コンテンツにスキップ

Roblox

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Roblox
ジャンル ゲーム作成システム
オンラインゲーミングプラットフォーム
コミュニケーションゲーム
対応機種

Microsoft Windows8,10,11[1]

Mac (Roblox Launcher:Mac OS X 10.7以降[2])&(Roblox Studio:Mac OS X 10.11以降[3])

ChromeOS(バージョン53以降[4])

Android(6.0以降[5])

iOS(9.0以降[6])

Fire OS(Kindle Fire HDX 7(第3世代)、Kindle Fire HDX 8.9(第3世代)、Fire HDX 8.9(第4世代)、Fire HD 6および7(第4世代)、Fire HD 8および10(第5世代)、およびFire(第5世代) Gen)を除く:Amazon Fire HD 2013[7])

Xbox One

PlayStation 4

PlayStation 5

Meta Quest 2

Meta Quest Pro
開発元 Roblox Corporation英語版
ディレクター デイビット・バシュッキErik Cassel(エリック・カッセル)[1]
人数

1人~700人(開発者がゲームごとに設定)*注意*200~700人に設定するには Robloxベータプログラムに参加することが必須 現在は閉じられている

https://devforum.roblox.com/t/enroll-in-the-roblox-beta-program/45778/1
発売日

PC(WindowsmacOS):2006年9月1日

iOS:2012年12月11日

Android:2014年6月16日

Xbox One:2015年11月20日

Playstation:2023年10月10日

Meta Quest 2、Meta Quest Pro:2023年9月
テンプレートを表示

Robloxロブロックス)は、ユーザーがゲームを作成、共有し、他のユーザーが作成したゲームをプレイできるオンラインゲーミングプラットフォームおよびゲーム作成システム。2004年デイビット・バシュッキとErik Cassel(エリック・カッセル)が開発、2006年にリリースされた。このプラットフォームは、プログラミング言語のLuaでコード化された様々なジャンルのユーザー作成ゲームを管理できる。

Robloxはサービス開始以来、しばらくはプラットフォームとしても会社としても比較的小規模だった。しかし、2010年代後半に急速に成長し始め、さらにCOVID-19によるパンデミックがこの成長を助長することになった[2][3]

基本は無料でプレイでき、ゲーム内購入は「Robux(ロバックス)」と呼ばれる仮想通貨を通じて利用できる。2020年8月の時点で、月間のアクティブユーザー数は1億6400万人を超えており、米国では16歳未満のすべての子供たちの半数以上がプレイしている[4]。ユーザーからは概ね肯定的に評価されている一方、不誠実な運営やマイクロトランザクションの導入、サービス自体が子どもに対する慣行的な搾取であるといった批判も受けている。

2016年にXbox One版が配信されたが、処理の安定性などに問題があり、Xbox Series X/Sなどの上位機種でなければ安定したフレームレートでプレイすることが難しい場合がある(ただし、スマートデリバリーを名乗った作品ではない)。2023年10月にはPlayStation版が配信開始された。

概要

[編集]

Roblox Studio(ロブロックス スタジオ)

[編集]
現在のRoblox Studioのロゴ。Roblox Playerのロゴは薄い灰色であり、上と下の隙間がない。

Robloxを使用すると、プレーヤーは独自のエンジンであるRoblox Studioを使用して独自のゲームを作成し、他のユーザーがプレイすることができる。ゲームは、プログラミング言語Luaを利用してゲームの環境を操作するオブジェクト指向プログラミングシステムの下でコーディングされている。しかし、Roblox Studio上では一部オリジナルの命令が提供されている[5][6]。ユーザーは、「ゲームパス」と呼ばれる1回限りの購入または「開発者製品」または「製品」と呼ばれる複数回、共にRobuxというRobloxの仮想通貨を使って購入できるマイクロトランザクションを通じて、購入可能なコンテンツを作成できる。購入による収益の一部は、開発者とRoblox運営の間で分割される。ただし、Roblox運営がそのように収益を分割する目的が、デバッグ等のためなのか、Robux購入の収益のためなのかは不明である[7][8]。Roblox Studioを使用して作成されたゲームの大部分は子供によって開発されており、年間合計2,000万のゲームがRoblox Studioを使用して作成されている[9]

アイテムと通貨

[編集]
Robuxのロゴ。

さらに、プレーヤーはプラットフォーム上でアバターとして機能する仮想キャラクターを装飾するために使用できる仮想アイテムを購入、販売、および作成できる[10]。服は誰でも購入できるが、販売できるのはプレミアムメンバーシップを持つプレイヤーのみに限られている。Robloxの管理者のみ、公式のRobloxユーザーアカウントでアクセサリー、ボディパーツ、ギア、およびパッケージを販売できる[11]。このうちバーチャルハットとアクセサリーは、Roblox Corporationでの過去の経験を持つ選ばれた少数のユーザーによって公開することもできる。フルタイムの仕事としてアイテムをデザインするクリエイターが何人かおり、最も収益の高いクリエイターは、アイテムの売り上げから年間10万ドル以上を稼いでいる。また、コレクタブルアイテムは、プレミアムメンバーシップユーザー間でのみ取引または販売できる[12]。これらのアイテムには最近の平均価格(RAP)が設定されており、価格はユーザーからの需要によって変動する。これらのアイテムは仮想通貨PayPalなどの支払方法によって取引される[13]

2019年8月以降は、クリエイターの応募要件を満たしたユーザーに限りバーチャルハットやアクセサリーをUGC(ユーザー生成コンテンツ)として作成、販売できる制度が追加された[14]

アカウントのセキュリティ

[編集]

ロブロックスにはメールアドレス認証や、多要素認証、復元コードなどがあり、それに登録することでアカウントの安全性を高めることができる。メールアドレスを認証することで認証した証としてアバターの装飾で使える帽子などを入手できる。二段階認証をすると毎回ログインの際に登録したメールアドレス宛に認証コードが送られ、そのコードを入力することでログインできるようになる[15]。このとき「デバイスを30日間信頼する」の項目にチェックを入れると、ログインした端末でのみ30日間二段階認証をスキップすることができる。

Robux (ロバックス)

[編集]

Robuxは、プレイヤーがさまざまなアイテムを購入できるようにするRobloxの仮想通貨である。日本では2023年4月28日にRobloxギフトカードを発売した。[要出典]Robuxギフトカードはアカウントにチャージされ、ウォレットからrobuxを買うかプレミアムメンバーシップを買うことができる。Robuxは「R$10」のように表記される。1 Robuxは日本円で約1円ほどだったが、2022年4月頃からは円安の影響で値段が約1.7円強になっている。プレイヤーは、実際の通貨で購入することで、プレミアムメンバーシップを持つメンバーに与えられる定期的な収入、そしてRobloxで仮想コンテンツを作成および販売することで他のプレイヤーから、Robuxを入手できる。ユーザー生成コンテンツの販売を通じて取得したRobuxは、WebサイトのDeveloper Exchange(DevEx)システムを介して実際の通貨に交換できる。

なお、Robuxは無料で生成することができない通貨にもかかわらず、Robuxに関連する詐欺は数多く存在し、主に詐欺ウェブサイトを宣伝するスパムメッセージ、無料でRobuxを提供(生成)すると騙り、アカウントの情報を盗むフィッシング詐欺のように設計された詐欺ゲーム、および無効なRobuxコード(使用済みまたは適当に作成された物)などを中心に展開されている[16][17]。ただし、アンケートに回答することで無料でRobuxを入手できるサービスは存在している[要検証]。詐欺師が他者のアカウントを乗っ取り、そのアカウントから詐欺サイトへの宣伝を行う不正利用の事例も存在する。

Tix (チケット)

[編集]

Tixの歴史

[編集]
  • Tix(Tickets)はRobuxの約1/20倍の価値があった、かつて2007年8月2日から配布されていたRobloxの仮想通貨である。
  • Tixは現在でいうアバターショップなどでRobuxと同様に様々なアイテムを購入するのに使われた。
  • Tixは唯一無料で入手できる仮想通貨であった。
  • 2016年3月15日、Robloxは自社ブログを通じてTixを翌月に廃止することを発表した。考えられた主な原因はALTアカウントを悪用して大量のTixを得ようとするユーザーが増加したためである。Robloxの財政難や収益欲しさが原因だと一部のユーザーなどからは考えられたが、ブログ投稿の中で共同創設者のDavid Baszuckiは、「削除の理由はお金を稼ぐためではなく、シンプルさを保ち、不正行為を勧めないためである。」と言及している。
  • Tixの削除によって詐欺は減少したが、多数のユーザーから不満の声があがり、Robloxから離れてしまう者も少なくなかった[18]
Tixのロゴ。

かつての入手方法

[編集]
  • ログインボーナスによって獲得できた。
  • 制作したゲームにプレイヤーがアクセスすることで獲得できた。
  • 一部のアイテムをアバターショップに売ることで獲得できた。
  • アンバサダープログラムに入ることで獲得できた。(2012年3月6日まで)[19]

RoblEXと呼ばれる両替システムを使用することにより、TixをRobuxへ変換したり、その逆を行うことができた。このシステムも、Tixの廃止に伴って削除された。

開発

[編集]
Robloxの最初のロゴ(1代目ロゴ)。2004年にデザインされた[20]
Robloxの2代目ロゴ。2005年2006年まで使われていた[21]

Robloxのベータ版は、2004年に共同創設者のDavid Baszucki(デイビット・バシュッキ)とErik Casselによって、元々は DynaBlocks(ダイナブロックス)という名前で作成された。Baszuckiは、その年に最初のデモのテストを開始した。 2005年にはRobloxに社名変更し、2006年9月1日に正式に設立された。2007年3月、RobloxはCOPPA英語版に準拠したセーフチャットの追加により、メニューから事前に用意されたメッセージを選択するように制限することで、13歳未満のユーザーのコミュニケーション能力を制限した。8月、Robloxはサーバーの改善を適用し、「Builders Clubビルダーズクラブ)」という名前のプレミアムメンバーシップサービスをリリースした。この有料メンバーシップ機能は、2019年9月に「Roblox Premiumロブロックス・プレミアム)」としてブランド名が変更された。

創設者の1人、Erik Casselは2013年2月11日で亡くなった。

Robloxの3代目ロゴ。様々なバリエーションを考えていたが、ほとんど同じデザインになった。2006年2017年まで使われていた[22]

2011年12月、Robloxは最初のハックウィークを開催した。これは、Roblox開発者が会社に提示する新しい開発のための独創的なアイデアに取り組む毎年恒例のイベントである。2012年12月11日iOSバージョンのRobloxがリリースされ、2014年7月16日にAndroidバージョンがリリースされた。 2013年10月1日、RobloxはDeveloper Exchange (DevEx)プログラムをリリースし、開発者がゲームで獲得したRobuxを実際の通貨に交換できるようにした。

2015年5月31日に、Smooth Terrain(スムース・テレイン)と呼ばれる機能が追加され、地形グラフィックの忠実度が向上し、物理エンジンが従来のブロック指向のスタイルからよりスムーズでリアルなスタイルに変更された。 11月20日、RobloxはXbox One向けにリリースされ、Robloxのスタッフが最初に選んだ15のゲームが選ばれた。 Xbox One用の新しいRobloxゲームは承認プロセスを経る必要があり、米エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会の基準に従った。

Robloxの4代目ロゴ。2017年2018年まで使われていた。

2016年4月には、Oculus Rift向けにRoblox VR(ロブロックス・ブイアール)をリリースした。リリースの時点で、1,000万を超えるゲームが3Dで利用可能だった[23]。ほぼ同じ時期に、セーフチャット機能が削除され、13歳未満のユーザー向けの受け入れ可能な単語のセットと他のユーザー向けのブラックリストに登録された単語のセットを含むホワイトリストに基づくシステムに置き換えられた。6月、同社はWindows 10と互換性のあるバージョンをリリースした。ゲームプラットフォームは2004年からPCに存在していたが、そのWebバージョンが作成されたとき、Windows用に構築されたスタンドアロンランチャーでアップグレードされたのはこれが初めてだった。また6月、Roblox Corporationは、商標権侵害の疑いでCinemark Theatersから訴えられた。

2017年10月に、Robloxはアカウントを使わずにプレイできる Guestゲスト)の廃止を決定した[24]。Guestはチャットが使用できない等の制限がかけられていたが、最終的にRobloxのコミュニティ拡大・人口増加が原因で廃止された。また同時期に、RobloxはQuackityなどのYouTuberが幾度と攻撃していたRobloxのフォーラムを閉鎖し[25]、フォーラムユーザー全体からの大きな反感を買った。

Robloxの5代目のロゴ。2018年2022年まで使われていた。

Robloxは、その時点まで運用していたテクノロジーが古く、頻繁に停止するため、2017年を通じて、サーバーテクノロジーに多くの更新を行った。 2019年2月、Robloxは、プラットフォームのローカライズ版を作成するために、Tencentの関連会社であるSonghua River Investment Limitedとの合弁事業を開始した。2020年11月の時点で、中国国立ラジオテレビ局はRobloxを中国で利用可能にするために必要なライセンスをまだ発行していなかった。 2020年7月、Robloxはオンラインとして機能するParty Placeの創設を発表した。この機能は、2020 Bloxy Awards(2020年度ブロクシー・アワード)で使用された新しいテクノロジーを使用して作成され、COVID-19パンデミックに対応して設計された。さらに、Robloxは2020年12月3日に中国でのリリースが許可された。

2021年、RobloxはチャットプラットフォームGuildedを買収した。

2021年10月28日、Robloxのサーバーが突如としてシャットダウンし、過去最長のダウンタイムとなり、サービスが3日間利用できなくなるアクシデントが発生した[26]

2021年12月、Robloxは中国向けサービスの提供を停止し、中国国内の検閲に対応した独自のアプリケーションで提供を継続することを発表した[27][28]

Robloxの6代目のロゴ。2022年9月2024年(現在まで)使われている。

2022年8月26日、新しいロゴが発表された[29]

2022年9月、Robloxは近年拡大している17~24歳のヤングアダルト層からの需要の高まりを受け、ゲームに年齢別レーティング制度を導入することを発表し、軽度の暴力描写を含むゲームについて、13歳以上対象であれば提供が可能とした[30]。また、2023年6月20日には、露骨な暴力描写や恋愛、アルコール類の表現などを含んだ17歳以上対象のゲームの提供を許可した[31]

2023年7月27日Meta Quest 2Meta Quest Pro向けにベータ版がリリースされ、9月に正式版がリリースされた[32]。同時期にRobloxはヘルシンキのベンチャー企業Speechlyを買収し、AIによるボイスチャットの管理に活用するとしている[33]

2023年10月10日PlayStation 4およびPlayStation 5向けにRobloxがリリースされた。

コミュニティと文化

[編集]

反人種差別の取り組み

[編集]

Robloxのユーザーは、人種差別に対する努力で有名であり、多くの常連ユーザーと共同創設者のBaszuckiが、ジョージ・フロイド抗議運動BLMへの支持を宣言している。しかし、2019年8月NBCニュースによる調査により、極右およびネオナチグループにリンクされた100を超えるアカウントが明らかになった。NBCからアカウントについて連絡を受けた後、Robloxのモデレーターはアカウントを削除した。

COVID-19パンデミックの影響

[編集]

COVID-19パンデミックはRobloxにさまざまな影響を及ぼした。パンデミックによって課せられた検疫により、社会的相互作用が制限されているため、Robloxは子供たちが互いにコミュニケーションをとるための手段として使用された。このコミュニケーション方法が実行されている最も有名な方法の1つは、プラットフォームで誕生日パーティーが開催される現象である。 2020年5月1日、Roblox Corporation(ロブロックスコーポレーション)は、COVID-19と戦っている慈善団体のために資金を集めるための仮想募金活動を発表した。 COVID-19は、ゲーム業界の大多数が経験した同様の効果と一致して、プラットフォームの収益とその上のプレーヤーの数の両方の大幅な増加を引き起こした。

レセプションと収益

[編集]

全体的な他の人からの評価

[編集]

Robloxは一般的に肯定的なレビューを受けている。Common Sense Mediaは、5つ星のうち4つを与え、Robloxのさまざまなゲームと子供たちの創造性を促進する能力を賞賛し、プラットフォームの分散型の性質はゲームの品質が異なることを意味することを発見し、若いプレーヤーのためにチャット機能を無効にして、可能性を防ぐことを推奨した。Family Online Safety InstituteのPatriciaEVanceは、プラットフォーム上での子供の相互作用を監視するように保護者にアドバイスしたが、「子供が自主的に遊び、探索し、交流し、創造し、学ぶことを可能にする」ためのプラットフォームを賞賛する方法」、そして子供たちにゲーム開発を体験することを奨励するその能力のためにRoblox Studioに特別な賞賛を与えた。 Trusted Reviewsは、プラットフォームの概要の中で、Roblox Studioを称賛し、「コンピューターのスキルを開発したり、大勢の聴衆から即座にフィードバックを受け取るプロジェクトを作成したりする人にとって、魅力は明らかです。」と述べている。 AndroidGuysの著者CraigHurdaは、より穏やかなレビューを行い、利用可能なゲームの数を賞賛し、ゲームが子供にとって面白いことを発見し、プラットフォームのオーディオが「ヒット・オア・ミス」であると宣言した。大人のプレイヤーにとっては魅力が限られていた。

様々な批判

[編集]

Robloxは、チャットフィルタリングシステムについて広く批判されているが、Robloxのフィルタリングシステムは検閲及び削除を行い、最も不適切なメッセージやコンテンツ、いくつかは依然としてシステムを回避することができる。これらの問題に対処するために、Robloxでは1,600人[要検証]がプラットフォームからそのようなコンテンツを削除するために働いている。 Robloxはプライバシー設定を提供している。保護者は、ユーザーが連絡できる相手を制限したり、プライベートサーバーへのアクセスを制限したり、ペアレンタルコントロールをオンにしたりできる。

Robloxでは性的なコンテンツは禁止されているが、プラットフォームには性的に露骨なゲームや画像が含まれているという批判が寄せられている。このコンテンツには、バーチャルセックスクラブやナイトクラブなどのアイテムが含まれ、これらのコンテンツの作成者は、Robloxのモデレーターが規制できないサードパーティのプラットフォームを介して主に通信する。

Roblox上では、「これをプレイするとRobuxやTixがもらえる」等のコンテンツを謳ったゲームが数多く存在する。Roblox StudioではRobuxを生成するシステムを作成することはできず、RobuxやTixがゲームから無償で貸与されることは起こり得ないため、これらのゲームは規約違反とみなされる。

Fast Company(ファストカンパニー)による2020年の調査では、性的なコンテンツはRoblox内で依然として普及しており、モグラー[誰?]による削除の試みは「モグラたたき」に例えられていることが分かった。しかし、報告前の近年、状況は概ね改善していることも判明した。

ゲーム

[編集]

ゲームプラットフォームとしてのステータスにより、Robloxにはさまざまな人気のゲームがある。2020年5月の時点で、Robloxで最も人気のあるゲームには、それぞれ1,000万人を超える月間アクティブプレーヤーがいた。2020年8月の時点で、少なくとも20のゲームが10億回以上プレイされ、少なくとも5,000のゲームが100万回以上プレイされている。TechCrunchは2021年3月に、Roblox内のゲームは無料でプレイできるビデオゲームで確立された伝統とは大きく異なり、成功したRobloxゲームは即時の満足に向けられていることを発見し、チュートリアルの追加を発見したと述べた。無料でプレイできるゲームに関する確立された知恵に反して、プレーヤーのエンゲージメントが大幅に減少した[34]

一部のゲームはプラットフォームとの処理の最適化を考慮していない場合があるため、最初の読み込みに時間がかかったり、処理落ちして起動自体が不可能なゲームもまれに存在する。また、ほとんどのゲームは育成ゲーム上のベースからRobuxによる課金要素を追加する傾向にある。

収益

[編集]

2017年のRoblox開発者会議の際、約170万人がいたゲームプラットフォームのクリエイターは2017年に少なくとも3000万ドルを稼いだと発表。また、iOS版Robloxは2019年11月に10億ドルの生涯収益を超えた。[要校閲]

2019年11月の生涯収益のうち、2020年6月に15億ドル、2020年10月に20億ドルであり、2番目に高い収益を誇るiOSアプリとなっている。 Robloxのいくつかの個別のゲームは、1,000万ドルを超える収益を蓄積しており、プラットフォーム上の開発者全体は、2020年の間に約2億5,000万ドルを稼ぐと予測されていた。結果として、2020年に3番目に高い興行収入を記録し、収益は22億9000万ドルとなり、これはTencentのタイトルであるPUBGとhonor of kingsの収益を下回る結果となった。

Roblox Corporation自体は40億ドルの価値があり、ベンチャーキャピタル会社のアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)が実質的な投資家として注目されている。 Roblox Corporationは、2020年11月19日新規株式公開を申請した。これは2021年初頭のある時点で上場企業になるための道の一部である。

フィギュア

[編集]

2017年1月、玩具メーカーのJazwares(ジャズウェアズ)はRoblox Corporationと協力して、プラットフォームの大規模な開発者が作成したユーザー生成コンテンツ(UGC)に基づいてミニフィギュアを作成した[35]ミニフィギュアには、レゴミニフィギュアのように手足と関節があり、交換可能な手足やアクセサリーもある。すべてのセットには、仮想アイテムの引き換えに使用できるコードが含まれている。また、ランダムなミニフィギュアを含むブラインドボックスもあり、ミステリーフィギュアを含む機会がある[36]

2021年4月13日、Robloxはハズブロとパートナーシップを結び、Robloxとコラボしたナーフモノポリーの商品を発売した[37]

不祥事

[編集]

Robloxのサーバーダウン障害

[編集]

2021年10月28日、プレイヤーがRobloxにログインできない、ゲームに入れないという問題が発生した。この問題は3日間に渡って発生していた。

2021年10月28日、プレイヤーからアバター(Roblox上でのスキン)でバグがあったと報告があり、 そしてその3時間後に少数ではあるがゲームに入れないなどの報告も出ていた。 その後約1時間後に約99%のプレイヤーがゲームに入れなくなっていた[要検証]

5時間目、Robloxのウェブサイトでバグが発生した。

6時間目、Robloxの全プレイヤーがゲームをプレイできなくなっていた。 そしてスマホ版ではログイン画面に戻される現象も発生していた。

7時間目、Robloxの全部のウェブサイトがロードがされなくなっていた。

8時間目、Roblox Studio(自分でRobloxのゲームを作るアプリ)を起動するのが困難になっていた。

15時間目、PCユーザーが限定的ではあるが入れるようになった。

18時間目、Robloxのサイトがシャットダウンした。

22時間目、Roblox運営が4時間に渡って原因を探っていたが、原因を特定する事はできなかった。 Roblox運営はこうツイートした。「今日の停止については、まだ進行中です。引き続き最新情報をお届けします。重ねて、遅延をお詫び申し上げます。 この機能停止は、プラットフォームでの特定のエクスペリエンスやパートナーシップに関連していないことがわかっています。」

サーバーダウンから1日が経った10月30日の44時間目、Robloxは最善を尽くしたが原因は見つからず、未だ解決できていなかった。 運営はこうツイートした。「停止の根本的な内部原因を特定したと考えています。 Robloxをできるだけ早く復旧して実行するために必要なエンジニアリングとメンテナンス作業を実行中です。お待ち頂きまして、ありがとうございます。」

サーバーダウンから2日が経った10月31日、Roblox運営はついに原因を発見したと表明。 31日のツイート「根本原因と解決策を特定しました。私たちは物事をオンラインに戻すことに取り組んでおり、一日中最新情報をお届けします。」 69時間目、Robloxに少数ではあるがプレイヤーが戻ってくる。

70時間目、スマホ版プレイヤーのログインが可能になり、スマホ版プレイヤーがプレイできるようになった。

75時間目~78時間目、75時間時点で50%ものプレイヤー、78時間目に完全にプレイヤーがプレイ出来るようになり、サーバーは正常に戻った。

「Oof (オーフ)」効果音の無断使用

[編集]

リリース当初から2022年7月27日まで、キャラクターがリセット(死亡)したときのRobloxの効果音は「Oof(オーフ)」サウンドだった。これは主に海外でミームとして認知され、プラットフォーム内でも人気を博していた。この効果音は元々、2000年のPCゲーム『メサイア英語: Messiah (video game)』に参加した作曲家トミー・タラリコ英語版によって制作された物であったが、Robloxは無許可でこの効果音を使用し続けていたため、彼とRobloxは著作権紛争に巻き込まれた。2022年にRobloxが同プラットフォームから当該サウンドを削除して別のサウンドに置き換えることに同意したことで論争は終了した[38]。現在は「Uf」に近い効果音が使用されている。

賞と表彰

[編集]

Robloxは次の称賛を受けている。

  • Inc. 5000アメリカで最も急成長している民間企業のリスト(20162017[39][40]
  • サンマテオ郡経済開発協会(SAMCEDA)(サムセダ)優秀賞(2017[41]
  • San Francisco Business Times 'Tech&Innovation Award – Gaming / eSports(2017[11]

出典

[編集]
  1. ^ David Baszucki (February 12, 2013). “In Memory of Erik Cassel – Roblox Blog”. Roblox. June 21, 2019時点のオリジナルよりアーカイブJune 21, 2019閲覧。
  2. ^ Levy, Ari (2020年4月8日). “While parents Zoom, their kids are flocking to an app called Roblox to hang out and play 3D games” (英語). CNBC. 2021年11月11日閲覧。
  3. ^ How Roblox avoided the gaming graveyard and grew into a $2.5B company” (英語). TechCrunch. 2021年11月11日閲覧。
  4. ^ Lyles, Taylor (2020年7月21日). “Over half of US kids are playing Roblox, and it’s about to host Fortnite-esque virtual parties too” (英語). The Verge. 2021年11月11日閲覧。
  5. ^ The best Roblox games” (英語). PCGamesN. 2021年11月11日閲覧。
  6. ^ How to Learn Roblox and Roblox Studio”. Game Development Envato Tuts+. 2021年11月11日閲覧。
  7. ^ Mavoa, Jane. “Why is kids' video game Roblox worth $38 billion and what do parents need to know?” (英語). The Conversation. 2021年11月11日閲覧。
  8. ^ Bloomberg - Are you a robot?”. www.bloomberg.com. 2021年11月11日閲覧。
  9. ^ DocSend - Simple, intelligent, modern content sending” (英語). DocSend. 2021年11月11日閲覧。
  10. ^ Phillips, Catherine (17 July 2017). “Roblox: Everything you need to know about the online game your children are obsessed with”. Metro. 29 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ6 February 2018閲覧。
  11. ^ a b Procter, Richard (17 May 2017). “Roblox lets users build their own virtual world”. San Francisco Business Times. 29 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ6 February 2018閲覧。
  12. ^ Jagneaux, David (15 December 2017). “Roblox 101: Getting Started With ROBUX and The Builders Club”. Geek.com. 29 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ6 February 2018閲覧。
  13. ^ Cox, Joseph (2022年2月14日). “How Roblox ‘Beamers’ Get Rich Stealing from Children” (英語). Vice. 2023年8月13日閲覧。
  14. ^ UGC Catalog is now live!” (英語). Roblox Developer Forum. 2023年9月27日閲覧。
  15. ^ アカウントに2段階認証プロセスを追加する”. Roblox Corporation. 2023年8月13日閲覧。
  16. ^ Jagneaux, David『The Ultimate Roblox Book: An Unofficial Guide: Learn How to Build Your Own Worlds, Customize Your Games, and So Much More!』Simon & Schuster、2018年1月1日、240頁。ISBN 978-1507205334 
  17. ^ Action News Troubleshooters: Spotting video game scams” (英語). 6abc Philadelphia. 2021年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
  18. ^ Ticket” (英語). Roblox Wiki. 2023年1月27日閲覧。
  19. ^ Ambassador program” (英語). Roblox Wiki. 2023年1月27日閲覧。
  20. ^ Introducing Our Next-Generation Logo” (英語). Roblox Blog (2017年1月10日). 2021年5月1日閲覧。
  21. ^ Introducing Our Next-Generation Logo” (英語). Roblox Blog (2017年1月10日). 2021年5月1日閲覧。
  22. ^ Introducing Our Next-Generation Logo” (英語). Roblox Blog (2017年1月10日). 2021年5月1日閲覧。
  23. ^ This Company Just Introduced 20 Million People To Oculus Rift” (英語). Fortune. 2016年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月6日閲覧。
  24. ^ Removal of Guest Mode” (英語). DevForum | Roblox (2017年10月3日). 2021年3月8日閲覧。
  25. ^ Important Announcement Regarding Closure of Forum - Roblox Forum Archive”. archive.froast.io. 2021年3月8日閲覧。
  26. ^ Roblox Status”. status.roblox.com. 2021年11月11日閲覧。
  27. ^ Roblox takes down China app, says building another version”. Reuters. 2024年1月6日閲覧。
  28. ^ Cox, Joseph (2022年7月25日). “Revealed: Documents Show How Roblox Planned to Bend to Chinese Censorship” (英語). Vice. 2024年1月6日閲覧。
  29. ^ Our Refreshed Logo” (英語). Roblox Blog (2022年8月26日). 2023年8月13日閲覧。
  30. ^ Liao, Shannon (2022年9月9日). “Roblox wants to advertise to gamers ages 13 and up in the metaverse” (英語). Washington Post. ISSN 0190-8286. https://www.washingtonpost.com/video-games/2022/09/09/roblox-ads-metaverse/ 2024年1月6日閲覧。 
  31. ^ Heath, Alex (2023年6月20日). “Roblox will allow exclusive experiences for people 17 and over” (英語). The Verge. 2024年1月6日閲覧。
  32. ^ Castellaw, Christopher (2023年8月4日). “The Meta Quest Roblox Beta Has Over 1 Million Downloads Already” (英語). GameRevolution. 2024年1月6日閲覧。
  33. ^ Writer, Sophie McEvoy Staff (2023年9月25日). “Roblox acquires AI voice moderation start-up Speechly” (英語). GamesIndustry.biz. 2024年1月6日閲覧。
  34. ^ 5 mistakes creators make building new games on Roblox” (英語). TechCrunch. 2021年11月11日閲覧。
  35. ^ Takahashi, Dean (10 January 2017). “Roblox launches toys based on its user-generated games”. VentureBeat. 30 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ7 November 2017閲覧。
  36. ^ Fennimore, Jack (2 August 2017). “Roblox Toys Wave 2 Hits Store Shelves This August”. Heavy.com. 30 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ7 November 2017閲覧。
  37. ^ Tsai, Katie (2021年4月13日). “Roblox shares up after gaming platform partners with Hasbro for Monopoly and Nerf products” (英語). CNBC. 2024年1月9日閲覧。
  38. ^ “Roblox game-makers must pay to die with an 'oof'” (英語). BBC News. (2020年11月11日). https://www.bbc.com/news/technology-54902039 2023年8月13日閲覧。 
  39. ^ Inc. 5000 2016: The Full List”. Inc. 5000. 16 July 2018閲覧。
  40. ^ Inc. 5000 2017: The Full List”. Inc. 5000. 16 July 2018閲覧。
  41. ^ Business Innovators Honored”. Bay Meadows: San Mateo (17 March 2017). 30 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ16 July 2018閲覧。

外部リンク

[編集]