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草野大悟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
くさの だいご
草野 大悟
生年月日 (1939-09-07) 1939年9月7日
没年月日 (1991-02-27) 1991年2月27日(51歳没)
出生地 大日本帝国の旗 日本統治下台湾台中市
出身地 日本の旗 日本鹿児島県
ジャンル 俳優
活動期間 1961年 - 1991年
活動内容 舞台映画テレビドラマ
配偶者 田島和子
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草野 大悟(くさの だいご、1939年昭和14年〉9月7日[1] - 1991年平成3年〉2月27日[1])は、日本俳優台湾台中市出身。妻は元女優の田島和子[2]

来歴・人物

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鹿児島県で幼少期を過ごし[2]1958年明治大学に入学するが、すぐに中退した。

1961年文学座附属演劇研究所に入所する。同期に岸田森樹木希林小川真由美寺田農橋爪功北村総一朗らがいた[2]。翌年に準座員として文学座に入団、1966年に座員へと昇格する。文学座の看板・杉村春子にも可愛がられたという[2]1963年に文学座の内紛に発展した『喜びの琴』では主役に抜擢されていたとされる[3]1967年に文学座を退団し、その前年に草野に先駆けて文学座を離れていた岸田らが結成していた「六月劇場」に参加[2]、以降は映画テレビドラマへの出演も多くなる[2]

舞台を中心に活躍する傍ら、岡本喜八新藤兼人両監督の映画作品に常連として数多く出演した。また、勝新太郎との親交も深かったことから、勝プロ製作のテレビ・映画にも頻繁に登場した。私生活でも大の親友だった岸田や、六月劇場の後輩・松田優作との共演も多数ある。岸田は草野にとって、鹿児島訛りを直し標準語を教えた先生だったという[2]。脇役が多いが、『日本人のへそ』(1977)などは出番も多く、数役を兼ねて多彩な演技パターン(踊りや歌も)を披露した代表作である。

ラジオドラマナレーション朗読劇などでも活躍した。小山田宗徳に声が似ていたため、間違われることもあったという。

1991年2月24日、TBSラジオラジオ図書館』の収録中に意識を失って緊急入院し、2月27日、脳内出血のため急死した[2]。51歳没。

エピソード

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東宝特撮映画ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)では、正体が猿人のような顔の宇宙人を演じた。宇宙人を猿人キャラにしたことについては、同作の特技監督である中野昭慶は、「配役が草野さんということで、自然とそうなっちゃったんですよ」とコメントしている[4]

岸田ともども若山富三郎に可愛がられ、新宿でよく飲んでいた[2]

俳優の睦五朗によれば、草野は盟友である岸田森の葬儀の席で自身がともに深酒をしていたことで岸田を死に追いやったことを岸田の母に謝罪して朝まで泣き崩れていたといい、睦は悲痛なその姿が頭から離れないと語っている[5]

出演作品

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舞台

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文学座時代

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  • ジュリアス・シーザー(1961年)
  • 光明皇后(1962年)
  • 唖しのユミュリュス(1962年)
  • 綾の鼓(1962年)
  • ジークフリート(1962年)
  • 守銭奴(1962年)
  • 日本の孤島(1963年)
  • トスカ(1963年)
  • 調理場(1963年)
  • 城(1963年)
  • マリアのお告げ(1964年)
  • 三人姉妹(1964年)
  • 霊柩車とともに(1964年)
  • 無害の毒薬(1965年)
  • 怒りをこめて振り返れ(1965年)
  • おりき(1965年)
  • 山壁(1966年)
  • 犀(1966年)
  • 振り向かない男(1966年)

その他

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  • 魂へキックオフ(1967年、六月劇場)
  • 夏(1968年、アンダーグランド演劇公演)
  • かれら自身の黄金都市(1968年、六月劇場)
  • 夜うつ太鼓(1968年、六月劇場)
  • 阿賀野雅野(1969年、アンダーグランド演劇公演)
  • 海賊(1969年、六月劇場)
  • バーディーバーディー(1970年、演劇センター)
  • 翼を燃やす、天使たちの舞踏(1970年、演劇センター)
  • 終盤戦 - 勝負の終り(1971年)
  • 翼を燃やす、天使たちの舞踏(1971年、演劇センター)
  • 狼少女(1971年)
  • さらば滅亡の町よ(1973年)
  • 新・大晴天(1974年、自動座)
  • 盟三五大切(1976年、結城人形座)
  • もっと泣いてよフラッパー(1978年、オンシアター自由劇場)
  • 毒薬と老嬢(1978年)
  • ステージ・ドア(1979年)
  • 毒薬と老嬢(1979年)
  • バースディ・パーティ(1980年)
  • 情婦-検察側の証人(1980年、スタジオ・ターボ)
  • バーレスク1931(1981年、スタジオ・ターボ)
  • 花吹雪二人櫻(1981年)
  • 戯曲冒険小説(1981年)
  • ねずみとり(1982年)
  • 刺殺遊戯(1982年)
  • イカルガの祭り(1983年)
  • オズの魔法使い(1983年)
  • グレイクリスマス(1983年)
  • タランチュラ(1984年)
  • のすかいおらん(1984年)
  • くたばれヤンキース(1985年)
  • 団十郎と音次郎(1986年)
  • 涎れの天使(1986年)
  • 顧問弁護士(1986年)
  • イェルマ(1988年)
  • 丘の上のハムレットの馬鹿(1988年)
  • ハムレット(1989年)
  • 闇市愚連隊(1989年)
  • 流浪伝説(1990年)
  • 夏の盛りの蝉のように(1990年)
  • 東京行進曲(1990年)

映画

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テレビドラマ

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吹き替え

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ラジオ

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ラジオドラマ

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その他

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著書

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脚注

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  1. ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「9月7日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、258頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  2. ^ a b c d e f g h i 西山和宏『新劇界のスーパースター 草野大悟のこと (その1)』 pp.1–11、『(その2)』 pp.1–9 鹿児島市日中友好協会
  3. ^ 山田勝仁 (2022年12月13日). [https://web.archive.org/web/20221221090940/http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/315821/2 “演劇えんま帳 「文、分、異聞」63年の文学座の“黒歴史”を直視した意欲作に物足りなかったこと”]. 日刊ゲンダイDIGITAL (日刊現代). オリジナルの2022年12月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221221090940/http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/315821/2 2024年12月5日閲覧。 
  4. ^ DVD『ゴジラ対メカゴジラ』オーディオコメンタリーでの談話。
  5. ^ 友井健人 編「スペシャルインタビュー 昭和メカゴジラの悪役たち 睦五朗(聞き手と取材 友井健人)」『別冊映画秘宝 昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2019年4月6日、94頁。ISBN 978-4-8003-1628-8 
  6. ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, pp. 537–538, 「主要特撮作品配役リスト」

参考文献

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外部リンク

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