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遠矢駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠矢駅
駅舎(2018年9月)
とおや
Tōya
B54 東釧路 (7.4 km)
(7.3 km) 釧路湿原 B56
地図
所在地 北海道釧路郡釧路町遠矢2丁目23-1
北緯43度2分52.39秒 東経144度27分30.19秒 / 北緯43.0478861度 東経144.4583861度 / 43.0478861; 144.4583861座標: 北緯43度2分52.39秒 東経144度27分30.19秒 / 北緯43.0478861度 東経144.4583861度 / 43.0478861; 144.4583861
駅番号 B55
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 7.4 km(東釧路起点)
電報略号 トヤ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
40人/日
-2014年-
開業年月日 1927年昭和2年)9月15日[1]
備考 無人駅
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遠矢駅(とおやえき)は、北海道釧路郡釧路町遠矢2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B55事務管理コードは▲111601[2]

歴史

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1977年の遠矢駅と周囲約500m範囲。上が網走方面。かつて周囲は戦中から戦後にかけての乱伐による禿山が控える湿原脇の寂しい耕作地帯であったが、山に木々が戻り、駅裏に造成されたばかりの住宅地が見える。構内踏切で連絡する、ずれた形の相対式ホーム2面2線を有しているが、比較的早い時期に貨物取扱いを止めていて、駅裏側の貨物線は撤去されている。駅舎横の釧路側にあった貨物ホームと引込み線は薄い軌道跡の痕跡以外跡形も無い。後に相対側ホームと線路が撤去されて駅舎側ホームに棒線化されたが、代わりに駅舎横の元の貨物ホーム側へ保線用の引込み線が敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語の「トヤ(to-ya)」(沼の岸)に由来するが[7][8][9]、沼は現存しない[7]

駅構造

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単式ホーム1面1線の地上駅。旧下り本線が使われており、かつては上り本線(相対式ホーム)も有し列車交換が可能であった[9]釧路駅管理の無人駅である。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 65 [10]
2016年(平成28年) 22.8 [JR北 1]
2017年(平成29年) 19.6 [JR北 2]
2018年(平成30年) 15.4 [JR北 3]
2019年(令和元年) 12.0 [JR北 4]
2020年(令和02年) 11.6 [JR北 5]
2021年(令和03年) 12.8 [JR北 6]
2022年(令和04年) 12.2 [JR北 7]
2023年(令和05年) 11.8 [JR北 8]

駅周辺

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釧路市ベッドタウンとして急速に宅地化が進む[9]

  • 国道391号
  • 釧路町役場遠矢支所
  • 釧路警察署遠矢交番
  • 遠矢郵便局
  • 標茶町農業協同組合(JA標茶町)釧路町支所
  • 太平洋レミコン釧路工場
  • 岩保木山展望台
  • 南蛮酊(なんばんてい)(ザンタレが名物料理)
  • くしろバス「遠矢4丁目」停留所[11]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線[12]
塘路駅 (B58) - *(細岡駅 (B57) - **釧路湿原駅 (B56) - 遠矢駅 (B55) - 東釧路駅 (B54)
*:細岡駅は、冬季間は全列車が(一部列車は通年)通過する。
**:釧路湿原駅は、一部列車が通過する。

脚注

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注釈

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  1. ^ この時点では釧路駅 - 別保信号場(→東釧路駅)間は根室本線との重複区間。

出典

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  3. ^ 内閣印刷局, ed (1927-09-08). “鉄道省告示 第198号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (210). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956670/2. 
  4. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 95
  5. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 104
  6. ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
  7. ^ a b アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月6日閲覧。
  8. ^ 『北海道鉄道駅大図鑑』 p. 296
  9. ^ a b c 『北海道 釧網本線』 p. 89
  10. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、912頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  11. ^ 遠矢4丁目”. NAVITIME. 2019年11月14日閲覧。
  12. ^ 下り順に記載。路線は東釧路駅が起点。

JR北海道

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  1. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102545/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/08.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818153329/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/08.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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