CD/DVD販売レンタル界隈2024年10大ニュースのこと

今年もやります。
2024年のCD/DVD販売レンタル界隈で起きた様々なこと、ブログやXで既に触れているものも多いですが、その中から10大ニュースを決めてみました。

■五番街、破産
古くから東武池袋百貨店で営業してきたCDショップ五番街。
クラシック、ジャズから流行歌まで、オールラウンドな品揃えを継続しつつも近年は規模を縮小、演歌を主戦力として営業してきましたが、8月5日に閉店、破産の宣告を行いました。

■山野楽器銀座本店、CD販売終了
1892年、鍵盤楽器の製造販売業として設立され、1920年頃までには蓄音機の取扱いと共にレコードの取り扱いも開始。現在に至るまでアナログ・CDを販売してきました。
「同じ場所で継続して営業している日本最古のレコード店」でしたが、7月31日を以ってCD/DVD等のソフト販売を終了、蓄音機取り扱い以前の純粋な「楽器店」に戻りました。
他の山野楽器の支店ではまだCD売ってます。

■バンダレコードの具合が悪くなる
バンダレコードは元々は所沢駅前プロペ通り商店街に本店を構える中堅CDショップチェーンでしたが、2014年に北海道拠点の玉光堂によって吸収合併されました。
それ以降もそのまま主に2つの屋号で営業を続けてきたのですが、何か今年バンダレコードばっかり閉店しています。

02/25:バンダレコード イオンモール富谷店
02/29:バンダレコード 新所沢パルコ店
05/22:バンダレコード LIVIN田無店
08/21:バンダレコード イトーヨーカドー赤羽店
08/31:バンダレコード イオン板橋店
08/31:バンダレコード イオンモール名取店

玉光堂の閉店は1店舗だけでしたので、この差が気になります。
北海道はまだCDが売れているのでしょうか。よくわかりません。

■MUSIC SHOP BIG、残り僅かに
CDの卸会社、かつてはたくさんありましたが、小売店の減少と共に卸も減少、現状CD/DVD専業の卸会社は小規模な会社がいくつか残っているだけで、大きなチェーンは独自で卸の子会社を持って対応したりしているところもあります。
で、小売店が減ると当然卸も困りますので、卸会社が主導する形で「商業施設内で閉店したCD店の跡地に主に居抜きで新規CD店をオープンさせる」動きがありました。

ミュージックショップBIG/メディアステーションBIGは、そういう形で新星堂の跡とかタワーレコードの跡とか個人経営のCD店の跡地に次々に出店して全国に店舗網を形成し、多い時には全国で30店舗を越えていたのですが、居抜きで入った店も徐々に閉店し、更に新たに開店しようにも、BIGが新規オープンするためには閉店する既存CD店が必要で、もうそれすらも減るところまで減った今、もう新規オープンできません。

そのようにしてBIGの店舗は徐々に減り、2024年末の段階で山梨県のイオンモール甲府昭和店と、三重県のイオンモール津南店の2店舗に。
そして今月末にはイオンモール甲府昭和店の閉店が決定。いよいよという感じになってまいりました。

■TSUTAYAになったフタバ図書の間引き、始まる
広島市を拠点として、書籍販売ととCD/DVDのレンタル・販売も行う総合書店型の店舗を出店しまくり、長らくTSUTAYAとバチバチの喧嘩をしていたフタバ図書ですが、粉飾決算等の自業自得もありつつ、2020年に事業再生ADRの申請を行い、その結果TSUTAYAも出資する形で再出発しています。

結果、屋号にもTSUTAYAが入る形になったものの、実際の店舗の看板をかけ直すことはほぼなく、見た目は割とそのまんまで営業を継続していましたが、営業状況についてはより一層シビアに見られることになったためか、「旧フタバ図書」の店舗が割とばりばり閉店しました。

01/08:フタバ図書 TSUTAYA GIGA福岡春日店
05/31:フタバ図書 TSUTAYA GIGA呉駅レクレ店
08/31:フタバ図書 TSUTAYA GIGA 与野本町店
10/14:フタバ図書 TSUTAYA 八本松店

十数年前、CCCがすみやを吸収した際にも同様の事象がありまして、既視感あります。

■ブックセンターいとう、ドラマがほぼ消滅
東京都西部から神奈川県相模地域にかけての辺り限定の話ですが、かつてその地域の住民はTSUTAYAでもGEOでもBOOKOFFでもなく、「CD/DVDレンタルはドラマ、中古マンガ/CDの購入はブックセンターいとう」という方々が割と多くいらっしゃったかと思います。

ローカルチェーンとして割と強力だった2つのチェーンですが、ドラマは当然のように、ブックセンターいとうは総合リユース業への転換が遅れてうまくいかず、双方シオシオに。

ドラマは2024年1月のドラマ 二本松店の閉店を以って残る「レンタルサービス」実施店舗は淵野辺店のみに(トレカ・古着・アミューズメント等の店舗は継続)。
ブックセンターいとうは、1月の立川西砂店、2月の日野店の閉店を以って全店閉店と相成りました。

■ゲオの閉店ペースが容赦なくなる
TSUTAYAが毎年100店舗以上を閉店する中、ゲオの閉店ペースは割とゆっくりで、2022年、2023年はそれぞれ30店舗ほどで、かつ2022年までは年間数店ではあるものの、新規でゲオ店舗をオープンさせてもいて、現状「日本一の店舗網を持つDVDレンタルチェーン」はTSUTAYAではなくゲオとなっています。
が、セカンドストリートという現状のメイン業態に支えられていても、さすがにしんどくなった模様です。
2024年の閉店はここまでの2倍の約60店舗。割と飛ばしてきましたが、今年も多分それくらい逝くのだろうなと思います。

■CDレンタル、1000店舗割れどころじゃない
TSUTAYA、ゲオとも閉店まではしなくても、レンタルだったエリアを縮小し、雑貨やらトレカやらの「まだ儲かる」商品に置き換える動きがあちこちの店舗で見られます。
中でも一番減らされているのがCDレンタル。
今年1月の段階でTSUTAYA/ゲオでCDレンタルを行っている店舗の合計が1000店舗を切ったことを確認しましたが、年末の時点で改めて確認したところ760店舗でした。
割とスピード感のある減りっぷりです。

ちなみにDVDをメインに扱わない「CDレンタル専業」の形の店舗は2021年の大阪・K2 RECORDSの閉店を以って日本から消滅している、はずです。

■タワーレコード、新店舗オープン
そんな状況下、それでもタワーレコードが8月に海老名市、9月に名古屋市に新店舗をオープンさせるという暴挙に出ています。

近年のボーイズグループ等の隆盛と、その一部を除いたほぼ全てが「CDの複数枚買い」上等のビジネスモデルであることで、日本におけるCD販売はまだ店舗がギリ成立するくらいには維持されていますので、そういう部分の売り上げを最大化しようと、商業施設内のイベントエリアでのミニライブやそれに伴う販売会を大きな目的としての店舗展開と思われます。

■タワーレコード、中古CD販売&マーケットプレイス開始
そんなタワーレコードですが、確認できた限りでは渋谷店と新宿店で中古CDの販売を9月に開始、また10月には一般の人間が手持ちのCD/レコードを販売できるプラットフォームであるところのマーケットプレイスを開設しています。

中古盤販売には、新譜CDのカタログ数が減少を続ける中、店舗スペースの空きを何とするという方針もありそうですが、全体として見れば、新規/中古、CD/アナログ、リアル/ネット等、円盤の全ての流通チャネルに噛んでいくことで、総体としての売上を最大化する目的なのだろうなあ、とは思います。


で、今年どうなるのかという点ですが、CDレンタルはごく一部を除いて全部なくなってももう何もおかしくないですし、正味特にゲオなんかは直営がほとんどですので「もうゲオやめます」と言って全店速攻で閉めても全く不思議ではありません。

まあ、景気のいい話が今年もひとつくらいはあるといいな。

ロッキンオンソニックに行ったこと

1月4日/5日、ロッキンオンソニックに行ってきました。


出演者については、大きい方のGALAXY STAGEはまるで「サマソニには全体方針の変更でなかなか出演できなくなってしまったそれなりに大御所バンド」、小さい方のCOSMO STAGEはかつてスタジオコースト等で開催されていたHOSTESS CLUB WEEKENDERのような、クセ強めの若手・中堅バンド主体といった趣で、どっちも過去の自分が好きだったものなので、それが2つ組み合わさったような今回のフェスは、もう文句のつけようがない。

ただ、もう少し細かく言うと「第一線で活躍中ではあるものの、最盛期と比較すると勢いが落ち着いたバンド」と「これから盛り上げていきたい若手・中堅バンド」の他に「本国やその他の国では単独でアリーナ以上のレベルの人気があるものの、日本ではそこまで人気がないバンド」の合計3種あるような気はします。

その流れで思ったのは、The Jesus And Mary ChainやPrimal Scream、あとSt.Vincentあたりはこの公演が実質「ニューアルバムリリースに際しての来日公演」の位置付けになってしまうのだろうなということ。
現状ではなかなか大々的に単独来日公演を組むのもリスクがある中、こういうフェスの形で来日を実現させるという方針でもあるのではと思います。

そうやって選ばれたバンドに駄目なものがいようはずもなく、正味どれも見逃せないのですが、さすがに飯食う時間もいるしずっと立っているのは辛いので、そこは前半観て「これは涙を飲んで切るか」と思ったバンドは後半血の涙を流しながら飯タイムに回すとか、断腸調整続きの2日間。

それでも、自分のような人間はかなり多いようで、あからさまにガラガラなアクトは一切なく、みんな相当に満遍なく観ていて&各ステージそれなり以上の盛り上がり。

個人的には、1日目は過去観られないままいったん解散してしまったPULPを生で観られる喜びをかみしめ、2日目はPostal Serviceとの2マンで大々的に世界ツアーを行ったものの、国内人気のそれほどでもなさで日本をスルーしたDeath Cab For Cutieの「Transatlanticism」が聴けた時点で全部OKな気持ちに。
それで満足していたら、その後のWeezerが後半に1stアルバム楽曲を畳みかけてきて死にそうになるとか。

しかし、若者も思ったより割といて、PULPの時にジャーヴィスに声援を送っていた若い人もいたのですが、今の30代以下はどうやってPULPと接点を持ったのかさっぱりわからない。
初めての接点がこの場なんだとしたら、それはとても喜ばしいことです。
接して。もっと接して。

そんな感じで観たステージについて文句は一切ないのですが、会場や運営についても初めてのフェスにして一切文句の付けようがない状況で。

何せインフラの基本は年末のCOUNTDOWN JAPANをまんま流用です。
一番でかいEARTH STAGEとそちらへの導線を切り、物販やフードのみを置き、ほぼ人の流れの調整に使われていたイベントホールと9-11もカット。

結果としてホール4-8のみを使用する形なわけですが、CDJが4日で13万人以上動員して何とか回せていたところに、今回は2日間で23,000人程度。流量調整は一切必要がないレベルの人数にして、2つのステージのある本体部分はほぼCDJとほぼ共通で人数1/3。余裕もいいところです。

トイレはGALAXY STAGE終演直後に多少行列ができる程度、フードも大人気のところ以外ほぼ列はなく、エリアの少し端っこの方にさえ行けば確実に座って食える。快適です。

フェスのコンセプトから言って「好評だったのでEARTH STAGEも使用して大型化します」という方針変更も当面はなさげですが、問題は「来年またやるのか」という点。
ラインナップも居住性も最高だっただけに、ぜひ続けていただきたいのですが、このコンセプトにマッチするバンドがあとどれくらいいるのかどうか。

Smashing Pumpkinsは声をかけたものの都合が合わなかったという話はありますし、「第一線で活躍中ではあるものの、最盛期と比較すると勢いが落ち着いたバンド」を思い出してみても、「今どこまで訴求力があるか」は一旦置いておくと、Suede、Jesus Jones、Dinosaur Jr.あたりは思い付く。

「本国やその他の国では単独でアリーナ以上のレベルの人気があるものの、日本ではそこまで人気がないバンド」は、The NationalやTravisあたりでしょうか。

今回もThe Jesus And Mary Chainがいたことですし、80年代が最盛期だったバンドまで入れれば、Duran Duran、Tears For Fears、Simple Mindsとかも。
行ける。行けるぞ。
というか、私はO.M.D.が観たい。とても観たい。

とりあえず誰であれ、来年もあれば行きます。
行きますが、更にその先を考えると、再来年の1月の最初の土日は1/2-3、その次の年は1/1-2。
こうなってくるとCDJのインフラを使用しての開催は正味難しく、というかもし無理くりやったとしても、さすがに元旦からフェスに行くという選択は、特におっさんおばさん層にはなかなかできることではありませんので、やっても数回の実験的なフェスになってしまう可能性が高い、のでしょうかやっぱり。

第75回紅白歌合戦を見たこと

紅白見ました。

司会については、彼女のバラエティ出演時の振る舞い等を考えると「伊藤沙莉無双」もあり得るかと思ったのですが、進行を書いた人の評価がそこまでではなかったのか本人の意思か、それほど前に出てくることはなく、というか彼女の声は大変に好きなのですが、ああいう場で、しかも華やかで通る声の橋本環奈と並んでしまうと、それはちょっと大変だと思わざるを得ず。
来年もう一度、フリースタイルな場を増やして再チャレンジしていただきたいと思います。

あと、装置については物理的な装置がほぼなくなって液晶スクリーンに任せるようになってから随分経ちましたが、今年は「CG使うからって別にCGっぽくなくてもよくね?」的な境地に達したか、無理にCGっぽい表現を使わず、壁とか柱とか照明とかの物理的なところを模したテクスチャー表現がこれまで以上に多用されていると感じました。
何年前だったか、昭和のCGみたいな人形をスクリーン上で動かしていたこともあったのを考えると随分こなれてよくなりました。

で、内容としては、もうB'zに尽きるわけですが。
新浜レオンの出場が発表された段階で、彼はB'zと同じ系列事務所だからバーターでの出演であり、この時点でB'z確定という話までしていた方もいましたが、実際あそこまでやるとは。
「LOVE PHANTOM」の長いイントロが、実用として役立った瞬間を初めて見たことにも少し感動しました。

で、そのB'zの後は藤井風のニューヨーク生出演があり、そういうすごく「濃い」のが続いた後に三山ひろしのけん玉というのは、順序としてそれはちょっとどうかと思ったわけですが。

でも改めて考えてみた場合、B'zは元々「大晦日と正月には仕事はしない」ことを公言していた人たちで、それを翻して出演するにあたっての条件として「年越しのタイミングまでには帰宅して家で過ごしたい」みたいなものがあれば、あれはもうギリギリのタイミング。
藤井風もニューヨークとの時差を考えると、あれ以上遅らせると街に人がぞろぞろ湧いてくるので、あれ以上は無理と考えると合点がいきます。

その後の三山ひろしについては、ああいう濃くて浮世離れしたコンテンツが続いた後、改めて「平場の紅白」に空気を戻すためには、あれぐらい強引でなければいけない、と考えればこちらも合点がいきます。合点がいくと思うようにします。

ただ、この2024年の紅白歌合戦で最も特筆すべきなのはやっぱり星野源で。
少なくとも記憶にある限り、過去の紅白であそこまで「祭りや追悼や祈りその他全ての感情から切り離された時間」、ほぼ虚無にも等しいあれは見たことがない。
微妙だが意味合い的に大きな歌詞変更も、字幕から変更完了していましたので、完全にNHKと星野源の共犯でもっての仕事です。
そもそも「ばらばら」を歌うに至る経緯はまあアレですが、それに対して完全なカウンターとして機能した時間でした。
というか、カウンターとして機能する楽曲を元々持っていた星野源がヤバい。

ということで、番組全体の流れとしてはイマイチでしたが、個々の楽曲・企画としては相当印象に残ったというのが2024年の紅白でした。

ついでにレコ大の話もすると、過去と比較してTVショーとして随分まともになっているという印象でしたが、「過去の受賞映像」を相当に減らして、「CDTVライブライブ」の「フルサイズ歌唱」等のエッセンスを持ち込んだ結果ではないかと思いました。
もう全編江藤アナでいいと思いました。あの何の意味があるのかわかんないバインダーみたいのも持てばいい。

2024年解散・活動休止のこと

2024/01/07 幻のポイッ(解散)
2024/01/08 MERRY CUTE(解散)
2024/01/10 SEAPOOL(解散)
2024/01/13 FAKY(活動休止)
2024/01/18 MiiS(解散)
2024/01/18 ミカゲニヨラズ(解散)
2024/01/20 THE LITTLE BLACK(解散)
2024/01/21 ぶどう党(解散)
2024/01/23 UNROCK(解散)
2024/01/24 タノシイチキュウ(解散)
2024/01/25 Houts(解散)
2024/01/26 cunts(解散)
2024/01/28 リタリターン(解散)
2024/02/02 UCHUSENTAI:NOIZ(無期限活動休止)
2024/02/02 狂愛ストラテジー(解散)
2024/02/03 天使になれなかった僕ら。(解散)
2024/02/04 ツユ(活動休止)
2024/02/05 神風センセーション(解散)
2024/02/06 RONLON(解散)
2024/02/09 NEON_(にーおん)(解散)
2024/02/09 BruteRocks(解散)
2024/02/16 コロナナモレモモ(活動終了)
2024/02/19 BAD HOP(解散)
2024/02/22 THE 2(解散)
2024/02/25 erewhon(解散)
2024/02/29 パレットパレッツ(解散)
2024/03/03 cana÷biss(活動終了)
2024/03/03 a crowd of rebellion(無期限活動休止)
2024/03/08 D(活動休止)
2024/03/09 おとといフライデー(活動終了)
2024/03/10 ぶえ(解散)
2024/03/10 Rune collect.(現体制終了)
2024/03/12 CHAI(NEOかわいいフォーエバー)
2024/03/12 chuLa(全員卒業)
2024/03/13 アカネサス(無期限活動休止)
2024/03/13 NaNiYoRi(現体制終了)
2024/03/13 LOVE CCiNO(解散)
2024/03/16 jubilee jubilee(現体制終了)
2024/03/17 GiMMiCK(解散)
2024/03/17 8月のエウテルペ(卒業)
2024/03/17 Poppins(解散)
2024/03/18 酔生夢死(現体制終了)
2024/03/20 the chef cooks me(活動終了)
2024/03/22 NeverDolls(解散)
2024/03/24 亜無亜危異(活動禁止)
2024/03/25 Blue*NatioN(現体制活動終了)
2024/03/30 CALL MY NAME(現体制終了)
2024/03/30 Jewel☆Mare&Rouge(現体制活動終了)
2024/03/31 8princess(解散)
2024/03/31 CUBERS(解散)
2024/03/31 ギリシャラブ(解散)
2024/03/31 ZILLION(解散)
2024/03/31 ストロベリーパルフェ(解散)
2024/03/31 ZOC(活動休止)
2024/03/31 西金沢少女団(活動終了)
2024/03/31 MAG!C☆PRINCE(音楽活動休止)
2024/03/31 眩暈SIREN(解散)
2024/04/01 THE BOM'S(解散)
2024/04/06 FRUITPOCHETTE(無期限活動休止)
2024/04/08 CANDY GO!GO!(解散)
2024/04/08 buGG(解散)
2024/04/09 傷女融解(解散)
2024/04/12 Renew(解散)
2024/04/13 アメノイロ。(解散)
2024/04/14 Planet Merry【プラメリ】(解散)
2024/04/20 EVERYTHING IS WONDER(全員脱退)
2024/04/20 the McFaddin(活動終了)
2024/04/26 Gambit(無期限活動休止)
2024/04/29 オメでたい頭でなにより(無期限活動休止)
2024/04/29 君の栞(解散)
2024/04/30 突然少年(無期限休憩)
2024/04/30 BRATS(活動休止)
2024/04/30 MOONCHILD(活動終了)
2024/05/02 すたーちす(現体制終了)
2024/05/06 VIRGE(解散)
2024/05/15 Fortune Doll(解散)
2024/05/25 ircle(無期限活動休止)
2024/05/27 elsy(現体制終了)
2024/06/01 Mississippi Khaki Hair(解散)
2024/06/02 MIGMA SHELTER(無期限活動休止)
2024/06/08 ツユ(事実上の活動終了)
2024/06/15 Lilubay(解散)
2024/06/22 Thinking Dogs(解散)
2024/06/26 GREAT MONKEYS(卒業)
2024/06/26 TRD(活動終了)
2024/06/27 IIIIIIIDIOM(解散)
2024/06/29 たけやま3.5(解散)
2024/07/05 QUEENS(解散)
2024/07/15 ヒステリックパニック(活動急死)
2024/07/21 tipToe.(活動終了)
2024/07/28 CHERRY GIRLS PROJECT(卒業)
2024/07/30 FAKY(活動終了)
2024/08/03 はちみつBLACK(全員卒業)
2024/08/04 Chu-Z(活動休止)
2024/08/08 CROWN POP(解散)
2024/08/11 さっきの女の子、(解散)
2024/08/18 SMILE PRINCESS(解散)
2024/08/19 神宿(現体制活動終了)
2024/08/22 KEYTALK(活動一時休止)
2024/08/28 Jungfrau(活動休止)
2024/08/30 Lily of the valley(活動終了)
2024/08/31 THE TOMBOYS(解散)
2024/08/31 RESELA(現体制活動休止)
2024/09/01 `君のアクセント'(現体制終了)
2024/09/01 疾風RUN舞(無期限活動休止)
2024/09/01 *ChocoLate Bomb!!(無期限活動休止)
2024/09/07 いんたーねっと革命(現体制終了)
2024/09/15 それでも世界が続くなら(活動休止)
2024/09/17 ぽッぴン☆じゃんピン.com(現体制終了)
2024/09/23 BabBubble(解散)
2024/09/25 ミライサガシ-MIRAISAGASHI-(現体制終了)
2024/09/28 怪獣ピクルス(活動休止)
2024/09/28 100万ドルのフェアレディ(現体制終了)
2024/09/29 PLEVAIL(解散)
2024/09/29 LUNETTA(現体制活動終了)
2024/09/30 ミツメ(活動休止)
2024/09/30 夢みるアドレセンス(現体制活動終了)
2024/10/05 SANABAGUN.(活動休止)
2024/10/11 マグメル-MagMell-(現体制終了)
2024/10/14 Z.O.A(解散)
2024/10/17 ラストノート(現体制終了)
2024/10/23 ЯiM:MiR(現体制終了)
2024/10/25 Teary Planet(無期限活動休止)
2024/10/25 HOLLOW SHADE(解散)
2024/10/28 iLiFE!候補生(現体制活動終了)
2024/11/03 Payrin's(現体制活動終了)
2024/11/04 真っ白なキャンバス(解散)
2024/11/04 momograci(ファーストステージ解散)
2024/11/14 NAMELESS(解散)
2024/11/22 DEAR KISS(現体制活動終了)
2024/11/24 刹那ミーティア(解散)
2024/11/24 必殺エモモモモ7(解散)
2024/11/27 OLD CIRCUS(解散)
2024/11/30 アンスリューム(現体制活動終了)
2024/11/30 星歴13夜(解散)
2024/11/30 ×純文学少女歌劇団(解散)
2024/11/30 Maison B(活動休止)
2024/11/30 ももたまX(封印)
2024/12/01 RYUTist(無期限活動休止)
2024/12/05 Nulbarich(活動休止)
2024/12/05 Lynoas(解散)
2024/12/08 OCEANS(解散)
2024/12/13 CASPA(解散)
2024/12/15 SHIFT_CONTROL(活動休止)
2024/12/21 BREAK TIME GIRLS(解散)
2024/12/21 MOROHA(活動休止)
2024/12/25 IVVY(解散)
2024/12/25 サンドリオン(解散)
2024/12/26 インディアカヌー(解散)
2024/12/27 Devil ANTHEM.(活動休止)
2024/12/30 イキノコRe:(解散)
2024/12/30 24emotions(解散)
2024/12/31 I's(解散)
2024/12/31 学芸大青春(無期限活動休止)
2024/12/31 doa(解散)
2024/12/31 Pitch Odd Mansion(活動終了)
2024/12/31 ザ・リーサルウェポンズ(長期休暇)
2024/12/31 和楽器バンド(無期限活動休止)

2025/01/04 ν[NEU](解散)
2025/01/05 でんぱ組.inc(エンディング)
2025/01/10 TRICERATOPS(無期活動休止)
2025/01/10 BMK(解散)
2025/01/12 BiS(解散)
2025/01/22 神使轟く、激情の如く。(現体制活動終了)
2025/01/31 NEO JAPONISM(現体制活動終了)
2025/01/31 ヤユヨ(解散)
2025/02/01 ANISAKIS(解散)
2025/02/08 Symdolick(解散)
2025/02/09 プランクスターズ(解散)
2025/02/15 NARLOW(解散)
2025/02/16 polly(解散)
2025/02/16 結音 YUION(現体制活動終了)
2025/02/24 8iper(解散)
2025/02/24 PiXMiX(解散)
2025/02/26 メタモル!!!(解散)
2025/02/XX フジファブリック(活動休止)
2025/03/06 WANG GUNG BAND(活動休止)
2025/03/XX 2o Love to Sweet Bullet(活動休止)
2025/04/30 SANDAL TELEPHONE(活動終了)
2025/春頃 ナナランド(現体制終了)
2025/06/30 SW!CH(活動のスイッチをOFF)
2025/06/XX MELLOW MELLOW(解散)

よいお年を。

2024年のTSUTAYAの閉店は約110店舗だったこと

毎年恒例のカウントです。
2024年、閉店したTSUTAYAは110店舗強というあたりでした。
昨年が約130店舗でしたので減っていますが、これは状況がよくなったのではなく、営業している店舗の母数がそもそも減っているためでしょう。
もうあんまり大幅には減りようがない。「もう完全に畳みます」みたいなことがない限り。無きにしも非ずですが。

01/07:TSUTAYA 馬事公苑店(東京都世田谷区)
01/08:TSUTAYA JR板橋駅前店(東京都板橋区)
01/08:TSUTAYA 溝の口駅前店(神奈川県川崎市高津区)
01/08:HIRASEI遊 TSUTAYA 横越店(新潟県新潟市江南区)
01/08:フタバ図書 TSUTAYA GIGA福岡春日店(福岡県春日市)
01/10:TSUTAYA WAY書店 岩出店(和歌山県岩出市・TSUTAYA終了)
01/14:TSUTAYA 弓ヶ浜店(鳥取県米子市)
01/14:TSUTAYA 明文堂書店 富山掛尾店(富山県富山市)
01/15:TSUTAYA はまりん横浜駅店(神奈川県横浜市西区)
01/15:TSUTAYA 甲府昭和店(山梨県甲府市)
01/15:TSUTAYA 阪急茨木店(大阪府茨木市)
01/15:TSUTAYA 泡瀬店(沖縄県沖縄市)
01/21:TSUTAYA 練馬区役所前店(東京都練馬区)
01/21:TSUTAYA 関内羽衣町店(神奈川県横浜市中区)
01/23:TSUTAYA フレスポ国分店(鹿児島県霧島市)
01/31:TSUTAYA 小樽店(北海道小樽市)
01/31:TSUTAYA サーモンパーク店(北海道千歳市)
01/31:蔦屋書店 仙台泉店(宮城県仙台市泉区)<移転>
01/31:TSUTAYA 上新田店(大阪府豊中市)
01/31:TSUTAYA 啓文社 可部店(広島県広島市安佐北区)
01/31:TSUTAYA 四万十店(高知県四万十市)

02/02:TSUTAYA ヤマト屋書店 仙台八幡店(宮城県仙台市青葉区)
02/02:平和書店 TSUTAYA 長森店(岐阜県岐阜市)
02/11:TSUTAYA 片貝店(群馬県前橋市)
02/11:WonderGOO TSUTAYA 本庄店(埼玉県本庄市)
02/11:TSUTAYA 天六店(大阪府大阪市北区)
02/12:TSUTAYA 甲府バイパス店(山梨県甲府市)
02/16:平和書店 TSUTAYA アル・プラザ瀬田店(滋賀県大津市)
02/18:TSUTAYA 高槻南店(大阪府高槻市)
02/18:TSUTAYA 水島店(岡山県倉敷市)
02/23:TSUTAYA 高砂米田店(兵庫県高砂市)
02/25:TSUTAYA 西帯店(北海道帯広市)
02/29:明文堂書店 TSUTAYA 富山有沢橋店(富山県富山市)
02/29:TSUTAYA 上田バイパス店(長野県上田市)

03/03:TSUTAYA 積文館書店 薬院店(福岡県福岡市中央区)
03/10:TSUTAYA 深川店(北海道深川市)
03/15:平和書店 TSUTAYA アル・プラザ城陽店(京都府城陽市)
03/17:TSUTAYA 平塚真土店(神奈川県平塚市)
03/17:光書店 TSUTAYA 高畑店(愛知県名古屋市中川区)
03/24:蔦屋書店 静岡平和町店(静岡県静岡市葵区)
03/28:TSUTAYA 鹿島田店(神奈川県川崎市幸区)
03/31:ブックエース 総和店(茨城県古河市)
03/31:蔦屋書店 大和下鶴間店(神奈川県大和市)
03/31:TSUTAYA WILL 朝生田店(愛媛県松山市)
03/31:TSUTAYA 糸満店(沖縄県糸満市)

04/07:TSUTAYA すばる書店 七光台店(千葉県野田市)
04/21:TSUTAYA 西尾寄住店(愛知県西尾市)
04/30:TSUTAYA 読谷店(沖縄県中頭郡読谷村)

05/06:岡本書店 TSUTAYA 恵庭店(北海道恵庭市)
05/06:フタバ図書 TSUTAYA GIGA武蔵浦和店(埼玉県さいたま市南区)
05/06:HIRASEI遊 TSUTAYA 飯山店(長野県飯山市・TSUTAYA終了)
05/06:TSUTAYA 北松本店(長野県松本市)
05/06:WAY書店 TSUTAYA 久居店(三重県津市)
05/10:TSUTAYA 酒田店(山形県酒田市)
05/12:TSUTAYA 鶴岡ミーナ店(山形県鶴岡市)
05/16:TSUTAYA 上大岡店(神奈川県横浜市港南区)
05/17:TSUTAYA 柏店(千葉県柏市)
05/19:フタバ図書 TSUTAYA 広大前店(広島県東広島市)
05/21:TSUTAYA 観音寺店(香川県観音寺市)
05/22:TSUTAYA 自由が丘店(東京都目黒区)
05/26:TSUTAYA 寒河江店(山形県寒河江市)
05/26:TSUTAYA 焼津東小川店(静岡県焼津市)
05/26:TSUTAYA WAY書店 オークワ本社店(和歌山県和歌山市・TSUTAYA終了)
05/31:フタバ図書 TSUTAYA GIGA呉駅レクレ店(広島県呉市)
05/31:幸太郎本舗 TSUTAYA 宇部店(山口県宇部市)

06/02:TSUTAYA 啓文社 新浜店(広島県尾道市)
06/09:TSUTAYA 倶知安店(北海道虻田郡倶知安町)
06/09:光書店 TSUTAYA 戸田店(愛知県名古屋市中川区)
06/16:TSUTAYA 川口末広店(埼玉県川口市)
06/30:TSUTAYA FASもとまち店(愛知県豊田市)

07/07:TSUTAYA 石井店(徳島県名西郡石井町)
07/15:TSUTAYA 石垣店(沖縄県石垣市)
07/21:TSUTAYA 南岩国店(山口県岩国市)
07/24:蔦屋書店 太田店(群馬県太田市)
07/31:ブックスミスミ TSUTAYA 七ツ島店(鹿児島県鹿児島市)

08/11:TSUTAYA 文京店(群馬県前橋市)
08/12:TSUTAYA 大宮駅東口店(埼玉県さいたま市大宮区)
08/14:TSUTAYA 青葉台駅前店(神奈川県横浜市青葉区)
08/18:WonderGOO TSUTAYA 守谷店(茨城県守谷市・TSUTAYA終了)
08/18:TSUTAYA 加古川店(兵庫県加古川市)
08/20:WAY書店 TSUTAYA 奈良押熊店(奈良県奈良市)
08/31:TSUTAYA 湊高台店(青森県八戸市)
08/31:フタバ図書 TSUTAYA GIGA 与野本町店(埼玉県さいたま市中央区)
08/31:TSUTAYA 杉戸店(埼玉県北葛飾郡杉戸町)
08/31:TSUTAYA 池上駅前店(東京都大田区)
08/31:TSUTAYA 湘南台店(神奈川県藤沢市)
08/31:TSUTAYA ノースランド店(岡山県津山市)
08/31:TSUTAYA AVクラブ 光の森店(熊本県菊池郡菊陽町)
08/31:TSUTAYA 沖縄宮古島店(沖縄県宮古島市)

09/08:TSUTAYA 愛子店(宮城県仙台市青葉区)
09/15:TSUTAYA 朝日ヶ丘店(福岡県北九州市小倉北区)
09/20:TSUTAYA 指宿店(鹿児島県指宿市・レンタル終了)
09/23:蔦屋書店 練馬春日町店(東京都練馬区)
09/29:TSUTAYA 山形北町店(山形県山形市)
09/29:TSUTAYA 南砂店(東京都江東区)
09/30:TSUTAYA 鳴和店(石川県金沢市)

10/14:フタバ図書 TSUTAYA 八本松店(広島県東広島市)
10/20:TSUTAYA ヨークタウン新田東店(宮城県仙台市宮城野区)
10/31:TSUTAYA 府中高木店(広島県府中市)

11/04:蔦屋書店 アクロスプラザ美沢店(新潟県長岡市)
11/24:冨貴堂 末広店(北海道旭川市)
11/30:TSUTAYA 水沢店(岩手県奥州市)
11/30:TSUTAYA 安芸店(高知県安芸市)
11/30:TSUTAYA 遊ing時津店(長崎県西彼杵郡時津町)

12/15:TSUTAYA 駒ヶ根店(長野県駒ヶ根市)
12/15:TSUTAYA 高蔵寺店(愛知県春日井市)
12/19:TSUTAYA 南相馬店(福島県南相馬市)
12/25:WonderGOO TSUTAYA 千葉ニュータウン牧の原店(千葉県印西市・TSUTAYA終了)
12/29:TSUTAYA 勝田台店(千葉県八千代市)

(柏店・5/17閉店)

上記には書店としては閉店していなくても、併設しているTSUTAYAのレンタル等のみが撤退したという形も含んでいます。
トピックを挙げるとすれば以下のようなところでしょうか。


■トップカルチャー、レンタル撤収の動き進まず

元々「2023年内に全店でレンタルから撤退」を掲げていたものの、2023年終了の時点でまだ過半数の店舗でレンタル継続していたトップカルチャーですが、2024年も終わろうとしている現在に至って残存店舗の過半数でレンタル健在です。

というか、本拠地である新潟県内以外については「レンタル撤退」よりも「店舗ごと撤退」の方が多いくらいで、決算も5期連続で赤字としんどい状況が続きます。

2024/03/24:蔦屋書店 静岡平和町店
2024/03/31:蔦屋書店 大和下鶴間店
2024/07/24:蔦屋書店 太田店
2024/09/03:蔦屋書店 練馬春日町店
2024/11/04:蔦屋書店 アクロスプラザ美沢店
2025/01/13:蔦屋書店 佐久野沢店
2025/01/15:蔦屋書店 龍ケ崎店
2025/01/26:蔦屋書店 伊勢崎平和町店

かつ、TSUTAYAのCCCが日販との連携を深める中、トップカルチャーはトーハンとの関係性を深めていますので、このズレが「蔦屋書店」という看板全体にいつか影響を与える日が来るのではないか、というヒヤヒヤ感は常にあり、予断を許しません。


■新潟県の「HIRASEI遊」店舗の縮小続く
トップカルチャーの蔦屋書店は新潟県を拠点としていますが、同県内にはもうひとつ、HIRASEI遊店舗でのTSUTAYA運営を行っているひらせいホームセンターが大手フランチャイジーとして存在しています。
トップカルチャーがレンタル撤退を発表した直後には「これでHIRASEI遊店舗が多少なりとも残存者利益を得ることになるのかも、と思ったのも束の間、そのHIRASEI遊TSUTAYAもじわじわ店舗を減らしています。

2024/01/08:HIRASEI遊 TSUTAYA 横越店
2024/05/06:HIRASEI遊 TSUTAYA 飯山店(TSUTAYA終了)
2025/01/26:HIRASEI遊 TSUTAYA 三条四日町店

もう残存者利益どころじゃねえ。


■既存小売店型FCのTSUTAYA切りが進む
TSUTAYAのフランチャイジーの中には、トップカルチャーのような「フランチャイズが主業」の場合、小田急商事や広島県の大野石油のような「他業種が多角化経営の一環としてフランチャイズ」の場合、そして「書店等の既存店舗内にTSUTAYAを導入する」場合があります。

愛知県拠点の精文館書店、富山県拠点の明文堂書店、滋賀県拠点の平和書店等が代表例ですが、そのいずれもが「脱TSUTAYA」を加速させています。
つまり「明文堂書店」だった屋号がFC導入によって「明文堂書店 TSUTAYA」になったのが、近年またただの「明文堂書店」に戻る流れ。
書店としては減りませんが、TSUTAYAの店舗数としては当然その分減ります。
茨城県拠点のWonderGOOも数年かけてTSUTAYAを切り離しておりまして、かつては直営店の大半に導入されていたTSUTAYAレンタルが、現在は全40店舗のうち10店舗程度にまで減っていて、その動きはさらに続くものと思われます。


■「聖域」がほぼ消滅
他地域でTSUTAYA店舗がガンガン減っていく中、減少のペースが比較的遅い地域がいくつかあります。
うち、新潟市周辺と熊本市周辺は、それぞれトップカルチャー、ニューコ・ワンというトップフランチャイジーの本拠地という共通項があります。

また、岡山市から倉敷市周辺も割といまだにTSUTAYA多めですが、岡山の場合は「FAITH」「ジョイアーバン」「オサダ文昭堂」という3つのフランチャイジーがそれぞれ割と頑張っているため。

来年1-2月に岡山市内の3店舗が一気に閉店することが決まり、現地では少しざわついているのですが、
01/13閉店:TSUTAYA AZ平井店=オサダ文昭堂
01/15閉店:TSUTAYA 高屋店=ジョイアーバン
02/11閉店:TSUTAYA 古新田店=FAITH
と、各社が1店舗ずつ減らす形です。

ということで、現状まだTSUTAYA強めなのは

茨城県沿岸部:WonderGOO内のTSUTAYAは減りましたが、地元資本のブックエースがまだ割と頑張っているため。

広島県福山市周辺:モラブスというフランチャイジーがまだやる気のため。また今のところ書店の啓文社もTSUTAYAの切り離しを行っていません。

そんな感じです。
もう景気の悪い話しかないですが、だって実際景気悪いから。

2024年ブックオフオンライン年間ランキングのこと

日本一地獄度が高い年間ランキングが今年も発表されました。
ブックオフオンラインの年間ランキングです。

ブックオフ公式オンラインストア 2024年 年間ランキング(CD)

毎年毎年、売られたCDを買ってまた売られてまた勝手をおよそ四半世紀グルグル回っているだけの売り上げランキング。
しかし昨年はキンプリの5人期最後のアルバムがいきなり1位になって「おお、こんなランキングのくせに時代を反映してやがる」と思ったのですが、今年はランキング外。

そして今年は宇多田がワンツー。
今年の彼女のアクティブな活動っぷりを思えば、これもある意味「時代を反映」した結果と言えそうです。

地獄ではあっても、何となく上位の理由はわかります。
1990年代にCDシングルをアホほど売ったミュージシャンが、1990年代後半から2000年代前半に次々にそれらの楽曲を収めたベスト盤をリリースしたわけですが、うち今も第一線で活動を継続している人たちが完全に上位を占めている形。たくさんの人が聴いた曲が、また今中古盤として売れる。当然と言えば当然。

ベスト盤が複数リリースされている場合、だいたい早い時期にリリースされたものが上位。
ユーミンは「ユーミンの40年」ではなく「neue musik」だし、スピッツは「CYCLE HITS」ではなく「RECYCLE」。初期のベストの方にも聴きたい曲が入っているとすれば、早くに出た方が販売価格は安くなっていますし、そもそも新しいのは高確率で2枚組ですが、こっちは1枚ものですし。
あと、早い時期にリリースされたものの方が所謂「CDバブル期」に近く、単純に物量が潤沢という側面もあります。

山下達郎の「TREASURES」が急に入ってきたのは、これ「OPUS」が2枚組のところこっちが1枚ものなのに加え、販売価格が3ケタ台中盤にまで落ちてきたため、お得感が出てきたからと予想。


で、表舞台を去ったり、第一線感が上位ミュージシャンほどではない方は徐々に下の方に。2019年以降表舞台に全く出てこなくなった井上陽水も20位外ですし、一時盛り上がったQUEENも落ち着き、中島美嘉も昔ほどメディアに露出しなくなりました。

そんな中SMAPとZARDはすごい。SMAPは各メンバー今でもメディアで活躍中ですのでまだわかりますが、ZARDは。
存在として「伝説」ではあるとは思うのですが、この「軌跡」、新品の売上の方は目に見える範囲ではここ15年以上一切チャートインしていません。
「いまだに熱狂的に支持されている」という温度感でもなさげ。
ただ、新しいベスト盤「ZARD Forever Best」(4枚組)は、2016年にリリースされて2024年12月現在、オリコン300位内にはずっと入り続けていますので、「負けないで」がテレビで流れるタイミングとかに「何となく思い出して聴きたくなる」というニーズが大きくなり、それで「軌跡」をブックオフで買ってみて、ハマったら新品の4枚組に手を出す、みたいな流れがあるのかもしれません。

Climb The Mind@新代田FEVERのライブのこと

日曜日は新代田FEVERでClimb The Mindの25周年ライブ。

歌詞とメロディーはフォークの空気感すら漂うこともあるのですが、楽器、特にリズム隊がその空気からとんでもなく違う場所まで持っていく、そんなバンド。
25年の活動にしてアルバムは5枚という、寡作のバンドでもあります。

2010年のアルバム「ほぞ」は、自分史上のベストアルバムを選ぶとすれば相当上位に入るくらい好きなのですが、ライブには行けたためしがなく。

とにかく宣伝をしないのですよ。
名古屋のStiff Slack等、熱く支援するレコード店はいくつかあるのですが、今年半ばまでSNSもなく、公式サイトは20世紀臭がする始末。
つい先日まではその公式サイトをちょくちょく覗かないといけなかったわけですが、既にチケットを取った他のライブと被っていたり、酷い時にはサイトを見たその10日くらい前にライブが既に開催されていたり。

そもそもライブの回数が決して多くなく、かつ名古屋拠点のバンドですので、東京でのライブは多くて年に数回程度。

それが今回は思い付いてサイトを見に行ったタイミングとライブ開催の告知とのタイミングが奇跡的に合い、無事チケットを入手出来た次第。

フロアには高揚感というよりは何となく緊張した空気。
幕前にはずっと海外のスクリーモ系の音楽が流れていたのですが、それがふと途切れて、しばし無音になったと思ったらおもむろに出てくるメンバー。何の盛り上げもなく始まる。

ヒューとかウオーとか言う人もおらず、ただ拍手。
鳴る太鼓とギター。走る緊張。メンバーとフロアが対峙するような感覚。
彼らの音楽独特の空気が、何倍にもなって降ってくる。これはあかん。いきなり心に来る。

隣の青年は両手指を祈るように組んでいる。前のおっさんは首だけはリズムに合わせて微かに動いているものの、それ以外はピクリとも動かない。すごくわかる。

聴きながらずっと涙目だったのですが、サビメロがパンと来た拍子に本当に泣く。
ライブを観ている時に数年に1度あるかないかで発生する「嬉しくも悲しくもないのに涙が出る」現象。

徐々に演奏に熱が帯びてきて、フロアも動き始める。
そこまでアルペジオ気味だったギターがブレイクでガキッと鳴った時、声が上がる、腕も上がる、ついでにまた涙が出る。
周りの声も大きくなり、曲によってはサビでシンガロングも始まる。

緊張の中始まり、徐々に徐々に上がっていって、最後には熱狂と笑いの中で終わる、これ以上ないライブでした。

今年の夏になってやっとSNSも始めたので、これからは逃さず行ける。

山野ホールが使えなくなったこと

12月6日に発表された、翌日の花澤香菜のファンクラブイベント会場変更の報が最初だったはず。

「山野ホール(学校法人山野学苑)より通達があり、山野ホールを一般公衆に貸し出すことは法令上の問題があり、利用者の安全確保の見地から明日の山野ホールの使用ができない」ということで、急遽会場が変更になったということで。

結果、12/15に予定されていたハロプロの新グループ、ロージークロニクルのイベントも会場変更となっています。その前日14日には「僕のヒーローアカデミア」の公開録音イベントもありますが、これはベルサール汐留に会場変更。

12/07:花澤香菜ファンクラブイベント→ベルサール渋谷ファースト
12/14:「僕のヒーローアカデミア」公開録音イベント→ベルサール汐留
12/15:ロージークロニクル ファンクラブイベント→荒川区民会館大ホール

これ、住友のベルサールグループにすごい漁夫の利感ありますが、営業が即動いたのだとしたら割と強めのグッドジョブ。

12/21のハラミちゃんのコンサートについては今のところ何の告知もなし。
12/28-29にファンミーティング、ライブを行う僕が見たかった青空は「現在会場側へ確認中」とだけオフィシャルから発信が出ています。

一方、2か月以上先の2/27-28にトーク&ライブ開催予定だった小室等は、速攻で一ツ橋ホールに変更していますが、これは「もし使用できない状態が長期化したとして、小室等のリスナーの現在のメイン属性を考えた場合、直前では絶対周知が間に合わない」という判断かと思いますので、これもグッドジョブ。


で、そもそも何が起きたのかという点について、理由詳細は一切発表されていないわけですが、ネットで見たのは大きく分けて3つの仮説。
元々山野美容専門学校の施設、つまり教育用途の施設を興行用の施設として使用しているところで生じた何らかの問題が今回表面化した、という点では共通ですが。

1)学校施設の確保に関する政令
2)建築基準法
3)消防法

1)はSNSでポツダム宣言がどうとか言われていたものですが、これ元ツイートに背景情報が追加されている通り、この法令の対象は公立の学校だけなので、私立の山野学苑にこれは当てはまらなさそう。

2)は、学校敷地の大部分が商業施設としては使用不可な地域なのに、実質興行という「商業」に利用していることが法に触れているのでは、というものですが、花澤香菜の会場変更の報に記述されていた「利用者の安全確保の見地」という文言を考えるとちょっと違う気がします。

3)が一番しっくりきます。
消防法はその建物の用途によって設置すべき消防設備や人員の運用を細かく規定しているのですが、教育用施設と興行用施設とでは随分異なります。
特に興行用施設は、そこに集まる人の大半が「不特定多数」ということになりますので、学校の生徒のようにその施設での避難訓練など事前にできるはずもなく、設備もそういう「何もわからん人間」が多数であることを前提に、教育用施設よりも厳しめの規定がなされています。

なので、山野ホールの消防用設備や運用の何らかが、興行用施設としては認められないという判断が今回為された、と考えるのがいちばん腑に落ちます。

これが標識とか消火器の数くらいの問題であれば早期に復活可能ですが、消火栓とかスプリンクラーとかになると下手したら建て直しレベルの話になってきますので、長期化どころではなくなってきます。

もしかしたら小室等の判断はこっちの意味でも慧眼なのかもしれません。

何で今、という話もありますが、消防法が求めているのは「報告の義務」なので、ここまで山野学苑側が「こんなもん」と思ってずっと報告していたものが、何らかの理由で細かくぶっこまれたというのは、割とありそうな気もします。

そしてもう一点気になるのが、山野ホールと同様に教育用施設を興行用としても利用している、昭和女子大学人見記念講堂。
きちんとできているとは思いますが。いや、思います。

集団のライブ@高円寺HIGHのこと

昨晩は高円寺HIGH。

COALTAR OF THE DEEPERS/特撮のメンバーで、ももクロやBABYMETALへの楽曲提供も行っているNARASAKIと、一時追っていた大阪拠点のアイドルグループ代代代を手がけていた小倉ヲージの両名が共同プロデュースを行う新たなアイドルグループ、集団。
6月にデビューして原則バンドセットでのライブをここまで8回。是非一度観たいと思っていたのですが、平日で無理だったり別ライブで被ったりして今回ようやく。

グラインドコアをベースにした割とゴリゴリめのサウンドに、正味意味がよくわからない歌詞、というスタイルは代代代にも近く、どういう方針でもって活動してるのかと思っていたのですが、音源だけを聴いていた時とはまるで解像度が違う。さすがライブ。

サウンドは確かにゴリゴリなのですが、女の子たちのパフォーマンスは、そういうサウンドの他のグループにありがちなデス声やシャウトはなく、ダンスもサウンドに任せての勢い重視というよりは、割と普通のアイドル勢にも通じるようなパフォーマンス。

そのサウンドとパフォーマンスの「差がある」組み合わせでもって見せようとする、そういうタイプなんじゃないかと思いました。
練度はまだそんなに高くないですが、まだ半年だし、そもそも楽曲のBPMが異常なので動きに緻密なシンクロを求めるのはさすがに酷ではあります。

正味、昨日観た段階ではそんな差異がまだ「違和感」としてしか感じられないところも多々あり、これどうしたものかと思っていたのですが、音源として既にリリースされている4曲のうちの1曲「トカゲのパン屋さん」で、そのサウンドとパフォーマンスがバチっとハマり、その瞬間、過去に観たアイドルグループにはなかった高揚感があり。
これかもしれない。

これから彼女たちが活動を続けるにつれて他の曲でもそういう感じになっていくのか、音作り組の方がそういう「ハマり」を探っていくのか、自分がもっと慣れたら勝手に全部にハマるようになるのか、それはよくわからないのですが、もう少し観ないと判断できんグループだと思いましたので、また観に行こう。

ただ、原則バンドセットで、通常のアイドル系の企画ライブやフェス系には簡単に出られないスタイルなのが、吉と出るか凶と出るか。

この日発表されたこの後のライブ、他のアイドルグループとの3マンとかはわかるのですが、Sora tob sakanaのサウンドプロデュースをしていた照井順政の自身のバンドSiraphとか、メタル方面の音でありながらヴィジュアル系の括りに入るNoGodとの2マンは、どうなるのか、どうしたいのかさっぱりわからない。

FRIKO来日公演@神田スクエアホールのこと

21日は神田スクエアホールでFRIKOの来日公演。

2月にファーストアルバムがリリースされ、その時にかなりバズってApple Musicの日本アルバムチャートで一瞬ですが10位くらいまで上がって、そのためか今年のフジロックに出演し、さすがにそれだけで行くという判断はできず涙を飲んだのですが、そしたらあっさり単独来日決定。
それなら行く。

彼らは男Vo.&G.と女Dr.の2人組ですが、音源を聴く限りWhite Stripesのような「2人の出す音だけでぶっ飛ばす」感はなく、サンプリングがあったり鍵盤や弦が入ったり、2人ならではの自由度でもって様々な方向の音にトライしていく感じの音。
でもどういう趣向を凝らしても、何となくコアはブレない「彼らならではの空気感」はあって。

それがライブではどうなるかと思っていたのですが、サポートのギターとベースの4人編成でもって、概ね「4人の出す音だけでぶっ飛ばす」演奏になっていて笑う。
ほとよく抑揚も効いているし、1曲ステージの端に置かれた鍵盤を使う曲もありましたが、全体的にあの丁寧なアレンジやエフェクト処理を施した音源は何だと思うくらいに肉体性を伴った、乱暴と言っていいくらいの演奏。

でもそれがいい。
日本のバンドでもフレデリックなんかは、音源はゴリゴリにシーケンス使っている割にライブになると完全にギターバンドの乱暴さを携えたライブバンドになるわけですが、そういう変貌。

音源をそのまま再現されたら多分「ふーん、いいじゃん」くらいで終わっていたと思うのですが、それがもう「うおーーー!」ってなるくらいの高ぶり。
多分これが彼らの「コア」なのでしょう。それに触れた気がしました。

しかしサポートのベースはずっと変な動きをしながら弾いていたり、ライブ終了後に撮影した際にも一番目立つなど、まるで空気読んでいなくて最高。