Cinema Songs
『Cinema Songs』 | ||||
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薬師丸ひろ子 の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ビクターエンタテインメント | |||
プロデュース |
薬師丸ひろ子 吉俣良 | |||
チャート最高順位 | ||||
薬師丸ひろ子 アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988002724239 ASIN B01LTHLXZI JAN 4988002724239 |
『Cinema Songs』(シネマ ソングス)は、薬師丸ひろ子のカバー・アルバム。2016年11月23日にビクターエンタテインメントから発売された。商品番号はVICL-64735。
解説
[編集]薬師丸ひろ子の映画音楽カバーアルバム。薬師丸ひろ子自らがセレクトした、国内外の映画音楽スタンダード曲を収録している。前作の『時の扉』に引き続き、吉俣良が編曲を担当している。ディスクジャケットのカメラマンには下村一喜を起用している。
初回生産分には、ボーナストラックとして、「セーラー服と機関銃〜Anniversary Version〜」 を収録している。
当初は洋楽〔英語詞〕だけにしようとする案もあった[3]。しかし、日本語の載った素晴らしい訳詞の存在もあり、結果、英語詞だけでなく、日本語詞も含む選曲となった[3]。選曲の根底には、歌の世界の先人たちから「決して歌わされるな、歌いたいものを歌え。それが信念になる」と常々アドバイスされたことが影響している[3]。
洋画は、薬師丸自身が知っているもの、世間で馴染み深いもの、気持よくメロディアスなものといった選曲をした結果、1950年代から1970年代の音楽になった[4]。主題歌ではないが、耳に残る、記憶に残る曲も選んでいる[3]。
当アルバム発売前に行われた『世界遺産劇場 春日大社 第六十次式年造替奉祝 薬師丸ひろ子コンサート』(2016年9月)では、収録曲のうち「戦士の休息」・「愛のバラード」・「ムーン・リバー」の3曲を歌唱した[5]。11月には『Cinema Songs』発売記念コンサートとなる『Premium Acoustic Night 〜シネマソングス〜』がビルボードライブ東京で開催された[6]。『Premium Acoustic Night』は追加公演が2017年1月にEX THEATER ROPPONGIで行われることになった[7]。
麻倉怜士によれば、ハイレゾ化された『Cinema Songs』の中でも特に「カヴァティーナ」は薬師丸の魅力の再現に成功していると述べている[8]。
薬師丸が歌う「追憶」は、2017年4月放送のフジテレビ系ドラマスペシャル『女の勲章』の主題歌に採用された[9]。
新たなマスター音源を採用した、アナログLP2枚組がステレオサウンドから2019年3月31日にリリースされる(型番:SSAR-038 - 039)[10]。
オリコンチャートの登場週数は8週、チャート最高順位は週間28位、累計7,811枚のセールスを記録した[11]
収録曲
[編集]全曲編曲:吉俣良(ボーナストラックを除く)
- ムーン・リバー
- 作詞:ジョニー・マーサー、作曲:ヘンリー・マンシーニ、訳詞:吉田旺
- アメリカ映画『ティファニーで朝食を』の主題歌。原題は"Moon River"。1961年の曲。主演女優のオードリー・ヘプバーンが歌唱。第34回アカデミー賞歌曲賞・第4回グラミー賞年間最優秀レコード賞・年間最優秀楽曲賞受賞曲。
- Smoke Gets In Your Eyes
- Mr.Sandman
- 作詞・作曲:パット・バラード
- 1985年のアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の挿入歌。1954年の曲。オリジナルはザ・コーデッツ。
- ベンのテーマ
- 作詞:ドン・ブラック、作曲:ウォルター・シャーフ、訳詞:増永直子
- アメリカ映画『ベン』の主題歌。原題は"Ben"。1972年の曲。歌唱したマイケル・ジャクソンは全米シングルチャート1位に初めてなった。第30回ゴールデングローブ賞 主題歌賞受賞曲。
- 薬師丸は小学生低学年の時、動物パニック映画『ベン』を見に、男子2人女子2人のダブルデートをしたことがある[12]。
- Tea For Two
- 作詞:アーヴィング・シーザー、作曲:ヴィンセント・ユーマンス
- 1950年の米ミュージカル映画『二人でお茶を』の主題歌。1925年の曲。主演女優のドリス・デイが歌唱。
- Cavatina
- 作詞:クレオ・レーン、作曲:スタンリー・マイヤーズ
- 1978年のアメリカ映画『ディア・ハンター』のテーマ音楽。1970年の曲。映画では歌はなくジョン・ウィリアムスによるギター演奏。その後、クレオ・レーンによって歌詞が付けられた。
- トゥモロー
- 作詞:マーティン・チャーニン、作曲:チャールズ・ストラウス、訳詞:片桐和子
- 米ミュージカル映画『アニー』の主題歌。1982年、1999年、2014年の合計3回映画化されている。元は新聞連載漫画を原作として製作されたブロードウェイ・ミュージカル。1977年の曲。
- 追憶
- 作詞:アラン&マリリン・バーグマン夫婦、作曲:マーヴィン・ハムリッシュ、訳詞:岩谷時子
- アメリカ映画『追憶』の主題歌。原題は"The Way We Were"。1973年の曲。主演女優のバーブラ・ストライサンドが歌唱。『ビルボード』誌1974年シングル年間ランキング第1位を獲得した曲。第46回アカデミー賞歌曲賞・第31回ゴールデングローブ賞 主題歌賞受賞曲。
- 2017年のドラマ『女の勲章』の主題歌[13]。
- コール
- 愛のバラード
- 戦士の休息
ボーナストラック
[編集]脚注
[編集]- ^ “Cinema Songs 薬師丸ひろ子”. ORICON STYLE (2016年12月5日). 2017年1月7日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot Albums Charts”. Billboard JAPAN (2016年12月5日). 2017年1月7日閲覧。
- ^ a b c d “【薬師丸ひろ子】薬師丸ひろ子「35年も歌を聴いてもらっていること自体が奇跡です」 映画と音楽をテーマに『シネマソングス』…(2/7ページ)”. 産経ニュース (2016年12月23日). 2017年1月4日閲覧。
- ^ “【薬師丸ひろ子】薬師丸ひろ子「35年も歌を聴いてもらっていること自体が奇跡です」 映画と音楽をテーマに『シネマソングス』…(1/7ページ)”. 産経ニュース (2016年12月23日). 2017年1月4日閲覧。
- ^ “薬師丸ひろ子、世界遺産コンサートで映画デビュー作『野性の証明』主題歌を初歌唱”. Musicman-NET (2016年9月26日). 2016年9月26日閲覧。
- ^ “薬師丸ひろ子、「Cinema Songs」発売記念コンサートで恩師・高倉健への想いを披露”. Musicman-NET (2016年11月28日). 2016年12月13日閲覧。
- ^ “薬師丸ひろ子「夢を作る仕事」と健さんとの思い語る - 音楽”. 日刊スポーツ (2016年11月25日). 2016年12月13日閲覧。
- ^ “35年ぶりセーラー服と機関銃が艶やか、麻倉怜士推薦のハイレゾ音源は? (1/3)”. 麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負. ASCII.jp (2017年2月5日). 2017年2月5日閲覧。
- ^ “薬師丸ひろ子が歌う名画主題歌「追憶」 松嶋菜々子主演ドラマのテーマ曲に”. ORICON NEWS (2017年4月8日). 2017年7月29日閲覧。
- ^ “新規マスターを採用した特別仕様のアナログ盤、薬師丸ひろ子「Cinema Songs」予約受付を開始しました!”. Stereo Sound ONLINE (2019年3月14日). 2019年3月15日閲覧。
- ^ “Cinema Songs 薬師丸ひろ子”. you大樹. オリコン. 2020年7月26日閲覧。
- ^ 坂本美雨 (2016年11月21日). “ゲストは…薬師丸ひろ子さん”. ディア・フレンズ. TOKYO FM. 2016年11月22日閲覧。
- ^ “薬師丸ひろ子が歌う名画主題歌「追憶」 松嶋菜々子主演ドラマのテーマ曲に”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年4月8日) 2017年4月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- 栗本斉 (2016年9月25日). “薬師丸ひろ子、ボーカルの説得力はどこから? 歌手35周年アルバム『Cinema Songs』を紐解く”. リアルサウンド. 2016年9月25日閲覧。
- “【薬師丸ひろ子】薬師丸ひろ子「35年も歌を聴いてもらっていること自体が奇跡です」 映画と音楽をテーマに『シネマソングス』…(1/7ページ)”. 産経ニュース (2016年12月23日). 2016年12月23日閲覧。
- 「聴かせる、薬師丸ひろ子 歌手デビュー35年記念アルバム」『朝日新聞』2016年12月26日付夕刊、第3版、第3面。
- 薬師丸 ひろ子|Cinema Songs|Victor Entertainment