CPサッカー
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CPサッカー(英: CP Football)の通称名で呼ばれる脳性まひ者7人制サッカー(のうせいまひしゃしちにんせいサッカー、英: Cerebral Palsy Football 7-a-side)とは、比較的軽度な脳性麻痺選手がプレーできるように考案されたサッカーである。「CP」はCerebral(脳からの)Palsy(麻痺)の略である[1]。
概要
[編集]対象は脳性麻痺の他、脳血管障害や外傷性脳損傷などの後天的な障害罹患選手も含む。立った状態で行う脳性麻痺スポーツの中で、唯一の団体スポーツ競技である[2]。
競技は国際脳性麻痺者スポーツ・レクリエーション協会(CPISRA)が統括しており、国際サッカー連盟(FIFA)が定めた11人制サッカーのルールを一部修正したものに沿って行われる。日本では日本CPサッカー協会(略称:JCPFA、旧:日本脳性麻痺7人制サッカー協会)が統括する。
競技可クラス
[編集]杖の使用は認められておらず、自力で走ることが可能な選手に限るため、C4以下はこの競技に参加できない。
- C5 - 両下肢に麻痺があるが歩行可能。
- C6 - 四肢に不随的な動きがあるが歩行可能。
- C7 - 片麻痺。
- C8 - 軽度。
ルール
[編集]- 1チームはゴールキーパーを含む7人のプレーヤーで構成[3]。
- その7人のうち、必ずC5・C6クラスの選手が常に出場している状況でなければならない(いない場合は6人で試合をする)。
- C8クラスの選手は最高2人までしかピッチに立てない。
- 選手交代は3人。
- 試合時間は30分ハーフ。ハーフタイム15分。
- フィールドは縦75m~70m×横55m~50m。ゴールは幅5m×高さ2m。
- オフサイドは適用しない。
- 片手でのアンダースローイン可。
歴史
[編集]1978年、ドイツのヴィルデスハウゼンにCPISRAが設立、同年にスコットランドのエディンバラで初のCPサッカーの国際大会が開催された。当初はヨーロッパを中心に行われていたCPサッカーはその後世界に広がっていった。1984年ニューヨーク・ストークマンデビルパラリンピックからパラリンピックの種目となった。
2015年1月、IPC(国際パラリンピック委員会)により、2020年東京パラリンピックの実施種目から落選したことが発表された。2024年パリパラリンピックでも実施されていない。
日本では2001年4月にJCPFAが設立され、2004年、2012年の全国障害者スポーツ大会において、オープン競技に採用された。
脚注
[編集]- ^ “CPサッカーとは”. 日本CPサッカー協会. 2024年9月24日閲覧。
- ^ “CPサッカー(脳性麻痺)|障がい者サッカー”. 日本サッカー協会. 2024年9月24日閲覧。
- ^ 脳性麻痺者の7人制サッカーの競技規則
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 国際脳性麻痺者スポーツ・レクリエーション協会
- 日本CPサッカー協会
- その発祥と現在の活動について - 傷害保険福祉研究情報システム