鱗片
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鱗片(りんぺん、scale)は、生物体に(特に表面に)生じる鱗状の構造の総称である[1]。
植物における鱗片
[編集]- 鱗片(ramentum) - 鱗毛(scaly hair)とも呼ばれる[2]、大葉シダ植物の薄嚢シダ類およびリュウビンタイ類が持つ、根茎や羽葉上に生える毛状突起の一種で[1]、2列以上の細胞列からなる[3]。毛状突起#鱗片を参照。
- 鱗片葉(scaly leaf)ともいう、植物の葉が変形して鱗状となったもの[1]。タケノコの皮、ユリ科植物の球根(鱗茎)の外側の皮、ギンリョウソウの茎を覆う組織など[4][5]。球果植物の雌性胞子嚢穂(球花)も鱗片葉(鱗片)が集合してできており、その1つ1つは種鱗と苞鱗、胚珠が結合してできた種鱗複合体(seed scale complex)となっている[6]。
動物における鱗片
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 巌佐庸、倉谷滋、斎藤成也、塚谷裕一『岩波生物学辞典 第5版』岩波書店、2013年2月26日、1479頁。ISBN 9784000803144。
- ^ 巌佐庸、倉谷滋、斎藤成也、塚谷裕一『岩波生物学辞典 第5版』岩波書店、2013年2月26日、384頁。ISBN 9784000803144。
- ^ 岩槻邦男『日本の野生植物 シダ』平凡社、1992年2月4日、11頁。ISBN 4-582-53506-2。
- ^ “鱗片(りんぺん) | 写真でわかる園芸用語集|見て納得!かんたんガーデニング用語辞典”. 2022年2月16日閲覧。
- ^ “鱗片葉 - 世界の花だより” (2021年5月10日). 2022年2月16日閲覧。 “「銀竜草」という漢字名は、下向きに咲く花と鱗片に包まれた姿を竜に見立てた”
- ^ 熊沢正夫『植物器官学』裳華房、1979年8月20日、31-32頁。
- ^ “鳥羽水族館 飼育日記 » Blog Archive » ウロコムシはいかがでしょう?” (2014年5月14日). 2022年2月16日閲覧。