Kryo (マイクロアーキテクチャ)
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生産時期 | 2015年から |
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CPU周波数 | 1.36 GHz から 2.96 GHz |
プロセスルール | 7nm から 14nm |
アーキテクチャ | ARMv8-A |
コア数 | 2+2/4+4/2+6/1+3+4 |
Kryo(クライオ)は、ARMv8-A 64ビット命令セットを実装し、Kraitコア(32ビット命令セット)の後継として機能する一連のマイクロアーキテクチャ。Qualcommによって設計される。
Kryo
[編集]2015年9月に初めて発表され、サムスンの14 FinFETプロセスで製造されたSnapdragon 820 SoCに使用された[1] 。Kyroコアは、異なるクロック周波数で動作するbig.LITTLE構成の2つのデュアルコアクラスタ(Snapdragon 820および821の場合)の両方の部分で使用できる。
概観
[編集]- アウト・オブ・オーダー実行のスーパースカラーパイプラインを持つパイプラインプロセッサ
- 32 KiB + 32 KiB L1キャッシュ[2]
- 512 KiB + 1 MiB L2キャッシュ(Snapdragon 820・821)、2 MiB L2キャッシュ (Snapdragon 835、クラスタ性能)
- コアパフォーマンス: 6.3 DMIPS/MHz
Kryo 280
[編集]このマイクロアーキテクチャの新世代「Kryo 280」は、2016年11月にSnapdragon 835チップセットと共に発表された[3] 。Kryo 280 CPUコアは、オリジナルのKryoの派生物ではなく、むしろARMのCortex-A73をセミカスタムした派生品である[4][5] 。新しいコアは、クロックあたりの実行命令整数を向上させる(+17%)一方で、元のKryoに比べて浮動小数点演算でのパフォーマンスを低下(-32%)させる。
Kryo 385
[編集]2017年12月にSnapdragon 845 SoCと共に発表された。高性能コア"Gold"(Cortex-A75派生)と電力効率コア"Silver"(Cortex-A55派生)があり、Snapdragon 845はbig.LITTLEアーキテクチャとしてGold 4コア/L2キャッシュ1MB、Silver 4コア/L2キャッシュ0.5MB、システム共有キャッシュ2MBから構成される。QualcommはSnapdragon 835よりも性能が高性能コアで25-30%、電力効率コアで15%向上するとしている。
脚注
[編集]- ^ "Qualcomm Announces Kryo CPU Details: Quad Core 2.2 GHz, 14nm FinFET". AnandTech. 2 September 2015. 2020年5月13日閲覧。
- ^ “The Qualcomm Snapdragon 820 Performance Preview: Meet Kryo”. AnandTech (2015年12月10日). 2020年5月13日閲覧。
- ^ "Get small, go big: Meet the next-gen Snapdragon 835". Qualcomm. 17 November 2016. 2020年5月13日閲覧。
- ^ Apple A10 Fusionを上回る性能を発揮するSnapdragon 835の詳細とその実力
- ^ Hummrick, Matt; Smith, Ryan (22 March 2017). “The Qualcomm Snapdragon 835 Performance Preview”. Anandtech 22 March 2017閲覧。