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福島正実記念SF童話賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

福島正実記念SF童話賞(ふくしままさみきねんエスエフどうわしょう)は、児童向けSFの翻訳家、作家として活躍した福島正実を記念して、岩崎書店及び「創作集団プロミネンス」(前名「少年文芸作家クラブ」)が主催する公募新人文学賞である。

概要

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1976年の福島の没後、福島の義弟だった内田庶の提案で、少年文芸作家クラブと岩崎書店との共催により開始された[1]

募集作品は当初、児童向けのSFのみだったが、第16回以降はSFに限ることなくSF的な諸ジャンルにまで広げられた。現在の選考委員は石崎洋司後藤みわこ服部千春南山宏に岩崎書店関係者。受賞者は「創作集団プロミネンス」(元・少年文芸作家クラブ)に入会が許される。

第34回から隔年開催となっている。

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  • 大賞:賞状と賞金20万円。また、岩崎書店より出版。
  • 佳作:副賞

大賞受賞作

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回(年) 応募数 『受賞作』 受賞者
第1回(1983年) 48 大賞作なし 受賞者なし
第2回(1984年) 54 大賞作なし 受賞者なし
第3回(1985年) 75 大賞作なし 受賞者なし
第4回(1986年) 57 『地球をかいにきたゾウ宇宙人』 オカダヨシエ
第5回(1987年) 100 大賞作なし 受賞者なし
第6回(1988年) 67 『ぼくのじしんえにっき』 八起正道
第7回(1989年) 154 『ママはドラキュラ?』 丸岡和子
第8回(1990年) 157 『天才えりちゃん金魚を食べた』 竹下龍之介
第9回(1991年) 92 『パパがワニになった日』 馬場真理子
『めいたんていワープくん』 武馬美恵子
第10回(1992年) 204 『気まぐれなカミさま』 黒田けい
第11回(1993年) 198 『未来からきたカメときょうりゅう』 藤本たか子
第12回(1994年) 191 『ボンベ星人がやってきた』 竹内宏通
第13回(1995年) 94 『ぼくのわがまま電池』 大塚菜生
第14回(1996年) 126 『お手本ロボット51号』 中松まる
第15回(1997年) 89 『100年目のハッピーバースデー』 石田ゆう子
第16回(1998年) 152 『わらいゴマまわれ!』 神季佑多
第17回(1999年) 210 『ママがこわれた』 後藤みわこ
第18回(2000年) 112 『ぼくらの縁むすび大作戦』 廣田衣世
第19回(2001年) 105 『グッバイ!グランパ』 服部千春
第20回(2002年) 164 『宇宙ダコ ミシェール』 ながたみかこ
第21回(2003年) 170 『ゆうれいレンタル株式会社』 山田陽美
第22回(2004年) 197 『ぼくが地球をすくうのだ!』 石井キヨシ
第23回(2005年) 189 『ヌルロン星人をすくえ!』 千東正子
『恋するトンザエモン』 小野靖子
第24回(2006年) 149 『めざせ よりよい生活』 石井ゆみ
第25回(2007年) 139 『とんだトラブル!? タイムトラベル』 友乃雪
第26回(2008年) 194 『きもだめし☆攻略作戦』 野泉マヤ
『妖精ピリリとの三日間』 西美音
第27回(2009年) 234 『エレベーターは秘密のとびら』 三野誠子
第28回(2010年) 263 『進化する夢の中で』 桜井まどか
第29回(2011年) 247 大賞作なし 受賞者なし
第30回(2012年) 293 『声蛍』 万乃華れん
第31回(2013年) 225 『ぼくの一番星』 白矢三恵
第32回(2014年) 225 『おばけ道工事中』 草野あきこ
第33回(2015年) 216 『透明犬メイ』 辻貴司
第34回(2017年) 222 『おれからもうひとりのぼくへ』 相川郁恵
第35回(2019年) 215 『AI、ひと月貸します!』 木内南緒
第36回(2021年) 219 大賞作なし 受賞者なし
第37回(2023年) 185 『ぼくがぼくに変身する方法』 やませたかゆき

脚注

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  1. ^ 宮田昇『戦後「翻訳」風雲録』P.148 『SF JAPAN』2005年春号 P.138

関連項目

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外部リンク

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