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涙のキッス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「涙のキッス」
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『世に万葉の花が咲くなり
B面 ホリデイ 〜スリラー『魔の休日』より
リリース
規格 8cmCD
カセットテープ
12cmCD
デジタル・ダウンロード
ストリーミング
録音 猫に小判STUDIO
VICTOR STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース 小林武史
サザンオールスターズ
ゴールドディスク
  • ゴールド(ストリーミング、日本レコード協会)[3]
チャート最高順位
  • オリコン
    • 週間1位(7週連続)[4]
    • 1992年8月度月間1位
    • 1992年9月度月間2位
    • 1992年10月度月間10位
    • 1992年度年間5位
    • 歴代シングルランキング81位
  • Billboard Japan Hot 100
サザンオールスターズ シングル 年表
ネオ・ブラボー!!
(1991年)
シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA

涙のキッス
(1992年)
エロティカ・セブン EROTICA SEVEN

素敵なバーディー (NO NO BIRDY)
(1993年)
世に万葉の花が咲くなり 収録曲
DING DONG (僕だけのアイドル)
(10)
涙のキッス
(11)
ブリブリボーダーライン
(12)
ライブ映像
「涙のキッス」 [Live at 茅ヶ崎公園野球場, 2023] - YouTube
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涙のキッス」(なみだのキッス)は、サザンオールスターズの楽曲。自身の31作目のシングルとして、タイシタレーベルから8cmCDカセットテープで1992年7月18日に発売された。

1998年2月11日にも8cmCDとして、2005年6月25日には12cmCDで再発売されている。2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[6][7]

背景・リリース

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30枚目のシングル「シュラバ★ラ★バンバ」と同時に発売された作品[8]

本作もベース関口和之が休養中のため[9][10]、記名はされているがレコーディングには不参加である。そのため「涙のキッス」では美久月千晴がサポートメンバーとして参加している[11]

本作のジャケットはバラを敷き詰めたデザインになっている[8]

受賞歴

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「涙のキッス」の受賞とノミネート
音楽賞 結果 出典
1992年 第34回日本レコード大賞 ゴールド・ディスク賞(ポップス・ロック部門) [12]
1993年 第7回日本ゴールドディスク大賞 ベスト5・シングル賞 [13]

チャート成績

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ビクターエンタテインメントによる初回出荷枚数は53万枚であり、発売当初からミリオンセラー確実という数字であった[14]。最終的な累計出荷枚数は170万枚を記録している[15]

オリコンによる累計売上枚数は154.9万枚を記録しており、自身のシングルで初めてミリオンセラーを達成した[16]。また、自身のシングル自己最高記録となる7週連続1位を記録し、この時同発の「シュラバ★ラ★バンバ」は週間2位となり、オリコンチャートで2週連続1・2フィニッシュを達成した[4]

オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は12週であり、自身の中では「いとしのエリー」「TSUNAMI」「勝手にシンドバッド」に次いで4番目に高く、「真夏の果実」と同記録となる[17]

収録曲

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  • 収録時間:8:43
  1. 涙のキッス (4:43)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:小林武史 & サザンオールスターズ)
    TBS金曜ドラマずっとあなたが好きだった』主題歌。また、KDDI沖縄セルラー電話au LISMO』キャンペーンソング[注釈 2]
    自身としては、初のドラマ主題歌を書き下ろした楽曲である[14]。きっかけは桑田が30歳の男女の恋愛に興味を持ち、タイアップドラマの企画書に目を通したことである。プロデューサーらと意見交換をした上で、楽曲制作をしている[14]。桑田はタイアップドラマのプロデューサーを務めた貴島誠一郎から「“平成版いとしのエリー”として、後々まで歌い継がれるような曲」を求められたという[14]。本楽曲がヒットしたことにより新たなファンの獲得にも繋がっている[18]。一方でタイアップドラマは放送開始後から内容が当初よりも大幅に変わったため、桑田は「楽曲制作の依頼を受けた時は、まさかマザコンドラマの主題歌になるとは思わなかった」とし、驚いた旨を貴島に語ったという[19]
    草彅剛は自分の好きな楽曲として、本楽曲を挙げている。2016年に草彅が所属していたSMAP解散騒動(後に解散)があり、その後に自身の番組『SMAP×SMAP』にて、メンバー5人で本楽曲を披露したものが収録版で放送された[20]
    伊達みきおサンドウィッチマン)は2022年3月15日に放送された『バナナサンド』(TBS)のコーナー「ハモリ我慢ゲーム」で本楽曲を選曲し、コーラス隊のハモリにつられることなく歌い切っている[21]
    弁護士の北村晴男は30代の頃に草野球チームの練習後のカラオケで必ず歌っていた曲として本楽曲を挙げている[22]。また、好きであるがゆえに自身の葬儀ではサザンの楽曲をメドレー形式でかけることを希望しており、「涙のキッス」以外にも「」「真夏の果実」「TSUNAMI」も必ずかけるよう要望し、他の曲の選曲については「家族や友人に任せます」と語っている[23]
    岸田文雄はカラオケでの得意な曲として本楽曲を挙げている[24]
    2014年にマイナビウーマンが発表した『別れの季節に聴きたい、とくに泣ける「涙」からはじまる曲』ランキングで本楽曲が1位を獲得している[25]
    2016年にmusic.jpニュースが発表した『カラオケブーム到来の1992年、カラオケで愛された曲TOP5』で本楽曲が2位を獲得している[26]
  2. ホリデイ 〜スリラー「魔の休日」より (4:00)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:小林武史 & サザンオールスターズ)
    歌詞は殺人ミステリー調であり、「事件(ヤマ)」「犯人(ホシ)」などの警察隠語が登場する[27]

参加ミュージシャン

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収録アルバム

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曲名 作品名 備考
涙のキッス 世に万葉の花が咲くなり
HAPPY! 数量限定商品のため、現在は廃盤。
海のYeah!!
バラッド3 〜the album of LOVE〜
ホリデイ 〜スリラー「魔の休日」より 世に万葉の花が咲くなり

ミュージック・ビデオ収録作品

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曲名 作品名 備考
涙のキッス SPACE MOSA 〜SPACE MUSEUM OF SOUTHERN ART〜 一部のみ収録。現在は廃盤。
ホリデイ 〜スリラー「魔の休日」より 未収録

ライブ映像作品

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曲名 作品名 備考
涙のキッス 歌う日本シリーズ 1992〜1993 LIVE at YOKOHAMA ARENA 29th Dec.1992
ホタル・カリフォルニア
平和の琉歌 〜Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ" in 沖縄〜 DVD版のエクストラメニュー「Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ"」に一部のみ収録。
1998 スーパーライブ in 渚園
真夏の大感謝祭 LIVE
SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 胸熱完全版
LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!! 完全生産限定盤のボーナスディスクに収録。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』での歌唱シーン。
茅ヶ崎ライブ2023
ホリデイ 〜スリラー「魔の休日」より 未収録

カバー

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涙のキッス
  • 1992年:THE RANKIN FILE PROJECT - アルバム『ENGLISH COVERVERSION IN HIT POPS NEW SONGS 1』に収録。
  • 1993年:アンディ・ホイ(許志安) - 「喜歡妳是妳」という題名で広東語カバー。曲名と同じアルバム名に収録。
  • 1993年:エリック・ソン(孫耀威) - 「認識你真好」という題名で北京語カバー。曲名と同じアルバム名に収録。
  • 2005年:ティモシー・B・シュミット - 「Can't Put The Fire Out In Me」という題名で英語カバー。アルバム『All of Mid-Summer Blossoms』に収録。
  • 2007年:中西保志 - アルバム『STANDARDS2』に収録。
  • 2009年:押尾コータロー - アルバム『Tussie mussie』にインストゥルメンタルとして収録。
  • 2010年:ATSUSHIEXILE) - ライブ『EXH SPECIAL EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE SOLO』に収録。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数120万枚以上の作品に適用。
  2. ^ 2008年に使用された。

出典

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  1. ^ The Record vol.443”. 日本レコード協会. p. 4. 2020年10月1日閲覧。
  2. ^ The Record vol.632”. 日本レコード協会. p. 14. 2022年1月12日閲覧。
  3. ^ 2023年11月29日の投稿サザンオールスターズ official 2023年11月29日配信 2024年8月1日閲覧
  4. ^ a b サザンオールスターズ バイオグラフィー 1992年”. SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE. 2018年10月10日閲覧。
  5. ^ Billboard Japan Hot 100”. Billboard Japan (2013年7月8日). 2020年12月19日閲覧。
  6. ^ “サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信”. オリコン. (2014年12月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2046030/full/ 
  7. ^ “サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に”. オリコン. (2019年12月20日). https://www.oricon.co.jp/news/2151435/full/ 
  8. ^ a b 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』リットーミュージック出版、2019年、149頁。 
  9. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.34
  10. ^ 【サザンオールスターズ40周年への轍】1991年 原由子が単独で大活躍 29thシングル「ネオ・ブラボー!!」リリース”. zakzak (2019年2月11日). 2021年4月3日閲覧。
  11. ^ サザンオールスターズ - 涙のキッス”. SOUTHERN ALL STARS. 2021年7月1日閲覧。
  12. ^ 第34回日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2022年5月9日閲覧。
  13. ^ 第7回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2017年3月5日閲覧。
  14. ^ a b c d 【1992年7月】涙のキッス/実は初めて 桑田佳祐 あのドラマの結末知って書いた!”. スポニチアネックス (2011年7月18日). 2019年3月7日閲覧。
  15. ^ 「新曲『TSUNAMI』発売1週間で65万枚 サザン22年目の自己新!!」『スポーツニッポン』2000年2月4日付、25面。
  16. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録”. オリコン (2008年5月19日). 2021年1月6日閲覧。
  17. ^ サザン、百恵超え! シングルのTOP10獲得週数記録を更新!”. オリコンスタイル (2006年8月22日). 2021年1月6日閲覧。
  18. ^ 桑田佳祐『やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』新潮社、2012年、53頁。 
  19. ^ 週刊現代2022年11月19・26日号・週現「熱討スタジアム」・第451回「ドラマ『ずっとあなたが好きだった』を語ろう」p152-155
  20. ^ “メンバー5人、生出演後初の「スマスマ」収録 穏やかなムードで「涙のキッス」披露”. 産経ニュース. (2016年1月22日). https://www.sankei.com/article/20160122-JCBUQF2ICFI6PK7DSHJYPC5VAA/ 2016年1月24日閲覧。 
  21. ^ バナナサンド☆爆笑カラオケ新企画でかまいたち・錦鯉を翻弄&藤原竜也とババ抜き勝負”. TVでた蔵 (2022年3月15日). 2022年12月30日閲覧。
  22. ^ かたらふ~ぼくたちのスタア~”. 価格.COM (2016年7月23日). 2023年2月18日閲覧。
  23. ^ 「消えない母の面影」弁護士 北村晴男さん【インタビュー後編】~日々摘花 第36回~”. 家族葬のファミーユ. 2023年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月30日閲覧。
  24. ^ “岸田氏生配信でサザン熱唱 エゴサーチは「うわー」”. 日刊スポーツ. (2020年9月10日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202009100000975.html 
  25. ^ 別れの季節に聴きたい、とくに泣ける「涙」からはじまる曲1位「涙のキッス(サザンオールスターズ)」”. ニコニコニュース (2014年3月12日). 2022年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月30日閲覧。
  26. ^ カラオケブーム到来の1992年、カラオケで愛された曲TOP5”. ニコニコニュース (2014年3月12日). 2022年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月30日閲覧。
  27. ^ ホリディ 〜スリラー「魔の休日」より”. SOUTHERN ALL STARS. 2021年2月11日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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