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映像美はさらなる高みへ。

HDMIの標準を策定するHDMIフォーラムが来年(2025年)1月6日に開催されるカンファレンスで、HDMIの新しい仕様詳細を発表すると報じられました。

The Vergeによれば、この新しい仕様は「より高い解像度でさらに高いリフレッシュレートを可能にした新しいケーブル」がサポートされるとしています。それはつまり今のHDMI2.1よりも確実にパワーアップするよってこと。

実に8年ぶりの進化です

パワーアップ前(現在)の最新規格HDMI2.1が登場したのはなんと8年前の2017年。「CES 2017」で発表されたHDMI2.1登場時の目玉といえば、4K / 120Hzから8K / 60Hzであること、約3300万画素(7680×4320ピクセル)、データ転送48Gbpsは驚きとそんな高画質必要か…? という雰囲気で迎えられました。

2017年という時期を振り返ってみると、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)、iPhone X(テン)の登場した時期で、PS4 Proが発売されていました。テレビ業界では、シャープが8K対応の70インチAQUOS(アクオス)をいち早く投入して価格は約100万円。8Kという存在はかなり新しかった。

HDMI2.2はどこが進化するのか

満を持して登場する新規格、HDMI2.2はもちろん8年ぶりですから、さらにクオリティアップすることが見込まれます。さらに上のスペックとなれば、12Kや240Hzといったところでしょうか。

8年ぶりの新規格でありながらも、2017年の現規格のころと今では、ディスプレイや端末側の情勢も大きく変わってきています。HDMI2.2であっても今のディスプレイ界の流れに適応できているのか、今は8Kも徐々に普及しているけれど、10Kや16Kも近いうちに出ると予想される中で、この新規格がどこまで現在の技術をカバーできるのか。

むしろ新規格の方が市場よりも後ろを走るなんてことがない程度には、真新しい発表に期待したいところです。予想されているのが◯.2のアップデートですから、さらに上のスペックアップはHDMI3.0に取っておきつつ、着実なスペックアップに期待しましょう。

同じ形なのに規格多すぎ問題

1本で完結できて便利といえば便利でとてもありがたいのですが…iPhoneがiPhone 15からついにUSB-Cへ統一されたとき、非常に話題になったUSB-C規格多すぎ問題。

もちろんHDMIも同じ道を辿ります。新規格HDMI2.2があるということは、旧規格となる2.1、そしてこれまでの2.0や1.0(この間にも1.1や1.4、形状は異なるタイプA、C、D)があります。特別にハイクオリティな映像を楽しみたい! 今の規格では物足りない! という方以外は、すぐに新しいケーブルを買うべきとはならないと思いますが、この機会にディスプレイや端末につないでいる規格がそのポテンシャルを最大限発揮できているか、チェックするタイミングとしてはいいかも。

あのころのHDMIってどうだった?

これまでの流れを振り返ってみると、こっから先にどんな進化が起こりそうか見えてきます。最後はこれまでのHDMIの歴史をざくっと振り返って締めたいと思います。当時を思い出して少しノスタルジーに浸ってください。

HDMI1.0が登場したのは今から22年前の2002年のこと。xboxが登場したころです。それ以前は黄・赤・白のケーブルのアナログ映像・音声ケーブルを繋いでいました(懐かしい)。

HDMI1.0は、1600×1200 / 60Hzの解像度、通信速度4.95Gbpsでした。それが2013年に登場したHDMI2.0のころには、解像度3840×2160(4K)/60Hz、通信速度18Gbpsにまで進化していました。1世代の進展まで約10年を要しています。 来年登場の新たな規格も、いつかは過去として語られる日が来るんでしょうね。

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Source: The Verge, 価格.com マガジン, SANWA SUPPLY