2MASS J21265040-8140293
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2MASS J21265040-8140293 | |
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星座 | はちぶんぎ座 |
見かけの等級 (mv) | 15.54(Jバンド)[1] |
分類 | 太陽系外惑星? 褐色矮星? |
発見 | |
発見年 | 2009年 |
発見方法 | 直接撮影 |
位置 | |
赤経 (RA, α) | 21h 26m 50.406s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | −81° 40′ 29.32″[1] |
視線速度 (Rv) | 8.4 ± 2.1 km/s[2] |
固有運動 (μ) | 赤経: 46.7 ミリ秒/年[1] 赤緯: -107.8 ミリ秒/年[1] |
距離 | 104+9.45 −7.82 光年 (31.9+2.9 −2.4 パーセク[2]) |
軌道要素と性質 | |
軌道長半径 (a) | ~6,900 au[2] |
公転周期 (P) | ~90万年 |
物理的性質 | |
質量 | 11.6 - 15.0 MJ[2] |
スペクトル分類 | L3[1][2] |
表面温度 | 1,800 ± 100 K[2] |
年齢 | 1,000万 - 1億5,000万年[2] |
他のカタログでの名称 | |
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2MASS J21265040-8140293は地球から約80.7光年離れた位置にある赤色矮星TYC 9486-927-1を公転している太陽系外惑星、または褐色矮星である。名称が長いため、JMASS J2126-8140や2MASS J2126と略されることが多い。本項では以下、「2MASS J2126」と表記する。
概要
[編集]2MASS J2126は2009年にその存在が発見されたが、当時は褐色矮星か自由浮遊惑星だと思われていた[3]。しかし、2016年1月にこの天体が約6900AU離れた位置にあるスペクトル型M2型の小さな恒星、TYC 9486-927-1を約90万年で公転していることが確認された[2][4]。現在、確認されている中では恒星からの距離と公転周期が最も長い天体であるとされている。公転周期があまりにも長すぎるため、2MASS J2126は誕生以来、まだ50周ほどしか軌道を公転していないとされている[4]。
2MASS J2126は木星の11.6-15倍の質量[2]を持つ。これは太陽系外惑星と褐色矮星の境界線に位置する値である。スペクトル型はL3型[1][2]で、これは褐色矮星に見られるスペクトルであり、表面温度も1800Kと高温である。年齢が1000万-1億5000万年[2]と推測されているため、形成時の余熱などが残っていると考えられる。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g “2MASS J21265040-8140293 -- Brown Dwarf (M<0.08solMass)”. SIMBAD. 2017年1月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k N.R. Deacon, J.E. Schlieder, S.J. Murphy (22 January 2016). "A nearby young M dwarf with a wide, possibly planetary-mass companion". arXiv:1601.06162v1 [astro-ph.EP]。
- ^ Cruz, K.L.; Kirkpatrick, J.D.; Murphy, S. (2009). “Young L Dwarfs Identified in the Field: A Preliminary Low-Gravity, Optical Spectral Sequence from L0 to L5”. Astron. J. 137: 3445.
- ^ a b “史上最大の恒星系を発見「太陽」と惑星までの距離1兆キロ”. AFP通信社 (2016年1月28日). 2016年1月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Planet JMASS J2126-8140 The Extrasolar Planet Encyclopaedia