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移動火葬車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動火葬車(いどうかそうしゃ)は車上に火葬用の炉を積載し、不特定の場所へ移動して火葬を行える機能を有する自動車ペット専用のものはペット火葬車とも呼ばれる。

2022年のロシアのウクライナ侵攻において、ロシア軍が戦争犯罪を隠蔽するために、移動式火葬施設を使用したことが報じられた[1]

ペット火葬車

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近年、ペットが単なる愛玩動物から「家族の一員」と見なされる傾向が強くなった事からペット供養への要望も強くなっており、それに関連するビジネスの一環として日本では1989年平成元年)に登場した[2]トラックやデリバリーバンなどに火葬炉と排煙装置、それらを動かすための発電機などを搭載し[3]、飼主の元を訪問してペットの火葬を行う[4]小動物に対応した軽トラックベースのものから、1~2トン級の貨物車をベースにした大型犬も対応可能なものもある。[要出典]

24時間365日対応をうたう業者も少なくないが、参入に法規制が無かったことからトラブルも多発[2][5]2007年(平成19年)には業界団体として「日本ペット訪問火葬協会」が設立された[6]。また、近年ではペット霊園なども含めて条例制定や法整備が進められており、移動火葬車の規制や運用違反への罰則を定めた自治体も存在する[7]

移動火葬の種類

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軍用車両

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ロシア連邦軍では戦死者を前線で火葬するための移動火葬車を運用している。戦死者を後方に移送する手間を省くことが目的と言われている[8]2022年ロシアのウクライナ侵攻において、ウクライナのマリウポリの市議会は4月6日、ロシア軍が戦争犯罪を隠蔽するため「移動式火葬場」を稼働させ、殺害したウクライナ人遺体を焼却しているとSNSで明らかにした[9][1]

脚注

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  1. ^ a b 「移動式火葬場を使用」戦争犯罪の“証拠隠滅”疑惑”. khb5 (2022年4月7日). 2022年4月8日閲覧。
  2. ^ a b 「生焼けで返すぞ」悪徳ペット火葬業者トラブル急増!”. ZAKZAK (2009年6月8日). 2014年3月8日閲覧。
  3. ^ ペット火葬車の特徴”. ジャパンペットセレモニー (2009年11月14日). 2014年3月8日閲覧。
  4. ^ 移動火葬車”. ペット葬儀ガイド (2011年7月1日). 2014年3月8日閲覧。
  5. ^ ニュース”. 日本ペット訪問火葬協会 (2010年4月7日). 2014年3月8日閲覧。
  6. ^ 活動・事業報告”. 日本ペット訪問火葬協会 (2014年1月23日). 2014年3月8日閲覧。
  7. ^ 業種追加の検討「動物の死体火葬・埋葬業者」について”. 環境省 (2010年12月1日). 2014年3月8日閲覧。
  8. ^ Russia has mobile crematoriums that ‘evaporate’ dead soldiers: report”. ニューヨークポスト (2022年2月24日). 2022年3月6日閲覧。
  9. ^ ロシア軍が「移動式の火葬施設」稼働、住民遺体を焼却…マリウポリ市議会が投稿”. 讀賣新聞オンライン (2022年4月7日). 2022年4月8日閲覧。

関連項目

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