概要
あらゆる正しさはメアリに託された
この世には神に愛された人間が確かに居る。例えば今年、進学したばかりの周防メアリ。彼女は失敗も挫折もせず、不自然なくらい誰からも嫌われず、それでいて容姿端麗、文武両道と非の打ち所がない女子高生だ。
俺こと檜木創太はそんな周囲に反して唯一メアリを嫌う男子高校生だが、お蔭で彼女を好く人間からは徹底的に嫌われ、遂には家族からも嫌われるようになってしまった。
高校に進学しても状況に変化はなく、逃れるように辿り着いたのは鳥居の欠けた神社。
「人の子を見るのはいつぶりか……何故、ここに来た?」
持たざる俺が唯一持っているモノ。それは『人ならざるもの』を視る力。この力だけが俺を支えてくれる。この力がある限り、
俺は決してメアリには屈しない。今日も明日も明後日も、完璧な存在を不完全たらしめる。
俺こと檜木創太はそんな周囲に反して唯一メアリを嫌う男子高校生だが、お蔭で彼女を好く人間からは徹底的に嫌われ、遂には家族からも嫌われるようになってしまった。
高校に進学しても状況に変化はなく、逃れるように辿り着いたのは鳥居の欠けた神社。
「人の子を見るのはいつぶりか……何故、ここに来た?」
持たざる俺が唯一持っているモノ。それは『人ならざるもの』を視る力。この力だけが俺を支えてくれる。この力がある限り、
俺は決してメアリには屈しない。今日も明日も明後日も、完璧な存在を不完全たらしめる。