TC-1 (ミサイル)
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TC-1(天剣1型、中国語:天劍一)は、中華民国の短距離の赤外線誘導空対空ミサイルである。このミサイルは、撃ち放し能力とレーダーによるスレーブ能力を持っている。
赤外線画像シーカー、高性能弾頭、固体燃料モーターと誘導制御装置で構成されている[1]。シーカーは二重スペクトル赤外線を使用し、探知距離は18.5kmである[2]。TC-1は、捷羚防空システムの地対空ミサイルとしても使用されている[3][4]。
開発
[編集]天剣1型は1980年代半ばに開発され、1986年5月に台湾初の国産空対空ミサイルとして発表された[5]。1991年に生産が開始され、1993年には空対空版が中華民国空軍に配備された。アメリカ合衆国のAIM-9(台湾でも使用中)と顕著な類似性を持ち、F-16に搭載されるAIM-9と同様の役割を国産防衛戦闘機で果たしている。
2017年、NCSISTは大口径モーターを搭載したTC-1の派生型を展示した[6]。
運用履歴
[編集]天剣1型は、2019年の台湾東海岸沖訓練で採用された[7]。
運用国
[編集]派生型
[編集]- TC-1L
- Sea TC-1
参照
[編集]- ^ “NCSIST”. www.ncsist.org.tw. 2017年2月12日閲覧。
- ^ “IR Seeker (Sky Sword I)”. cmano-db.com. CMANO. 1 August 2019閲覧。
- ^ http://missiledefenseadvocacy.org/air-defense/air-defense-of-u-s-partners/allied-air-defense-systems/the-antelope/
- ^ https://www.armyrecognition.com/taiwan_taiwanese_missile_vehicle_system_uk/antelope_tien_chien_1_tc-1_surface-to-air_defense_missile_system_technical_data_sheet_specifications.html
- ^ Jane's Weapon Systems. F. Watts. (1987)
- ^ Cheng Jiawen. “國造海劍羚艦對空飛彈 預計111年服役”. udn.com. UDN. 8 May 2019閲覧。
- ^ Evelyn Kao. “Taiwan holds live-fire drill along east coast”. focustaiwan.tw. Focus Taiwan. 1 August 2019閲覧。
- ^ “Antelope Air Defense System”. www.ncsist.org.tw. National Chung Shan Institute of Science and Technology. 1 April 2019閲覧。
- ^ Minnick. “Taiwan Defense Show Exhibits New Weapons”. www.defensenews.com. Defense News. 1 April 2019閲覧。
関連項目
[編集]- 類似武器
- サイドワインダー (ミサイル)
- RAM (ミサイル)
- 90式空対空誘導弾
- 04式空対空誘導弾
- R.550 (ミサイル)
- MICA (ミサイル)
- MAA-1 Piranha
- Aダーター
- ファッター (ミサイル)
- R-73 (ミサイル)
- PL-9 (ミサイル)