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竹田聴洲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹田 聴洲
人物情報
生誕 (1916-01-29) 1916年1月29日
日本の旗 日本 大阪府大阪市北区
死没 1980年9月7日(1980-09-07)(64歳没)
出身校 京都帝国大学
学問
研究分野 民俗学
研究機関 同志社大学佛教大学
学位 文学博士
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竹田 聴洲(たけだ ちょうしゅう、1916年1月29日[1] - 1980年9月6日[2][3])は、日本の宗教民俗学者、浄土宗の僧。号は大蓮社雄誉。

経歴

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1916年、大阪市北区で生まれた。京都帝国大学文学部史学科で学び、1940年に卒業[4]。卒業論文は『法然教攷』であった[5]。戦後京都大学大学院文学研究科に進み、1954年に修了。

その後は同志社大学文学部講師に就いた。1955年に助教授、1960年に教授昇格。1971年、学位論文『常民仏教と祖先信仰』を京都大学に提出して文学博士号を取得[6]。1978年、佛教大学教授となった。宗門では、京都の浄土宗寿仙院などの住職を務めた[7]

研究内容・業績

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柳田国男に師事し、民間信仰祖先崇拝を研究テーマとした。弟子に高取正男がいる。

著作

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著書
著作全集

『竹田聴洲著作集』(全9巻、国書刊行会)

  1. 第1巻 (民俗仏教と祖先信仰) 1993-1995
  2. 第2巻  〃
  3. 第3巻  〃
  4. 第4巻 近世村落の社寺と神仏習合 丹波山国郷』1997
  5. 第5巻 (村落同族祭祀の研究) 1996
  6. 第6巻 (日本人の「家」と宗教) 1996
  7. 第7巻 (葬史と宗史) 1994
  8. 第8巻 (村・同族・先祖) 1993
  9. 第9巻 (村落の構造と寺院) 1996
共著編
  • 『日本人の信仰』高取正男共著 創元社 1957
  • 『葬送墓制研究集成 第3巻 先祖供養』編 名著出版 1979
記念論集
  • 『日本宗教の歴史と民俗』竹田聴洲博士還暦記念会編 隆文館 1976
論文

参考文献

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  • 伊藤唯真 著「竹田聴洲先生の学問と蔵書」、佛教大学図書館 編『佛教大学所蔵竹田聴洲旧蔵書目録』佛教大学図書館、1982年、ⅱ-ⅳ頁。 
  • 斉藤利彦「竹田聴洲と京都の念仏系民俗芸能の映像記録撮影について」『佛教大学宗教文化ミュージアム研究紀要』第10号、佛教大学宗教文化ミュージアム、2014年、39-56頁、NAID 110009762522 
  • 高谷重夫「竹田聴洲氏を悼む」『近畿民俗』第86号、近畿民俗学会、1980年、3581頁。 

脚注

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  1. ^ 斉藤利彦 2014
  2. ^ 『著作権台帳』
  3. ^ 『読売新聞』1980年9月7日、p.23
  4. ^ 京都帝国大学 編『京都帝国大学一覧 昭和15年度』京都帝国大学、1940年、451頁。NDLJP:1450807/235 
  5. ^ 「昭和十五年度卒業論文題目」『史林』第25巻第2号、史學硏究會(京都帝國大學文學部内)、1940年、299-300頁、NAID 120006816008 
  6. ^ 書誌事項(CiNii Dissertations)”. 国立情報学研究所. 2017年7月21日閲覧。
  7. ^ コトバンク