って、Visual Basic プログラマの専門知識や経験は Visual Basic が必要とされる仕事でしか生かせない可能性がある。

手続き的知識の利点は、実地の経験、問題解決の慣習、特定の解決法の限界への理解といった感覚を伴う点である。そのため、ノウハウはしばしば理論をも侵食する。

人工知能における手続き的知識

人工知能において、手続き的知識は知的エージェントが処理する知識の形態の1つである。そのような知識は、有限状態機械プログラムの形態で表される。良く知られた例として Procedural Reasoning System があり、それを使った移動可能な案内ロボットは「部屋に案内する」とか「経路を立案する」といった手続き的知識を持って建物内を案内する。一方、宣言的知識の基づいた人工知能システムは、その建物の地図とロボットの基本的動作(前進、回転、停止など)を持っていて、領域固有の自動計画アルゴリズムによって目標を達成するための行動を決定する。

認知心理学における手続き的知識

認知心理学における手続き的知識は、作業を行う方法に関する知識を示す用語である。また、宣言的知識と異なり、特定の個人と明瞭にリンクしない知識や無意識的知識に付随していることが多い。例えば、多くの人は特定の顔つきを「魅力的だ」と認識したり、特定の冗談を「おかしい」と認識したりするが、何故そう認識したかを明確に説明できないし、「魅力」とか「おかしさ」の明確な定義を説明できないものである。認知心理学者 Pawel Lewicki の研究によると、手続き的知識は共変情報に関する無意識的処理によって獲得されることが示された。

知的財産権における手続き的知識

知的財産権において、ノウハウとは工業技術に関連する秘密情報であり、時にはそれを使うことによって商業的利益を得ることができる企業秘密をも意味する。ノウハウは多くの場合、そこから利益が得られるという意味で法的には知的財産権の一部とされるが、特許商標と共に使用権のライセンスを与える形で限定的に利用できるようリリースされることが多い。しかし、ライセンス契約の対象としてのノウハウはパブリックドメインにない秘密の情報だけから構成されるわけではない。秘密情報と、それに関連する公知情報(その方面の専門家にとっては一般的な知識)の組み合わせで構成されるものである。

関連項目

外部リンク


ノウハウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 04:59 UTC 版)

ダメージコントロール」の記事における「ノウハウ」の解説

軍艦などの「ダメージコントロール」については、米西戦争日清戦争の頃から艦艇など被害軽減する方法として知られていた。 現在、この分においては太平洋戦争中大規模な海戦経験したアメリカ海軍大日本帝国海軍の頃の戦訓取り入れた海上自衛隊のノウハウは、世界で類を見ないものになっている一方日米艦艇比べると、それらの経験比較少なヨーロッパ諸国ロシア艦艇は、被害対策対す意識違い表れているのが分かるヨーロッパ諸国ロシア艦艇居住区などの居住性良い一方で、現在でも可燃性のある材質使用していたり、延焼食い止める構造弱かったり、被弾すると危険な箇所士官室が配置されていたりする。 近年増強著し中国人民解放軍海軍艦船も、ダメージコントロールのノウハウにおいてはNATO基準比較して開きがあるという[リンク切れ]。 こういったものは実戦経験して初め得られるノウハウでもあるため、訓練等で補うのは難しい。フォークランド紛争においてエグゾセ空対艦ミサイル攻撃受けたイギリス海軍42型駆逐艦シェフィールド」は、機関部シフト配置でなくパラレル配置になっていたうえにアルミニウム合金製の隔壁仕切弁融解したため、機械室容易に延焼してしまった。消防ポンプ起動できなかったうえに可搬式ポンプ能力不足で消火主管機能せず、火災範囲艦内の約2/3達し、艦自身消火活動はほとんど遂行不能となってしまった。艦は放棄され数日後曳航中に荒天遭遇沈没している。この事件についてアメリカ合衆国著名な海軍史家であるノーマン・フリードマンは、「現代精緻な軍艦対艦ミサイルに耐えられないという誤解蔓延したが、20年にわたる冒険的なコスト削減ツケがとうとう回ってきたというのが実態である」と評している。 反対に、それらの経験踏まえて設計され艦艇訓練行っているアメリカ海軍では、米艦スターク被弾事件米艦コール襲撃事件において、ダメージコントロール迅速確実に行った結果、(非戦時で、安全な後背地近かったこともあり)米艦艇沈没免れている。 もっとも先見の明というものはあり、太平洋戦争においてはじめて実戦投入された艦種である航空母艦ダメージコントロールについて、日本海軍実戦甚大な被害受けてからようやく対策乗り出した反面アメリカ海軍実戦経験する以前から対策余念がなかった。 詳細は「軍艦構造」を参照

※この「ノウハウ」の解説は、「ダメージコントロール」の解説の一部です。
「ノウハウ」を含む「ダメージコントロール」の記事については、「ダメージコントロール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ノウハウ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ノウハウ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 00:00 UTC 版)

ノウ ハウ

発音(?)

ノ↘ーハウ

名詞

  1. 技術知識手続き知識

語源

  • 英語:know-how.


関連語


「ノウハウ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノウハウ」の関連用語

ノウハウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノウハウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
特許庁特許庁
Copyright © Japan Patent office and INPIT. All Rights Reserved.
www.sekidou.comwww.sekidou.com
© 1996-2025 Sekidou Kousuke.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの手続き的知識 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのダメージコントロール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのノウハウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS