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議場の演壇に整備されているリフト。ボタンで高さを調整できる=芦屋市精道町
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議場の演壇に整備されているリフト。ボタンで高さを調整できる=芦屋市精道町

 下肢の障害で車いすを使っている兵庫県芦屋市の長谷基弘市議(無所属)が、公明党の徳田直彦市議から市議会で差別的な発言を受けたとして、発言意図の説明を求める公開質問状を徳田市議に送付していたことが24日までに分かった。31日までに回答を求めている。

 質問状によると、差別的としているのは、長谷市議が副議長に立候補し、5月31日の全体協議会で所信表明をした際に徳田市議から投げ掛けられた発言という。

 一つは、議長・副議長は公式行事に出席することが多いとし「最近、入院されることも多いみたいですが(略)体調的には大丈夫だというふうに考えているのか」と問い掛けた。

 また、議場で壇上にある「議長席」にどう登るかを尋ねた。その際、議員が一般質問などで立つ「演壇」はリフトやスロープが整備済みであることに言及し「長谷議員が車いすを使用されていますので(演壇に)昇降できるように改装しました」と述べたという。

 これに対し長谷市議は「(体の)残った機能を全て使って自分なりのやり方で議員活動を含めてやっていきたい」など回答。すると徳田市議は「身体的なことうんぬんで(投票を)判断するとは言っていない。現状の状況についてお伺いしているわけで、議会の改装がダメともいいとも私は言及していない」と話した。

 長谷市議は両脚の骨が壊死する病気で約15年前から車いすを使っているといい、徳田市議の発言について「身体に障害や病気をもつ者は正副議長の資格がないと発言されているのと同じで差別発言だ」としている。

 徳田市議は取材に「差別発言にはあたらず、そんな意図もない。後日、正式に書面で回答する」とした。(大田将之)

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