神保道夫
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生誕 |
1951年11月28日(72歳) 日本 千葉県 |
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国籍 | 日本 |
研究分野 |
代数解析学 数理物理学 可積分系 共形場理論 パンルヴェ方程式 |
研究機関 |
東京大学大学院数理科学研究科 立教大学 京都大学数理解析研究所 京都大学理学部 |
出身校 |
東京大学 京都大学 |
博士課程 指導教員 | 佐藤幹夫 |
主な業績 | 量子群 |
主な受賞歴 |
日本数学会秋季賞 日本学士院研究賞 朝日賞 ハイネマン賞数理物理学部門 |
プロジェクト:人物伝 |
神保 道夫(じんぼう みちお、1951年11月28日 - )は、日本の数学者。京都大学名誉教授、東京大学名誉教授、元立教大学理学部教授。専門は代数解析学、数理物理学。千葉県出身。
経歴
[編集]佐藤幹夫の弟子で、佐藤の代数解析学を数理物理学に応用。特に (統計力学における) 可解格子模型、可積分系で多くの業績がある。言語学者の神保格の孫に当たる。
可解格子模型の研究、ヤン・バクスター方程式の代数解析的研究から、ドリンフェルドとは独立に量子群(カッツ・ムーディ リー代数の普遍包絡環のq-類似 (-analog) したもの)を構成した。
三輪哲二と多くの共同研究を発表しており、三輪-神保による-関数の構成、XXZ模型に関する貢献、パンルヴェ方程式を可解格子模型の相関函数へ応用する研究、楕円型量子群の構成、共形場理論、-KZ方程式、KdV方程式等において業績がある。
学歴
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微分方程式 |
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分類 |
解 |
職歴
[編集]- 1976年 - 京都大学数理解析研究所助手
- 1988年 - 京都大学理学部助教授
- 1992年 - 同教授
- 2000年 - 東京大学大学院数理科学研究科教授
- 2009年 - 立教大学理学部数学科教授
- 2010年 - 京都大学 名誉教授
- 2012年 - 東京大学 名誉教授
受賞・講演歴
[編集]- 1987年 - 日本数学会秋季賞:数理物理学に関する代数解析学的研究 (三輪哲二と共同受賞)
- 1990年 - ICM(京都)招待講演[1]
- 1993年 - 日本学士院研究賞:可解模型と量子群の研究
- 2000年 - 朝日新聞社朝日賞:可積分系の代数解析的研究(三輪哲二と共同受賞)[2]
- 2010年 - ウィグナー・メダル
- 2013年 - ハイネマン賞数理物理学部門:量子群・代数解析学・変形理論を用いた、可積分系と統計物理学・場の理論における相関関数の発展に対する深い研究(三輪哲二と共同受賞)
著書
[編集]- 『量子群とヤン・バクスター方程式』シュプリンガー・フェアラーク東京 1990年
- 『複素関数入門』岩波書店 1995年
- 『熱・波動と微分方程式』(俣野博との共著)岩波書店 1996年
- 『ホロノミック量子場』(青本和彦との共著)岩波書店 1998年
- 『ソリトンの数理』(三輪哲二、伊達悦朗との共著)岩波書店 2007年
出典
[編集]- ^ ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)
- ^ “朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 「日本人名大辞典」 講談社 2001年
外部リンク
[編集]- 神保道夫 - researchmap
- 神保道夫 - J-GLOBAL